08-10-16 23:55
■[漫画][古雑誌]1969年の週刊少年マガジンはこんな感じ その3 他社広告、漫画に侵食していた記事など

なんか随分久しぶりですが3回目。
というわけで
の続きです。週刊少年マガジン1969年44号より。
他社広告は4色3ページ、モノクロ5ページ。
書かれてる範囲で価格付き。
縮小画像は別ウィンドウで拡大表示(フォト蔵を使用)。画像をクリックするか「拡大画像へのリンク」でさらに大きい画像が開きます。
フォト蔵は時々不安定なので、画像が表示されない場合は時間を置いてみるか、右クリックから画像を再度読み込むかしてみてください。
コダックインスタマチックカメラ 表2
3300円。今風に言えばトイカメラの範疇に入るのかな。
今や、フィルムのほうが生産終わっちゃうかも知れないってんだから。
実務教育研究所ラジオ技術
電子工作の類はいつでもあるものですね。
価格は不明。年会費幾ら、とかだったのかな?
ゆうびんで手軽に楽しいお買い物!
これはサンデーにもあった通販の広告。
ユニバーサル・スタンプ、日本スタンプ社、横浜スタンプ、マノック産業。
近代社、ラジオ技術教育連盟、東京堂K.K.。
名古屋郵便切手商会、東京音楽教材社、二光通販(株)。
CQアマチュア無線普及会
アマチュア無線もかなり長く広告が出続けていただけにバリエーション豊富。
今も続けている人ってどの位残ってるんでしょうか。
田宮模型 表3
アポロ1号、ジュピター2号。
NASAのとは全く別な、勝手に名前付けたモーター駆動プラモデルですね。
それぞれ650円、800円。
フルヤ どろろ
- キャラメル:10円
- キャンデー:50円、10円
- チョコレート:10円
- ガム:10円
キャラクター菓子ですね。
「キャンデー・キャラメルなどをたべてどろろのように強くなろう!!」ってどうなんだ。
そもそも、どろろはマガジンじゃなくてサンデー連載作品じゃないか。
漫画に侵食していた記事・自社広告
この1969年の少年マガジンでは
等で話題にされている、「漫画の中にある広告」というのは少なかったんですが、漫画内に記事や自社広告がかなりの量侵食していました。
広告の数や面積は雑誌・出版社・年代によってまちまち*1なのですが、これは特に多い時期のサンプルとなると思います。
漫画は全部で183ページ。そのうち16ページで1/4以上の紙面が侵食されて漫画ではありません。
以下の赤色で示す部分。
この頃やそれ以前の漫画原稿について「もとの形は残っていない」「切り接ぎでボロボロ」「描き直しにつぐ描き直し」なんて証言が色々あるんですけど、その原因のうち一つに、こういう作品内に挿入された記事・広告スペースがあったと推測されるわけです。
そして、そのスペースを修正する際に、描き直したり切り貼り・継ぎ接ぎが発生し、雑誌掲載時の原稿は失われたと考えられます。
あしたのジョーは何時描き換えられたのか
この中で、「あしたのジョー」の原稿がいったい何時描き換えられたかのか調べてみました。
あしたのジョーの単行本は非常に多くのバリエーションが存在しています。
講談社KC、KCSP、ちばてつや漫画文庫、ちばてつや全集、講談社愛蔵版、講談社漫画文庫(旧)、講談社漫画文庫(新)、完全復刻版、HGST版、「ジョーと飛雄馬」、コンビニコミック版、1000P一気読み再編集版、と他にもあると思うんで、多分15バージョンくらい?
今一番簡単に手に入るのは講談社文庫版
でしょうが、漫画喫茶などでもこの作品を置いていない所を探すほうが難しいかも。場所によっては公共図書館にもあるでしょう。
上記に挙げた中で最も古いのは当然講談社KCなんですが、これより前に「少年マガジンコミックス(雑誌タイプ)」(雑誌サイズのいわば総集編のようなもの)というものがあって、KCとは別に当時販売されていました。こんな感じ。
わかりやすいようにサイズ比較するとこんな。
今回の1969年44号掲載分が入ってるのがこの8巻になります*2
例えばこの話、雑誌掲載時には2ページに広告(左下1/4、縦1/4スペースの2種類)が入っていました。
これが講談社KCや後の愛蔵版では無くなっています。
比較箇所を抜き出してみると一目瞭然。
この少年マガジンコミックス収録時に描き直されているんですね。
コマ段数がずれ、空白が増えたり横に引き伸ばされたり。
すべての段でコマを横に伸長。ふきだし位置なども変更。
しかし、それでもまだ広告の残っているページもあります。
ここはKCだと車が駆けつけるシーンに置き換わっています。
左が少年マガジンコミックス、右が講談社KC版。
つまり、雑誌掲載時→少年マガジンコミックス→講談社KCと最低2回にわけて変更が加えられていると考えられるわけです。
週刊連載をこなしながらの単行本作業というのは今でももちろんあるのですが、連載1回につき2Pならば、単行本1冊分で20〜22ページ。
通常の連載1回分に相当するページを描き直すわけですから、仕事量1割り増しと解釈できるかもしれません。
余談 雑誌サイズの「少年マガジンコミックス」について
背表紙と裏表紙広告はこんな感じ。
TV放映中だったなら結構売れたのかな。
この雑誌と同サイズの少年マガジンコミックスは、この少し後に一旦発刊を停止、その後売れ筋のもの(具体的には「巨人の星」と「あしたのジョー」)のみが完結まで出版され*3、それ以降は発行されていません。
KCについてはこちら>講談社コミックスリスト第1弾!に詳しいリストが公開されていますが、雑誌サイズのものについてはネット上にはあまり情報がありません。
ただ、1971年6月頃の話として
の291P〜にこの様に書かれています。(強調部はsoorceによる。)
実売部数が五〇万を割った号が二号ほど出たが、六月の下旬に入ってようやく底を突いた。
本誌の大幅な部数の下落は他にも波及し、『別冊マガジン』『増刊マガジン』『少年マガジンコミックス(雑誌タイプ)』は、どれも部数が激減して赤字雑誌に転落してしまった。これらは、当分の間、休刊することにした。
8巻の発売日は1970年7月10日(多分)
この号の内容としては、あしたのジョーが191ページ(4Cカラーが4ページ、2色カラーが20P)、それ以外の漫画が86ページ。
巻頭ではもともとモノクロだったページに4色・2色の彩色が施されています。
収録されているその他の作品と作者は以下の通り。
- このアツサ! (クニ・トシロウ)
- クソおやじ (谷岡ヤスジ)
- オレだって (高瀬斉)
- ボーリング (黒田明)
- せんぷうき (矢玉四郎)
- ナァリャッ! (あしべ香)
- 三匹の侍 (高信太郎)
- ハッピーバーチュデー (まさい滋魚)
- 地獄の季節 (向後つぐお)
- 消化不良の世界 (畠大輔)
- 動物習作集 (ZABOW)
この中で現在も活動中なのは、週刊漫画TIMESでなみだ坂診療所を連載してる向後つぐお(向後次雄)と、高信太郎くらいですかね。
といったところで今回はここまで。
記事は・・・あの本が出ちゃったからいらないかねえ。
※当ブログの関連記事
- 去年の記事まとめ内の「古雑誌」関連など:http://d.hatena.ne.jp/./soorce/20071231
- 過去記事一覧を[古雑誌]で検索:[古雑誌]記事一覧 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
- 1969年の週刊少年サンデーはこんな感じ
- 池上遼一の初期作品の予告絵はこんな感じ
■[漫画雑誌]読んだ本

- チャンピオン
- 表紙、ポスター、クローバーとのコラボとザ・クロマニヨンズ三昧。この二人は幾つになっても悪ガキ感を失わないのがすごい。甲元ヒロトは色んな所にサインを貰いにいってるのだなあ。山本正之とか。
- この若アビィも十分イカレてるけど、そこからああなるまでにどのくらいかかるんだ>ギャンブルフィッシュ@青山広美×山根和俊。
- これ、水着なのか皮膚なのかどっちだろう>侵略!イカ娘@安部真弘。
- 絵はかなりすごいと思うが、話は今回も繋がってるのか繋がってないのか分からんなあ。冒険者というのと旅人はあんま結びついてない気もするし>トラベラー@宮谷拳豪。
- あれ、こんだけ?でも男中心の話で引っ張ってもしゃないか>釣り屋ナガレ@竹下けんじろう。
- 集中連載の最終回。ここまで亜流だとなんも言えん。>バーサス@島崎カオル。
- ヤンジャン
- モーニング
- 新連載。扉の次のニセ広告、地の紙色まで古びた感じにしてる、など色々凝ってますね。でも、逆開きではないのか。単行本はカバーレス仕様でそのままにすんのかな。動物でも作者の絵というか顔になってるのは流石>BILLY BAT@浦沢直樹(プロット原案製作:長崎尚志)
- 主力が抜けるのはお互い様なんだろうけど、ポジションとかにもよるかなあ。そういや、代表選手ってその時のギャラってどうなってるんだ?>GIANT KILLING@綱本将也×ツジトモ。
- 読切。ホラーでいいのだろうか。カニバリズムネタとも割り切れない静謐な不気味さ。>キラービーチ@川島秀雄。
- 次号から西遊妖猿伝。単行本はどうなるんだろう。湘南爆走族みたく、完全版を講談社から出しなおすんだろうか。












































