情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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ジョジョの奇妙な冒険第五部 台湾版(新訳版)はこんな感じ -ピストルズはやっぱり「性感手槍」-




 以前は大然文化出版から「JOJO冒険野郎」として出ていた様ですが、版権が台湾版の週刊少年ジャンプ週刊少年マガジンを出している東立出版に移って「JOJO的奇妙冒険」として新訳版が発売中です。
 前に4部を紹介しましたが、今度は5部。でもやっぱり「GIOGIO」じゃなくて「JOJO」なんですけどね。



 というわけで台湾版のジョジョの奇妙な冒険49,52巻です。
 以下、各画像はクリックで別ウィンドウを開きます(フォト蔵使用)


外見・装丁

 4部の時と同じく、こちらもジャンプコミックスを忠実に再現。
 裏表紙には「GIOGIO」の地紋入り。

台湾版ジョジョ五部 001 台湾版ジョジョ五部 002

 台湾版ジョジョ五部 003



 52巻の初版が2006年4月なので、結構最近完結したのかな?
 85台湾ドルは現在のレートで300円くらい。物価感覚で言えば日本と同じか少し高めくらいかな。


 オリジナルはジョジョの奇妙な冒険 (52) (ジャンプ・コミックス)ジョジョの奇妙な冒険 (49) (ジャンプ・コミックス)です。


巻頭コメント


 こちらも完訳。



台湾版ジョジョ五部 004

 最近は女性の歌手じゃないと聴く気がしないってのがあるけど、作家とかマンガ家とかでも、具体的に作品名は、あげないけれど、特に恐怖の分野に関して「こいつスゲー怖ェこと考える人だなあー」と思って作者名を見るとたいてー女性。
 個人的な意見なんですけど、女性には、はっきり言ってズバ抜けた感じの建築士とか画家みたいな人は、いないと思うけれど、「情緒関係」について見れば、かなわないって人が、たくさんいて、とても勉強になる。最近は、その辺に注目していろんなものを見ている。


台湾版ジョジョ五部 005

 過去5年の間で思い出すと我が仕事場では4件の建築関係のトラブルがあり、こっちが素人だと思ってるのか『言い訳のテクニック』が全部すでに用意済みみたいなのだ。
 わたしは職人さんを尊敬しており、それは誇り高い仕事をするところにあるんだけれども、家に来た人と会社は他のところでもやってんだよね、きっと。こういう『心』が社会を悪くするのかもしれない。(もちろん、この件は証拠をそろえて弁償させた。)


 この辺は忠実な翻訳っぽいです。
 口調というか、そういうのはどうか判りませんが。


本文はこんな風


 擬音描き文字はそのまま。
 このシーンなんかどう認識されてるんでしょうか。
 ズッタン ズッズッ タン。

 台湾版ジョジョ五部 017




 名言や特殊な表現を探してみますと


 台湾版ジョジョ五部 006
 ド低脳がァーー!


 台湾版ジョジョ五部 007
 船は『2隻』あった!


 台湾版ジョジョ五部 008
 天国・地獄・大地獄*1


 台湾版ジョジョ五部 009
 「ブッ殺す」・・・そんな言葉は使う必要がねーんだ


台湾版ジョジョ五部 010
 「ブッ殺した」なら使ってもいいッ!



 スタンドを呼ぶシーンを探せば


 台湾版ジョジョ五部 011
 スティッキー・フィンガーズ



 台湾版ジョジョ五部 012
 ムーディー・ブルース


 台湾版ジョジョ五部 013
 ビーチボーイズ



 台湾版ジョジョ五部 014
 ザ・グレイトフル・デッド


 やっぱり何か違う感じがします。
 しかし、5部のスタンド名はみんなカタカナだからまだ良いけど、HUNTER×HUNTERの念能力のフリガナなんかどう訳すんでしょうかね。


登場人物名やスタンド名表記について


 人名は表音訳というか、カタカナを無理矢理漢字にしています。
 スタンド名は表意訳。
 本体は「本體」、スタンドは「替身」と表記されています。

 台湾版ジョジョ五部 015 台湾版ジョジョ五部 016




 人物は可能な限りフルネーム。この2冊の中に書かれていないのは不明。
 字体が出ないのはちょっとしょうがないか。
 ブチャラティチームは参考までにイタリア語表記を下に。



スタンド使いスタンド名替身使者名替身名
ジョルノ・ジョバーナゴールド・エクスペリエンス喬魯諾・喬巴納黄金體驗
ブローノ・ブチャラティスティッキー・フィンガーズ布羅諾・布加拉提鋼錬手指
イード・ミスタセックス・ピストルズ葛徳・米斯達性感手槍
ナランチャ・ギルガエアロ・スミス納蘭迦史密斯飛船
レオーネ・アバッキオムーディー・ブルース雷歐・阿怕*2憂鬱藍調
トリッシュ・ウナ(スタンド未登場)特莉休・鳥納(-)
パンナコッタ・フーゴパープル・ヘイズ潘納科達・福葛紫煙
ポルポブラック・サバス波爾波黒色安息日
ズッケェロソフト・マシーン茲凱羅柔軟機器
イルーゾォマン・イン・ザ・ミラー伊魯索鏡中人
ペッシビーチ・ボーイ貝西海灘男孩
兄貴*3ザ・グレイトフル・デッド大哥*4壮烈成仁


登場人物名スタンド名人物名イタリア版表記スタンド名イタリア版表記
ジョルノ・ジョバーナゴールド・エクスペリエンスGiorno GiovannaGold Experience
ブローノ・ブチャラティスティッキー・フィンガーズBucciarati*5Sticky Fingers
イード・ミスタセックス・ピストルズGuido MistaSex Pistols
ナランチャ・ギルガエアロ・スミスNarancia GhirgaAerosmith
レオーネ・アバッキオムーディー・ブルースLeone AbbacchioMoody Blues
トリッシュ・ウナ(スタンド未登場)Trish Una(-)
パンナコッタ・フーゴパープル・ヘイズFugo PannacottaPurple Haze




 知らないで字だけ見たら「性感手槍」って全然別のものにしか思えないな・・・。
 あと、「壮烈成仁」のみ熟語に訳してます。


 といったところで今回はここまで。


*1:ってこれ台湾で通用するのか?

*2:本当は「巾白」

*3:この巻では「プロシュート」とは一度も呼ばれない

*4:「普羅修特」らしい

*5:フルネーム表記が一回も無い

読んだ本

  1. 週刊漫画ゴラク
  2. 週刊コミックバンチ
  3. 週刊漫画TIMES
  4. 隔週ヤングガンガン
  5. 隔月モーニング2
  • ゴラク
    • 読切(新シリーズ?)。以前の同タイトルからの変更点は作画と登場人物の名前かな。メンバー構成は同じ。これもレコード・出版詐欺と似てる感じか。>リバーズエッジ大川端探偵事務所@ひじかた憂峰×たなか亜希夫
    • 次号から白竜@天王寺大×渡辺みちおネクスターから移動して連載再開。26日にネクスターで最終回、わずか2日で移動後の連載開始ってひょっとして最短記録?
  • バンチ
  • 週漫
    • クリスマスネタが多いな。次号は合併号。個々の作品はまあどうでもいいや。ああ、いや、お取り寄せ漫画が面白いと思ってる人って誰か居るの?
  • ヤンガン
    • 新連載。島で伝奇風ってことは最強武器は丸太かな。小学生じゃ無理か。>鬼燈の島-ホオズキノシマ-@三部けい
    • 読切。天使と悪魔が学園でってのでサンデーGXのアレじゃなしに、悪が呼ぶ@松本久志を最初に思い出した人は少ないだろうなあ。いや、これはまた違うんですけど。>セミナリオ×セミナリオ@鈴見敦
    • 捕虜に関する条約とかってどの位有用性のあるものなんでしょうかねえ。死んでたよ、って言い張れば終わりな感じもしますが>FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE@太田垣康男×C.H.LINE。
    • 珍しくサンレッドが休載。あと、目次に、カレンダーの内容が予告と違うの云々。グラビアが売りの雑誌ではこういうことがあるものなんですかね。どんな事情なんだろう。
  • モーニング2
    • あまりに近所で売ってないんであきらめようかとも思ってたんですが、執筆陣に山松ゆうきちの名があったんで遠出して探しました。
    • 読切。インドネタですが、エッセイではなくフィクション。仏教の教え的にはどうなんだろう、というのと妙な人情にインドらしさがあいまってて面白い。>サイキール リクシャー ワーレー キ ドカーン@山松ゆうきち
    • これが「リアル」かどうか私には分かりませんが、「やがて悲しき」の類かなあ>小田原小鳩@鈴屋あやめ。
    • 読切(かプレ連載短編か)。警官にはドーナッツを割引販売する、って話をなんかで読んだ記憶があるぞ。あれ、小説かニュースかどっちだったっけなあ>Pencil Pusher Blues@オノ・ナツメ
    • 読切。ネタバレになっちゃうけど、Wikipediaにこんな項目があるくらいのベタネタなんだよなあ。妙に可愛いけど。どっちも>アテンザ@笠辺哲