脱出(ストーリー前半)
SORCERIAN for iOSシナリオコンテスト ガッツリ投稿 応募作品の第2作目です。2012/02/24投稿。
Nextシナリオ 目次:[id:sorcerian:20120801]
ソーサリアンNext案 目次:[id:sorcerian:20120605]
- 冒険の書/シナリオデータ:[id:sorcerian:20120811]
- ストーリー(前半):[id:sorcerian:20120812]
- ストーリー(後半):[id:sorcerian:20120813]
脱出(ストーリー前半)
[1]ローデシア辺境地帯からスタートする。
スタート地点には荒れ果てた教会があるが、中に入っても、この時点では誰もいない。
[2]山岳部/地下ダンジョン/砦への分岐点に来ると、戦士らしき男が立っている(マップ番号 <1>)。
戦士「こんな寂れた辺境に、旅人とは珍しい。どこへ行く?」 解説「男の胸には、騎士団の紋章もない。ローデシアの兵士ではないのか。 油断はできないが、それとなく魔導士の行方を訊いてみよう」 ソーサリアン「我われは、見ての通りの傭兵稼業。 ローデシアに雇ってもらおうと流れてきたんだが、 軍の駐留場所を知らないだろうか」 解説「男は、低く笑った」 戦士「…さて。 ローデシアの守備部隊は、森の奥の砦に駐留しているはずだが。 もっとも、先日のザール戦役で魔導士どもが囚われたらしいしな。 多少は分散しているかもしれぬ」 ソーサリアン「…魔導士?あぁ、あのザールの守護神とかいう。 一箇所に囚われているのではないのか」 戦士「魔導士が3人集まると、ろくなことがないからな。 それぞれ東の山頂、地下ダンジョン、砦に分けて 捕えられているそうだぞ」 ソーサリアン「(それはまた…面倒だな)」 戦士「ん?なにか言ったか?」 ソーサリアン「いや、なんでもない。 そうだな、それではまずは砦に行ってみよう。 引き留めてしまってすまなかったな」 戦士「いや、問題ないさ。気を付けていけよ」
戦士はそのあと姿を消してしまう。
[3]その後、砦/地下ダンジョンに進むと、以下のメッセージがでて先には進めない。
解説「入り口は、番兵が油断なく目を光らせているようだ。 倒せないこともないが、他の兵たちが出てくると厄介だ。 強行突破は最後の手段だろう」
よって、この時点では山岳地帯への道しか進めない。
[4]山岳地帯に入ると分岐点はあるが、現時点では、以下のメッセージが出て先には進めない。
解説「まずは、山頂まで行ってみよう。探索はそれからだ」
道なりに山頂方向へ歩いていくと、山頂でひとりめの魔導士ザムルを見つける(マップ番号 <2>)。
ソーサリアン「…あなたが、ザールの魔導士どのですか?」 ザムル「あ? あぁあぁ、いかにも、儂はザールの魔導士ザムルじゃ。 で、ええと、お主らは…あぁ…ん?」 ソーサリアン「ペンタウァ王から派遣されてきたソーサリアンです。 あなたがたを救けに来ました。 それにしても、てっきりどこか牢獄に囚われているのかと… どうして、このようなところに? なぜ早くここから逃げ出さないのです?」 ザムル「それが儂にもなんとものぅ…儂も努力をしているのだが、 いくら歩き回っても、いつもどこか違うところに出てしまうでな。 どうしても麓に降りられぬのだよ」 ソーサリアン「そんな馬鹿な… いいでしょう、では我われが麓まで案内しましょう」
魔導士ザムルを仲間に加えて、山頂から下っていく。
[5]しばらく歩いていくと、ザムルがいなくなっている!
ソーサリアン「どこへいったんだ!?」
山岳地帯の分岐点から森の奥を探すと、しばらくして森の奥でザムルを見つける(マップ番号 <3>)。
ソーサリアン「どうされたのです。こんなところで!?」 ザムル「いや、確かにお主らと一緒に歩いていたはずなのだが…」 ソーサリアン「おかしいな… 導師は、もしかしたら方向感覚を狂わすような <迷いの呪い>にかかっているのかもしれない」
[6]その後、仲間に加えては、何度もザムルがいなくなり、そのたびにソーサリアンはザムルを探すことになる。
(a)発見場所:池の中でザムルが浮いたり沈んだりしている(マップ番号 <4>)。
川の近くに来ると…
ザムル「た、たす…助けてくれ〜!」 解説「どうやら、ザムルが川の中でおぼれているようだ。 近くに落ちている丸太を池に投げ込んで、導師を助けよう。 投げ込んだ丸太は、 <あいふぉん>を傾けることで左右に移動できるぞ」 ソーサリアン「…そぉれ!さあ、導師、捕まって!」
ミニゲーム、スタート。池に投げ込まれた丸太は、iPhoneの左右傾き具合によって左右に移動できる。ザムルの浮き沈みにタイミングを合わせて、丸太を左右に移動させればよい。枝に導師が捕まると…
ザムル「あふ、あふ…うわぁ!」
ザムルは丸太を離して、また沈んでしまう。
それを2回繰り返した後、3回目、丸太にようやく魔導士がつかまると…
ソーサリアン「さあ、導師、こちらへ!」 解説「ザムルは助かった!」
ザムルが再び仲間になる。
ソーサリアン「それにしても、どうしてこんなところに…?」 ザムル「うむ、なんとも気持ちよさげでのう…」 ソーサリアン「……」
(b)発見場所:元の山頂
山の山頂方面に戻ろうとすると、森の出口に結界が張られた状態になっており、戻れない(マップ番号 <5>)。
解説「結界からは、時折、子鬼らしきものたちが顔をのぞかせている。 どうやら森に棲む者たちに馬鹿にされているようだ。 ちょっと懲らしめてやれば、結界も解けるかもしれない」
以降、画面上に16個の穴(4×4)が空いた結界の拡大図が表示される。そこから顔を出す子鬼をモグラたたきの要領でたたいていく(タップする)。子鬼をタッチすると1点、可愛い顔の妖精をタッチしてしまうと-1点。合計50点以上を採れれば、結界は解ける。
子鬼「……!」 解説「結界を作っていた子鬼たちは散り散りになっていった。 しばらくは戻ってこないだろう」
その後、山頂に戻ると、ザムルを見つける(仲間に戻る)。
ソーサリアン「また、スタートからやり直しか…」
(c)発見場所:岩戸の中(マップ番号 <6>)
解説「壁になにか文字が書かれているようだ。 <天は地に、地は天に、さすれば道は開かれる>」
iPhoneのパネルを上下逆にすると、ダンジョン自体が上下ひっくり返る。
天井近くにある洞窟に入れるようになり、奥でザムルを発見できる。
ソーサリアン「どうして…どうして、こんな場所に迷い込めるんだ!?」 ザムル「どうしてかのぅ…」
(d)発見場所:木の上(マップ番号 <7>)
<紅玉の謎>のイメージ。木の上から落ちてこなければならないので見つけにくい。
ソーサリアン「もう…いい加減にしてください…」 ザムル「儂もそうしたいのじゃがのう…」 ソーサリアン「さあ、行きましょう… と、導師にはここから降りるのは無理か…ん?」 解説「さきほどの子鬼たちがまた近くに集まってきているようだ」 ザムル「…そういえば、この森には小さな鬼たちが多いようじゃのぅ… 本来、悪意ある生き物でもない。 鬼の棲みかに向かって呼びかければ、助けてくれるやもしれぬな」
ここで、iPhone端末を持って北東(鬼門)の方角を向く(方位センサー)。
解説「鬼が現れると言われる方向を仰ぐと、鬼たちが次々と集まってくる」
木の下まで階段のようなものを作ってくれる。
ソーサリアン「これはすごい。さっきは追っ払ったりして悪かったな」 子鬼「キキー!」
導師を連れて、木を降りる。
[7]なんとかザムルを山の麓まで連れてくると、また先ほどの戦士に出会う(マップ番号 <1>)。
戦士「無事に、魔導士の一人を助けたようだな」 ソーサリアン「……!」 戦士「なに、心配するな。私は敵ではないよ。 敵ならば、なにも真っ向から呼びとめたりせず、 ローデシアの本隊に通報すればよい、そうは思わんか?」 ソーサリアン「……」 戦士「なんにせよ、まだ他にも二人の魔導士を救けねばならんのだろう。 であれば、西の教会をとりあえずの隠れ家に利用すれば良い。 あそこなら、短時間であれば、 ローデシアの兵にも見つかりにくいだろう」 ソーサリアン「あんたの名は?」 戦士「俺か?俺はガウェイン。ガウェイン=ジェレントだ。 まあ、覚えてもらう必要もないが。 おぉ、そうだ。今の時間帯、地下牢獄の番兵は居眠り癖のある奴でな。 うまくすれば、通り抜けられるかもしれんぞ」 ソーサリアン「……」
その後、戦士はまたどこかへいなくなってしまう。
[8]西の教会に入ると、ザムルがパーティから外れる(マップ番号 <8>)。
ソーサリアン「老師、他の方々を連れてくるまで、 ここで待っていてくださいね」 ザムル「おぅおぅ、大人しくしておるよ」
[9]地下への入り口まで来ると…、確かに入り口の番兵が居眠りをしている(マップ番号 <9>)。
解説「ガウェインが話していたように、 番兵はトロリトロリと居眠りの最中だ。 今なら脇をすり抜けられるかもしれない」 ソーサリアン「行くぞ!」
[11]ダンジョンの最奥部で牢を開くと…(マップ番号 <11>)
ソーサリアン「導師…大丈夫ですか!?」 エルフィン「大事ない。時に腹が空いたのだが、なにか持っておらぬか」 ソーサリアン「え?あぁ…パンが、ありますが」 エルフィン「うむ、とりあえずは頂こうか。うむ、美味だ… キュルルルル。うむ、腹が空いて仕方がないのだが…」 ソーサリアン「なにか変だな?」
しばらく歩いていくと…(マップ番号 <12>)
エルフィン「うむむ…腹が減ってどうにも動けぬ。 そうだ、<プレーンオムレツ>を食したいぞ」 ソーサリアン「今度は、さしずめ<空腹の呪い>か… 厄介だな。 どんどん顔色も悪くなっているし、 とにかく材料を調達しよう。 それにしても、<コック>がいてよかったな。 とりあえず調味料や小麦粉、パン粉、コメは手元にあるから、 それ以外の食材だけを調達してくれば大丈夫だ」
ここでエルフィンがパーティから外れ、食材探しが始まる。
[11]以降、それぞれの要求に応じて、食材をダンジョン内で調達する。
以降、ダンジョン内のモンスターを斃すことで食材を得られるようになる
(調達できる内容は「登場アイテム」と「モンスター」を参照)。
無事に調達して、エルフィンのところまで戻ってくると…
解説「<**料理名**>を作りますか?」
のように訊かれるので、[はい]とすると、以下。
解説「<**材料名**>を<**料理名**>に加えますか?」
のように、現在持っている食材を入れるかを訊かれるので、[はい][いいえ]。
食材を入れ終ると…
ソーサリアン「さあ、ここで材料のかき混ぜ方が重要だ。 かき混ぜ方を間違えると、味が台無しになってしまうんだ。 混ぜ方はこうだ。きっちり3回混ぜるんだ」
画面にmap.ppt P.11のように一筆書きの紋様が表示され、しばらくすると、空の円(鍋の表面)が表示される。
ソーサリアン「さあ、混ぜろ!」
一定時間内に、先ほど表示された紋様を3回だけ指タッチで正しく描ければ成功!
食材が正しく、かき混ぜ方もあっていると…
エルフィン「うむ、美味じゃ。満足したぞ」
食材、またはかき混ぜ方が間違っている場合には…
エルフィン「なんだこの<**料理名**>は!こんなものが食えるか!!」
食材の調達に3度間違えると…
解説「エルフィンは死んでいる。冒険に失敗した…」(Game Over)
以下は、それぞれ要求される食べ物と、必要な食材。
- プレーンオムレツ=卵
- ハンバーグ=牛肉+玉ねぎ
- 牛丼=卵+牛肉+玉ねぎ
- コロッケ=卵+牛肉+玉ねぎ+ジャガイモ
※卵以外の食材は、モンスターを斃すことで入手できる。
卵だけは、ペリュトンを眠らせた上で、その巣から入手する必要がある(マップ番号 <13>)。
解説「卵は巣にあるようだが、親鳥が次々と湧き出てくる。 これではキリがない」 ソーサリアン「ペリュトンは笛の音を好むと訊く。 うまくすれば聞き入っているうちに、 卵を掠めることもできるかもしれないな…」 解説「<歌うたい>は、愛用の笛を取り出した。 画面に表示された音符の動きに合わせて、笛を吹いてみよう。 笛は<あいふぉん>を左右に傾けることで動かすことができるぞ」
笛の仕組みについてはmap.ppt P.10を参照。音符に合わせてうまく吹けると…
解説「鳥たちは笛の音に聞き入っている。卵をとるならば今だ!」
<卵>を入手できる。<卵>は最低でも3回入手する必要があるが、吹くべき曲はだんだん難しくなってくる(最低でも1〜3番の曲は必須)。
ソーサリアン「同じ曲では騙されないな…もっと工夫しないとダメだ」