岩波書店、伽羅先代萩読了
こんにちは。
以前読んだ時と、大きな間違いはしてなかったので一安心。
大活躍は、浪人熊川源五兵衛。
貝田に取り入り狂気を装い、渡平になりすまし殿様の呪詛を解き、身ごもった高尾を助け、錦戸の遣わした曲者になりすまし、逆賊の証拠となる連判の一巻を味方と思わせ、すんなり受け取る。
これは大活躍でしょう!
もし舞台にかかったら、人形遣いさんがずっと一緒と分かれば、観ている方はわくわくすると思うな〜♪
お殿様を正気に戻す妙薬を書いた一巻を貝田館で手に入れていた熊川。
それを高尾の実家豆腐屋でやってのける。
そのためにお幾の肝の臓の血が必要だったと…。
伽羅も必要な物の一つで、それを殿様に履かせるって、ちょいとまぬけ(笑)。
身近に揃ってないと先へは進めないから。
それにしてもお幾は悲しいけど…、物語ってことで。
お殿様の唯一のお供稲妻は、屋敷へ戻った時、定倉から一通を受け取っていた。
高尾の首を討つ命は定倉じゃなくて、畠山重忠やと思う。
その前の明衡娘松島と、貝田息子源之助は、父が改心するまで病気の振り。
父の前で松島を伐るが貝田が改心するわけもなく、源之助がどうなったかは分かりにくい。
たぶん父に伐られた?
松島源之助夫婦で死んじゃうような…。
浮世渡平が熊川だったというのは今日知ったよ!
変身?が出来るらしい…?
定倉館には錦戸の息子が訪れる。
これもやっとすっきり。
最後、松ヶ枝は家系図を持って現れる。
貝田は自分で持ってなかったんやな。
幻術遣いの国雄が持っていたらしい。
国雄をやっつけた(外記の生血を浴びた)ので、幻術で白紙になっていた一巻が、あっという間に元通り。
ん?鼠は貝田と思っていたけど、国雄のよう?
史実のように明衡(伊達安芸)は死んじゃう。
切腹は免れたから、めでたし、めでたしと思ってた。
相変わらずの早とちり。
てか、浄瑠璃は難しいよ…。
まだ謎は残るが、成敗されるので楽しく読めた。
長いだけあって謎解きの要素もあるし。
これが文楽で通し上演になったら楽しいだろうな。
でも不人気だったの!?