随筆と日記のあいだ RSSフィード

2006/11/26

田舎暮らしにはまだ早い

池袋で開かれていた離島の人たちが集まる

アイランダー2006」に行ってきた。

島の人たちがやってきて物産品をアピールしたり、

観光案内をするというイベントです。

そのなかで、定住相談もやっていて、たくさんの初老のご夫婦が

テーブルについていました。

年配の方だけでなく、若い人も田舎暮らしをしたいという人は多い。

田舎暮らしをしたいという人のなかで、

「何度も遊びに行って慣れているし、山や海がそばにあると癒される」

という人は、本当に田舎暮らしをするときは気をつけたほうがいい。

なかなか行けない非日常であるから田舎は楽しめるのであって、

田舎が日常になるのだということをよく想定しておくべきだ。

(ここでいう田舎とは、東京=地方ではなく、都市部=山間部と

いう対比でいう「山間部」を言います)

スキューバダイビングの魅力にとりつかれ、田舎の海、たとえば沖縄

などで、インストラクターをやって生計を立てようとする人がいる。

「毎日、これをやって過ごせたら、人生楽しいだろうな」

と考える。こういう人はだいたい失敗する。

非日常でたのしめていたものが、日常になったらとたんに

たのしめなくなるものなのである。

非日常に現実逃避する人は、田舎に住んだら、今度は逆に都会に

遊びに出かけるようになるものだ。

そうなると、田舎に引越したって、「あそこの家族はお客さん」という

ふうに見るようになり、その地域で孤立する。

そうならないためには、地域社会にどっぷりつかって、

人のウワサや他人からの過干渉に耐えるしかない。

人のウワサや他人からの過干渉さえも、いい意味でたのしめるなら

田舎暮らしができるかもしれない。

ぼくの場合は、よく山や海に遊びに行くが、決してそこに住みたいとは

思わない。そんな生活をするにはまだ早すぎる。

非日常に現実逃避なんかしない。

非日常に想いを馳せるよりは、いまある日常をたのしむことを考えたい。

シノブシノブ 2006/12/03 20:58 私は、田舎いいな。とは思うこともあるけれど、好きとまでは言えないな。適度な雑居ビルがないと落ち着かない性分。

sosokusasosokusa 2006/12/04 11:48 雑居ビルもいいし、あやしい路地裏や場末の居酒屋もいいなあ。まだ、こっちの暮しがいいと思えるのは若い証拠と思うことにしてます。

いいちこいいちこ 2006/12/07 23:16 こんばんわ!!昨日YOUさんの表紙のananを読んでいました。そこには、プロサーファー&俳優の中村竜さんのこんなコメントがありました。「東京はやりたいことを見つける場所。やるべき事がきまった人は東京から離れて暮らしてみる事をおすすめします。ゆっくり暮らせる分、自分としっかり向き合えるはずだから」私は全部を理解できるわけではないんですが、共感しました。理解できない点は、東京と東京以外を区別する所。私が東京で働いていないからだと思います。中村さんの強いメッセージは心にのこりました。しかし、私もsosokusaさん同様いまある日常を楽しむ事を考えたい。です。しかもこのページを開くのに、随筆でなく「日常と日記のあいだ」と間違えちゃいました。

sosokusasosokusa 2006/12/08 11:08 いいちこさん
いまは都市部に7割の人が住んでいます。高度成長前までは農村山間部に7割が住んでいました。すごい速度で都市化したわけです。人はまだ都市生活に未成熟なのかもしれませんね。田舎にいくと、よけいな情報が入ってこない分、内省的になるのかもしれませんね。でも、それはやっぱり外から来た人の感覚という気もします。
田舎と都会。どちらが日常になっても、日常がつまんない、だから非日常をどうにかして楽しくして現実逃避したいという人は、いつまでも不満ばかり抱えてたのしくないんじゃないでしょうか。