「半沢直樹」が先か、「リーガルハイ」が先か
「『半沢直樹』がヒットしたからって、『リーガルハイ』なんて堺雅人を大活躍させるドラマ作りやがってw」
という反応に、ネットでではなくリアル社会で立て続けに遭遇しています。
フジテレビかわいそうだなあ(笑)。でもさらに一歩進んで堺雅人さんが気の毒だ…
でもこれって、いろいろ示唆に富む話だと思うんですよ。
おもしろいのが、わたしにこう言ってきた方々が、今の『リーハイ』は2だって知ってるってこと。関東圏では夕方にシーズン1の再放送を2に合わせて放映したんですが、みなさんそれは知った上で上記の感想を口にしたんです。
『半沢直樹』の直後が『リーハイ2』なんだから、でもって『半沢直樹』の期間中に『リーハイ』をやっていなかったんだから、よく考えてみれば『リーハイ1』は『半沢直樹』の前ってわかるはずなんですよ。それに加えて、『リーハイ1』がヒットしたから『2』が企画されたというのも。
しかしそうはならず、『半沢直樹』がすべてのはじまりになっている、という。
また、話を聞いてると、「堺雅人これで売れるね!」みたいな反応も付録でついてて、まあ確かに決定打ではあったろうけど前からちゃんと売れてたよね…みたいな気持ちになりまして。
ずっと目立たなかった、とか、有名だったけどジャンルが限られてた、とか、新人がブレイク!とかなら驚きもしないんですが。もうすでに充分ヒットしていると思っていた人が、こうまで認識が塗り替えられているのを目の当たりにして、軽いカルチャーショックを受けております。
視聴率42%の威力。そして、人々の興味の範囲というものをしみじみと考えています。
わたしは、何かに興味が出るとそれなりにさかのぼって調べたり、調べないまでもきっと知らない歴史があるんだろうなあとか考えるタイプなんですが、それはわりとマニアックというか、あんまりみんなしないんですね。
みんな、現在に生きているんだな…
こうして固定観念や先入観が育っていくんだな。でも、自分もほかのどこかで似たようなことをやっているんだろうな…