情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明


漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

国際子ども図書館に学年誌を読みに行こう




 休刊するんですってね、小学五年生と小学六年生。


 ということで、本日は小学五年生と小学六年生を含めた学年誌のみならず、子供向け書籍を中心に収蔵している、「国際子ども図書館」へ行ってみよう、という話。
 漫画好きの視点からなので偏ってます。

国際子ども図書館とは

  


 国立国会図書館の分館で、2000年に開館した児童図書とその周辺資料を中心に所蔵している図書館です。


 もちろん、入場・利用は無料*1

場所

 

 所在地は、東京・上野。
 上野駅から徒歩で、または、浅草方面などからバスを利用しても行けます。


 ここには書いてないけど、鶯谷駅から歩いてもいいですね。
 駅にも道にも人少なくて楽。

注意!

  • 18歳未満の方は資料室を利用できません
  • 日曜日・月曜日は資料室を利用できません
  • ノートPCなどを持ち込む場合は第二資料室に行きましょう(第一資料室の閲覧机にはコンセントがないので)

閲覧の流れ


 閲覧の流れとしては

  1. PCで検索して請求情報を調べる*2
  2. 資料請求表を書き、出納を待つ
  3. 読む
  4. 必要な部分をコピーしたりメモしたりして、返す

 以上。


 資料請求表はこんな風。
 青部分はあらかじめ調べておける部分です。
 



 あ、そうそう、鞄なんかは持ち込み禁止なので

  1. 荷物をコインロッカー*3に預ける
  2. (初回のみ)入館者カードを作る*4
  • 受付で入館者カード渡してバッジをもらう


 ってのがありますか。

どんな本があるか


 絵本、子供向け書籍、低年齢向け雑誌*5、ジュニア向け小説、コミックス、児童文学の研究資料など。
 雑誌のバックナンバーに関して言えば、所蔵欠の号も(古いものは特に)結構あります。
 出かける前にOPACで調べておくとスムーズでしょう。

 ここで所蔵館「子ども」にして検索してみてください。
 例えば横山光輝だと、昭和三十五年刊行の集英社版「おてんば天使」なんかもあるんです。


 自分が調べたことのある雑誌資料なら、ぱふ、小説ジュニア、Cobalt、小学一〜六年生、JOTOMO、とかになるのかな。
 本来の目的からどんどん脱線してしまうのが問題だけど、面白いんですよ、実際。


 漫画の単行本は、レーベル内で本館にあったりこっちにあったりまちまち。
 古めのマーガレットコミックス、若木書房のティーンコミックス、曙出版のなんかはこっちにあります。
 本村三四子、浦野千賀子巴里夫、忠津陽子なんかの作品はここで読みました。


いくつかポイント

  • 雑誌資料を閲覧する場合「年度」か「年」かをはっきりしよう
    • 年次指定で雑誌資料を閲覧する場合、「4月から翌年3月」か「1月から12月」を選ぶことが可能です。学年誌などは前者がオススメ。
  • ノートと筆記用具があったほうが良い
    • コピーをとることは*6可能なのですが、待ち時間も発生するし、お金もかかるし。必要なことが見つかったらメモを取っておくといいですね。
    • ついでに言えば、纏めてチェックする場合、年/月をチェックシートにしていくと楽。
  • 空いてるのは午前中
    • 午後から人が増えてくると、出納に時間が掛かったり、コピー待ちが長くなったりします。がっつり調べたい場合はやはり開館直後から。
  • 館内で食事出来るけど・・・
    • 1階にカフェテリアがあって食事をとることも可能ですが、なんつーか学食っぽい。一旦退出し、少し足を伸ばして上野駅の方まで出てもいいかもしれません。

おすすめプラン

  • 自分が小学一年〜六年までの小学○年生を順に見てみる。
    • 全部で72冊、それなりのペースで中身読んでチェックすると2時間半〜3時間くらいかな?
  • 自分が好きな漫画家の未収録作品を追ってみる
    • これは↓サイトなどを参考に、あらかじめ何を読もう、というのを考えておくと良いでしょう。
  • ある年の複数雑誌を見てみる
    • 例えば、20年前、1989年の雑誌を複数種類見てみるなど。芸能人の流行やなんかが面白い。


 そうそう、閲覧室に「所蔵雑誌一覧」がリスト化されたファイルがあるんで、最初はそれを眺めてみて選んでも良いかも。
 また、出納を待つ間に開架資料も一通りどんなのがあるか見てみることをお奨めいたします。
 比較的新しく出版された児童文学関連書籍だけでこんななるのか、と驚くこと請け合い。


 ここに行った後は、上野の山を下って鈴本演芸場(http://www.rakugo.or.jp/)や上野広小路亭(http://www1.odn.ne.jp/~engeijou/ueno.html)に落語を見に行くか、アメ横で買い物して立ち飲み屋にでも寄っていくか。色々ありますね。

行く前に見ておきたいサイト


 ということで、こちらのサイトを見ておくと目標が立てやすいかも。


 とにかくすごいんです、このサイト。
 自分が読んだことのある年を選んでみると、ああそういやこんなのあったなあ、と懐かしさに浸れること間違いなし。


 でも、ここに載ってない情報も結構あって、実物を手にとって見ると色々発見があるかと思います。
 たとえば、こちらでは記事、小説(読み物)とその挿絵などについては別ページで少なめにしか触れらていません。


 例として挙げると、1984年の「小学一年生」には北方謙三の小説「くらやみに星をひろえ」、1985年の「小学一年生」には作:山田正紀、挿絵:安彦良和による「シャイローンの二つ星」(いずれも単行本化はされていません)なんてのが載ってて、作者ファンからすれば楽しいと思います。


 「シャイローンの二つ星」はこんな。小学一年生1985年8月号より。
  



 また、漫画でも、特殊な企画ネタについては掲載されていません。
 上のと同じくらいの年代で言えば、1985、86年の「小学二年生」には望月三起也によるサッカー指導漫画「ボテネコのサッカー道場」*7が掲載されてたり、浦沢直樹による色んな趣味に挑戦してみよう漫画*8なんかも。


 こちらは「まんが版 オーディオ楽しみ方入門」(絵:浦沢直樹)小学六年生1985年2月号より。
 

  
 台詞に出てくるのが流石に古い。



 この辺誰か纏めてくれないかなあ(他力本願)
 といった所で今回はここまで。

*1:コピーは有料です

*2:あらかじめ調べておいたほうが早いけど

*3:100円が帰ってくる方式。あれなんて呼ぶんだろう

*4:紙に書くだけです

*5:といっても、中高生向けくらいまで

*6:一部の、状態が悪いため複写禁止になっている資料以外

*7:1986年は少しタイトル違う

*8:Wikipediaにも載ってないな。毎回監修が違うからクレジット的に書き辛いのかな?

読んだ本

  1. 週刊少年マガジン
  2. 週刊少年サンデー
  3. 隔週スーパージャンプ
  • マガジン
  • サンデー
    • ストレートなガンダムネタのようで結構アレだ。「理想の」とか「究極の」ってのはそのジャンルの受け入れ幅が広いほど、受け取り手が多いほど存在しにくくなるんですが、ギャルゲーならまだ大丈夫か?>神のみぞ知るセカイ@若木民喜
    • ビジョンが一体か複数対かってのも結構差があるっぽいけど、皆が皆「管理者」ってわけでも無いのか。>結界師@田辺イエロウ
    • 駄目正義、という概念(またはジャンル)はどこから出てきたんだろう。自覚的パロディとして石森章太郎本人がやってたっけ?あれは少し違う?>はじめてのあく@藤木俊
    • 最後は自分との戦い、ってのはゴルフ漫画ではありがちネタですが、他のスポーツではやりにくいのも確かか>KING GOLF@佐々木健
  • SJ
    • ここまでに歴史を結構変えてるんだけど、その余波がどのくらい出てるのかにもよるか。>仁-JIN-@村上もとか
    • すごく久しぶりのまともな(?)指導だ。子供に見せてはいけません>トクボウ朝倉草平@高橋秀武
    • 良い品が安定して*1置いて有るけど回転率低めの所と、時たま掘り出し物がある回転の良い店だと後者のが人気はでるかもなあ。あとは、食べ物屋が香水をつけないように、ってのと似た感じでしょうか。>王様の仕立て屋 -サルト・フィニート-@大河原遁
    • 花火屋ロミオとジュリエット。何で秋も深まってからこういうネタを・・・?>ゼロ-ZERO THE MAN OF THE CREATION-@愛英史×里見桂
    • 確かに、販材全部は使い切れないだろうなあ。かといってヤフオクに色々出品されてるのを見るとなんだかな感も。期限過ぎたら店で売っていいよルールとか作れないもんかね>本屋さんにききました。@若狭たけし。


*1:少しお高め故に、かもしれないが