村生ミオは、1972年に少年ジャンプでデビューしたので、来年で漫画家生活40周年。
現在は週刊漫画ゴラク、プレイコミックなどオヤジ漫画誌で活躍してます。
しかし、昔は全然違ったんです。
年代順に見る、絵柄と作品の傾向
すごくアバウトに書くと、作品の傾向は
ギャグ→ラブコメ→エロコメ→エロティック・サスペンス
という感じで変わってきました。
1970年代、デビューから7〜8年はギャグ漫画を主に描いてまして、当時の作品は殆ど単行本になってません。
この「ぱーぷるファミリー」が選集に収められてるくらい。
等身の低い、ギャグキャラ。
1980年代に、ラブコメで本格的なヒットを飛ばします。
「胸さわぎの放課後」「微熱 MY LOVE」「結婚ゲーム」などが大当たりして、映画やドラマにもなってます。
こういう感じ。いかにも昭和ラブコメ。
あれ、この動きはつい最近見た気もする。
1990年代以降は「サークルゲーム」「バージンママ」など、エロ成分多目のストーリー作品・コメディーなど。エロコメ、っていうのかね。
この頃になるともう現在の絵柄とそう変わらないかな。
2000年代になると「BLOOD RAIN」「Xnos」「SとM」「火見子」など、サスペンス要素多い作品もあれば、行き当たりばったりでインパクトで笑いを取りに来る作品も多くなってきます。
こうしてみると、絵だけなら、80年代以降は普通の変化なのかな・・・。
ジャンプ出身で、手塚賞も取ってて、ギャグで足がかりを築いて、ラブコメで大ヒットし、お色気を増した作品もヒットし、今はなんだかよくわからない。
同じ作家の話をしようとしても、読んだ年代によってまったくイメージの異なる作品を、しかもかなり多くの雑誌で発表していたため、全体像も掴みづらい。
「鵺」の様な漫画家、と言えるかもしれません。
そして、どんどん面白くなっている、何時でも最新作が一番の作家であるとも言えそうです。
だからそう、読もう!村生ミオ!