現在時刻:22時20分

16日より入院していたが、23日(祝日)に退院。
今回は入院早々に東京で震度4の地震が発生したが、建物が古いのと4階という高さの病棟だったため、最初の揺れで震度6クラスかも?と錯覚。それほど揺れた。
しかしこれはその後の序章に過ぎなかった・・・


翌日17日朝9時より手術。手術着に着替えて病室から手術場までストレッチャーに乗せられて運ばれるのは慣れたものだが、手術場の天井を見て、蜂の巣のようなライトを見ると緊張感に包まれる。何度見ても良い気分ではない。
術場で医師より何個かの質問をされたが、手術経験数を聞かれて答えると、「じゃー、もう慣れっこですね!」と。
「そんなわけあるかー!」とオレの回答。今回は腹部局部麻酔での手術のはずだが、麻酔投入後、一応眠くなるように睡眠ガスらしきものも使用。鼻には術中、万が一呼吸が止まったときを考え酸素チューブを設置。
そしてしばらくすると意識は必然的に飛んでゆく・・・
当然手術中は全く意識はない。終わった頃に術場内で目覚める。麻酔が効いているうちは傷は痛さを全く感じない。


病室へ戻り、ベット上に寝かされる。傷口は白ガーゼなどで隠されているわけではなく、半透明な大型バンソウを2重にしてカバーしている。そこまでは過去2度の同手術と同じではあったが、違ったのは傷口を医療用ホッチキス(糸ではなく金属)で留められていること。その数11箇所。要は11針縫ったのと同じ。
さらにオレの予想とは裏腹に出血していやがる。
心の中で「何かがおかしい・・・」とつぶやく。
とりあえず、医師からフロア内の自由行動の許可をもらい、早速ベットから起き上がって職場に現状報告。
サラリーマンの悲しいサガかな?と・・・(苦笑)


その後、ベットへ戻る。しばらくして何か嫌な予感・・・
傷の状態を確認したら血だまりが大きくなっている。さらに時間が経過すると大型バンソウから漏れて他のところまで血だらけに。出血量自体は少ないのはすぐに分かるが、月イチで“赤日”がないオトコにとってはちょっと慌てる。
ナースコールで看護師を呼び出し、状況を伝え、今回の術担当医師(4人チーム 大学病院では珍しくない)1人がバンソウをはがし、傷口をふき取り消毒、再度新品のバンソウを貼り付ける。
「しばらく安静にしてください。病室から出るときは必ず看護師を呼んでください。」と医師からの指示。
ま、無理して痛い思いをするのは結局オレというのを理解していれば従うしかないわな(苦笑)
それにしてもこの傷は変だ・・・と内心思いながら過ごす。


消灯時間前の夜、痛みが強くなる。
看護師に痛み止めを依頼。しかし返ってきた返答は
「先生がいないので明日の朝まで待ってもらえますか」
という地獄のような言葉。
おい、担当医師は4人いるんじゃないのか?
オペをやったその日の夜で痛みが発生しても普通ではないのか?
と、いろいろな考えがよぎったが、結局ナースセンターで他の患者から預かっていた痛み止めの1錠をオレに回して
対処といった感じ。。。
ここは病院。しかも救急指定の大学病院。。。
今回の医療スタッフに対する不信感がオレの中で徐々に高まる。。。


翌朝、傷口はともかく、他の箇所がやたらと赤黒い。しかもかなりの面積で。
「なんじゃ、こりゃー!?」
皮膚下内出血。しかもそれが時間単位の経過と共にどんどん広がる感じ。
当然、ナースコールする。看護師は来るが担当医は1人も来ない。
なぜだぁ?
ひとつの疑問がなんか確信に変わっていくような気分。怒りとストレスもたまる。
ベテランの看護師(年配女性・新宿でママが務まりそうなイキフンのお方)にまず相談。

オレ :「どうしてこうなる?」
ナース:「静脈を切るとそうなる」

・・・
もちろん会話はもっとはるかに長いのだが、端的に要点だけを吸い上げるとそういうことに。

オレ :「過去2度の同じ手術と比較して、どう考えても異常」
ナース:「(医師に)言ってやれ!、言ってやれ!」(微笑)

この看護師も医師にはストレスを感じている様子だったが、患者のオレがこのまま黙っているわけがない!


いつも来る医師に
「コレ、オレの経験則からえらくかけ離れた結果になっているがどういうことか?」
と説明を求めるが、オレが納得できる説明とは裏腹にチグハグ。
さすがにキレ始めるオレ。
「医療ミスじゃないのか!、過去2度、同じ手術をやってこんな傷や出血はなかったぞ!」
医師の表情&身体が一瞬で硬直していくのがわかった。
しかしオレもそれなりに人生経験はある。医者がそう簡単に医療ミスなど認めるはずがないことを・・・
もし、そんなことを認めてしまったら大事になるのはもちろん、自身の医者としての生命もかかってくる。
それ以上の追求をするのをオレ自身から止めてしまった・・・凹
これで不信感は一層深さを増していくことに。
そしてそれに比例してストレスもたまる。


今回、オレの入った病室は6人部屋。そこにオレが入るときにはすでに2人が入っていた。
よって普通ならスカスカの状態なのだが、病室のすぐ近くは面会コーナー&携帯電話通話スペース。公衆電話などもあるから話し声はやたらと響いて入ってくる。
入院初日の夜には同じ病室の患者が面会コーナーで大声で話している(電話している)廊下方向に向かってベット上から「うるせー!!!!!」と大声。
オレ自身は苦笑(集合住宅や近隣が接近している場合、ごく普通にあるから)だが、こういうときは看護師はすぐに飛んでくるし、受持ち各病室を巡って、
「誰?、くしゃみ?」
とかと間の抜けた会話を廊下側で同僚としている声が聞こえる。
分かったとしてもすっとぼけている感じなのはすぐに分かる。
面倒事だからな、、、(苦笑)


元々大部屋の場合、消灯時間後に同室者のいびきがうるさいとかは経験則から十分予測できることだから、それなりの準備をして行ったのであとはオレ自身がどうするかの問題でもあった。ただやはり導眠剤は最大値のものを出してもらっても効果は薄かった。そのことに関しては入院中に解決することはなかった。何度も訴えても看護師は「先生に相談しますね」だし、担当医師は問題解決の代案を患者側に提案する気など全くない状態で、調べようともしない。
これがかつての主治医だったらすぐに薬事辞書(各種処方せん薬の辞典のようなもの。薬の効果や持続時間、薬価単価などが載っている)で調べてくれたし、オレにもそれを見せてくれた。