Hatena::ブログ(Diary)

ガソリン満タン☆エンジン全開 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2005-12-14

ガラスのサンタクロース

[]ちょっとフライングお誕生日特別企画<たま愛6>

皆さん、こんばんは。再度登場、はないちです。

ここにお邪魔させてもらうという事は、そうです。アレです。『たま愛』です。


ぃや〜〜、それにしてもここんとこ寒いですね〜。

大阪では寒さの山は一山越えたとか言うてたんですけど、まだ12月。

まだまだ二山も三山も来るんでしょうね。大阪でこんなに寒いっつーコトは佐渡は一体どうなってんでしょ?


と、いうわけで

今回のたま愛は<佐渡の初冬>が舞台。

しんしん冷たくて静かな佐渡の冬の中で心も身体も温まる一杯の『ハニージンジャー』。

甘くて温かくてちょっとスパイシーなこの飲み物はまるで今回の登場人物との出会いのよう。


そして読む前に<皆様へお願い>m(_ _)m

****無断引用、転載等はご遠慮下さい ****  ってことで。


では、ゆっくりお時間のある時に読んで欲しい

たま愛6

『ハニージンジャー』。




ハニージンジャー


その日は中間試験を間近に控えたある日。

学校が午前中で終って、いつもの薬を受け取りに病院に行った帰りのことだ。

予報では夜から降るはずの雨が、予定を変更して僕の頭上から降ってきた。

参ったな。

やっと風邪をやっつけたかと思ったのに、咳が止まらない。

今、この雨に濡れてしまったら、こじらせるのは間違いないだろう。

どこか雨宿りできるところはないか探すと、古びた看板のある店があった。

表からは何をしているのか分からなかったので、閉めた店なのかと思い軒下を借りる事にした。


しとしとと降る雨は夏の雨と違い、一雨ごとに秋を深めていく。

雨雲がどっしりと僕の頭の上に陣取って、まったく動く気配が無い。

だんだんと手の温度も奪われていき、手のひらをこすり合わせてみるが、無駄な抵抗をしているみたいに僕の手はかじかんでくる。

これでは、雨に当たらなくても、ぶり返してしまいそうだ。


雨に当たっても戻るべきか、回復を待つか悩んでいたその時。

突然、店の扉がバタンと開いて、ドアについた呼び鈴が派手にチャリーンとなったかと思うと、ドン!と誰かが僕の背中に体当たりした。

あまりの驚きで声さえ出なかった僕に、その人は「今までどこ行ってたのよぉ・・・」と腕を前に回し、背中にもたれたままジッと黙っている。

何をされるのか怖かった僕は、固まったまま身動きが出来なかった。

すると、背中にあたたかく湿った空気を感じた。

泣いて・・・いる?

首だけ後ろを見てみるが、よく分からない。

ちょっとだけ落ち着くのを待とうと思い、しばらくその体勢でジッとしてた。

そうしていると、前に回された腕が急にだらんと落ちる。

あれ?もしかして・・・寝てます?

おでこを接点に僕の背中に寄りかかっているこの状況は、いったい何三角形なのか?

と、思った瞬間、ズリッと押し付けられた頭が下に落ちるように崩れた。

僕は慌てて振り返って、その人を支えた。

気持ち良さそうに寝息を立てている、その頬には涙の痕がうっすら残っていた。


何がなんだか分からないまま、とりあえず爆睡しているこの人を中に連れて行かなければならないのだろう。

肩にのしかかる重みに、死体を運んだらこんな感じかな。

そんなバカな事を考えていた。


中に入ると以外にお店らしい空間があって驚いた。

店の奥のほうに、仕事部屋のようなところがあって、古い足踏みミシンがやりかけの生地を挟んだまま、明かりを付けている。

古びたソファがあったので、そこへドサリと置いて、やっと開放された重みに大きく息を吐いた。

決して、乱暴に置くつもりはなかったのだけど、とにかく早く重荷を下ろしたかっただけだ。

もっと鍛えないと。


店を見回すと、反対側にもうひとつの店がある。

外国の雑貨や服・バイク・金属のプレート・家具なんかが所狭しと並んでいて、店と言うより自分の趣味で一杯になった部屋のようだった。

この部屋の持ち主が座っているだろう椅子には誰もいなかった。

良く見ると入り口が別にあるのに中に入るとひとつの空間になっている。

こちらと言えば、布が張られた上半身だけのマネキンがひとつといろんな生地が入った棚。

縁に花やツタみたいな模様が彫られた木枠の付いた姿見。

完成した洋服を下げておくバーなんかがポツンポツンとあるべきところにおいてあるだけで、まったくシンプルな部屋だ。

寝息を立てているこの人が乗っかているソファで空間を埋めたみたいになっている。

置いてあるものも、全然あっち側の店と違うものなんだけど妙に空気が一緒で違和感がない。

古びたもの同士のどこか懐かしい感じがホッと落ち着く空間を作っているようだった。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


このまま、寝ているこの人を置いて出て行ったらいいのか考えあぐねていると、隣の店のドアが開いた。

少しの間をあけて「いらっしゃい。」と言ったその人は僕らのお父さんくらいの歳の人だった。

この状況を、僕が悪い人物と疑われないように、思いつく言葉を総動員して、おじさんに伝えようと頑張った。

かなり怪しいしどろもどろ振りを露呈したが、おじさんは「またか。」と言った表情で、

「しばらくここで休んでおいで。君は、ハニージンジャーは飲めるかい?風邪なんか一発で治るよ。」

と、優しく話してくれた。

どうやら僕を怪しい人物と判断しなかったようだ。

僕は雨宿りの続きをおじさんの部屋で(本当はお店なのだが)させてもらうことになった。

おじさんは、いまだに寝息を立てている彼女に静かにキルトをかけてあげた。

「これは、彼女の母親が作ったものなんだ。」

そこで、彼女があのおじさんの娘であること、この店は彼女のおばあさんが始めた洋裁店で、今は彼女のアトリエみたいになっていること。

それから、おじさんの趣味が高じてはじめたようなこの店の話をたっぷりと聞かされた。


そして話が一区切りついた時、彼女が目を覚ました。

目を開いた彼女の瞳に僕は吸い込まれそうになった。

彼女の瞳の色は、淡いグリーンの色だった。

薄い茶色の縁取りの中にひっそりと輝く宝石みたいだ。

何も言えず凝視する僕に彼女は言った。

「アンタ、誰?」


いぶかしげに僕の顔を見ている彼女は、さっきのナントカ三角形の状況を全く覚えていない様子だ。

助けた方が悪かったみたいじゃないか。

ちょっと理不尽に思えたが、

「雨宿りのモノです。」と答えておいた。

おじさんはさっさと自分の部屋へ行って椅子に腰掛けてくつろいでいる。

少しの静寂のあと、彼女は

「止むまでゆっくりしていけば。」

と言って作業部屋に行ってしまった。


僕はおじさんが淹れてくれたハニージンジャーを飲み終えると、する事がなくなったのでこのアトリエの中を見てまわることにした。

釣り下がった服の中にはどこに手を通すのかな?と思うようなのもあったが、大概の物はサイズも色も服の雰囲気もそれぞれ全部違うもので、誰か着る人が決っていてそこで待っているかのようだった。

たくさんの生地がクルクルと巻かれ、置かれるべき棚に静かに出番を待っている。

作業台の上には何冊ものスケッチブックと書きかけのデザイン画が置いてあった。

絵の勉強をしていると言ったら、なるほどと納得するくらいデッサンの腕は確かなようだ。

しばらくデザイン画を見ていると、

「基礎がなってないから、てんでダメなのよ。」とふてくされたように彼女は言った。

「僕は、こういうのよく分からないけど、なんていうか、勢いがあっていいと思う。」

ミシンを止めてこちらを振り向いた彼女と目が合った。

彼女は、ふたたびミシンを踏み始めて「ありがとう。」と小さくつぶやいた。


雨はまだ音をたて、降っていた。

出来上がったばかりの服をマネキンに着せて、少し眺めてから僕の方に向き直ると「コーヒー飲める?」と聞いてきた。

茶色のニットと淡いオレンジのコーデュロイを組み合わせたちょっと変わった襟の部分がユニークなシャツが飾られていた。

「えー、じゃ、いただきます。」


大きなマグを手に持った彼女はソファの隣にドカッと座ってきた。

少し端に詰めたけど、彼女との距離は思ったより近くて肩先が触れるくらいだった。

「ありがとう」

ちょっと遠慮しながらのつもりだったけど案外ジッとみてしまったかもしれない。

「私の目の色って変わってるでしょ?ガイジンの血が入っているからね。」

「ハーフ?」

「ううん、クォーター。」

「おばあちゃんがスウェーデンの人なの。」

疑っているわけではなかったが、何気なく向こうに座っているおじさんの方を見てしまった。

「父さんは生粋の日本人よ。十代さかのぼってもガイジンの血は一滴も流れていないと思うわ。」

話が聞こえていたのか知らないけど、本に目を落としながら手で応えてくれた。

妙に納得して頷いてしまった。


「おばあちゃんは日本に嫁いできて、当時はまだ珍しかった洋服を作る仕事を始めたの。」

「おじいちゃんは別の事業をしていて、結構大きな会社を持っていたから、おばあちゃんが働く必要はなかったんだけど、遠い異国の地で自分で何か支えになるものが欲しかったのかな。小さくてもいいから自分のお店を持ちたいって始めたのがここなの。」

「おばあちゃんはお客さん、ひとりひとりにデザインや生地の好みを聞いてそれから型紙起こして一着一着丁寧に作ったんだって。修理も無期限補償だし。リフォームも沢山したんだって。まぁ、モノの無い時代だったしね。親子二代で着てくれる人もいるのは嬉しいって言ってね。」

「おばあちゃんはさ、凄い特技があったんだよ。採寸しなくても、その人の体型を見ただけで大体わかっちゃうんだって。だから、背が伸びたとか太ったとか、背中が丸くなっちゃった人をお店に呼んで、サイズを直してあげたんだってさ。」

「儲けとか考えてないんだよね。喜ぶ顔がみたいんだって。私も分かるな、その気持ち。」

同じ方向を見ながら話を聞いていた。

彼女の言葉に少しだけ横顔を見てみた。

「私はまだプロじゃないけど、友達の服を作ってあげたりしてるんだ。一万円するスカートをもっと安く作るからって持ちかけるの。みんなも余った分はお小遣に使えるから結構注文つけてくる子もいるくらい。私も資金稼ぎにもなるし修行になるから一石二鳥よ。」

「資金稼ぎって?」

「いつかちゃんと基礎から学んで、それで私も自分のお店を開きたいの。」

彼女はふぅと小さく溜息をついてマグに口をつけた。

僕もゆっくりとミルクたっぷりのコーヒーを喉に流し込んだ。


「で?あなたは何をしてるの?」

「雨宿り」

「じゃなくてぇ、どんな事を今しているの?」

うーん、と低く唸って

「・・・受験生。」とのっそりと答えた。

「・・・何してんの?ここで。」

彼女の渇いた視線が向けられる。

僕はズブズブとソファの背もたれに沈んでいった。

「だから、その・・・雨宿りだって・・・」


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


それ以降、僕は時々その店に遊びに行った。

用事は特に無かったが、居心地がよくて何となく足が向いてしまう。

彼女は「また来たの?勉強したら?暇ねぇ〜」と冷たい。

おじさんは、話し相手が出来て嬉しく思ってくれてるようだ。


ある日、店にはおじさんしか居なかった。

お店に置いてあるものを見せてもらいながら話していたら、ふと、初めてここに来たとき、彼女が言ってたことを思い出した。

たしか・・・「今まで・・・どこにいってたのよ・・・」だったっけ??

僕はおじさんに聞いてみた。

おじさんは、少しの間静かに天井を見つめて、はぁーーと長く息を吐いてから話し始めた。

「私には息子がいてね。あの子からすれば兄さんだ。もう4年になるかなぁ。ばあさんの故郷を見たいって高校を途中で辞めてしまって、ひとりで旅に出てしまった。」

僕は、へぇと思いながら、話の続きを待った。


「あの子は自分に全然何も言わないで言ってしまった兄のことが今も許せない、いや、分かってあげられないのかなぁ。何をするのも一緒の二人だったからね。双子なんだよ、ふたりは。それで置いてけぼり食った気持ちなのかもしれないな。息子は口数が多い方ではなかったし、あまり表に出さなかったから、僕なんかは驚いたよ。あの子は感づいていたみたいね。でも、まさかひとりで行くとは思ってなかったんじゃないかな。何でも話しあって、話をしなくても通じ合っていたからね。おそらく外国人のばあさんを持っていると何かと斜めに見られることもあったのかもしれないね。まあ、悪気は無いんだろうが。でも、ふたりはいつもふたりで居たから。平気だったんだろう。私はそう思っていた。でも、ある日息子は決断した。ひとりの自分として歩いていきたくなったんだろうな。双子じゃなくても、そう思ったのだろう。あの年頃の男の子はそういうもんだろう。あぁ、君も同じ年頃だから分かると思うけど、そんなもんだよ。ただ、息子は見た目よりは大人だったのかな、それとも頑固だったのかな。学校を終えるまで待てなかっただけなんだよ。」

そう言って、おじさんは少しだけ寂しそうな顔をした。

「今はどうしているんですか?」

「最初は、遠い親戚を訪ねて世話になっていたんだが、自分でいろんなところを見てまわりたいと言って、出てしまったんだよ。それ以来、方々国中をまわっているみたいで、半年に1度、絵葉書が届くくらいだ。」

「じゃぁ、まったく連絡がないわけではないんですね。」

「まぁ、そうだな。でも今年はその絵葉書が遅れているんだ。もう三ヶ月も遅れている。」

「連絡つかないんですか?」

「うん。郵便の都合かもしれない。もしかして他の理由なのかもしれない。」

そう言っておじさんはお腹の前で組んだ手を静かに見つめるだけだった。

「どうして僕と間違ったんだろう。」

「んー、それはどうしてなのかな。きっと背格好が同じに思えたのかもしれない。

あの子は最近、洋服を作る事に入れ込んでいるみたいで、夜遅くまでやっているよ。

夜中まで明かりがついていることがあるからね。この前のときも徹夜したときだったようなんだ。

あの子は寝ぼけがひどくてね。」

おじさんは、ちょっと愉快そうに笑った。

「君を間違えてしまったんだな。きっと。」

「そうですか。」

なんだか、複雑な気持ちだった。

僕と間違えられた彼女の双子のお兄さんは、いま、一体どこにいるのだろう。


しばらくして、店に行ったとき、今度はおじさんがいなかった。

「しばらくぶりだね。」

とそっけなく彼女に言われた。

「お邪魔します。」

僕はそう言って、定位置になりつつあるソファに座った。

彼女は、カタカタとミシンを動かしている。

その音をじっと聴いている。

慎重に始まる音はゆっくりと速さを増して、次第に早くなったり遅くなったり。

規則的に動いたかと思うと長く続いたり、短くなったり。

物を作るってすごいことだ。

はじめは、バラバラだった素材をひとつひとつ組み合わせて作り上げていく。

無だったものが存在するようになる。

しかも、どれひとつとして同じものはない。

それぞれ、使う人によっても変わっていく。

使う人の物になっていく。

自分の手元から離れても、使う人の下でまた活かされていく。

その方が作った人も嬉しいはずだ。

僕もそんな作る方になりたい。


「お父さんったら、余計なこと話したみたいね。」

この前聴いた話のことを言っているんだろうか。

「そういえば、『あの子は寝ぼけがひどい』って言ってたな。」

彼女にキッと睨まれた。

「まだ、連絡来ないの?」

彼女は答えなかった。

また、しばらくミシンの音が続いていた。

「なにか、飲む?」

彼女は立って、僕と自分の為に、あの日おじさんが作ってくれたものと同じハニージンジャーを淹れてくれた。

ふたりでソファに座り、ゆっくりとそれを飲んだ。

「今、すごく弱ってると思うの。体だけじゃなくて心も。私もそうだから。私には分かっちゃうのよ。だって生まれた時から一緒だったのよ、私達。何も言わなくたって、イヤでも分かっちゃうのよ。」

少し取り乱している彼女を見ることしか出来なかった。

「車輪が片方取れた自転車みたいになっちゃった。」

「もし、風邪をひいていても、こうやってハニージンジャーを作ってあげることも出来ないのよ。」

「傍に行ってあげたいんだね。」と僕は言った。

彼女の中の細い糸がプツンと切れてしまったように、彼女の瞳からぽろぽろと涙が溢れてきた。

僕は何もしてあげられなかった。

でも、この前みたいに背中ぐらいは貸してあげられる。

少し背を向けて「よかったら、どうぞ・・・」と言った。

彼女はゆっくりと僕の背中におでこを当てて、思いっきり泣いている。

小さな子供が泣くように、大きな声でしゃくりあげて泣いている。

次第に背中の真ん中が湿った温かいもので包まれたようだった。

僕は後ろからまわされた手に自分の手を重ねた。

静かになだめるように。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


それから、しばらく店には行かなかった。

いろいろと忙しかったし、彼女の事が気にかかったけど僕が行くと悪いような、そんな気もあった。


それでも雪がちらつく頃になって、もう一度店を覗いてみることにした。

店には、おじさんだけしかいなかった。

彼女のアトリエにはポツンと服が着せてあるマネキンが一体だけあって、その他の物がキチンと片付けてあるようだった。

「やっと、顔をだしてくれたな。」おじさんはいつもの優しい笑顔で迎えてくれた。

「お久しぶりです。」

「あの子が君に渡して欲しいって、アレを置いていったよ」

見るとあのマネキンに着せてある服の方を指さしている。

「着てごらん」

それは、深い色をしたジャケットだった。胸に花が付いていた。

「僕に?」

「そうだよ。」

どうしてだろうと思いながら、そのジャケットを勧められるままに羽織ってみた。

サイズがピッタリだった。

「あの子の採寸の技はおばあちゃん譲りだからね。」

おじさんは楽しそうに言った。

「あの子は一週間前にあっちにいったよ。君によろしくって。ポケットにメッセージを入れてると思うよ。読んでごらん」

僕はあのソファに座ってメッセージを読んだ。


『私、やっぱり行く事にした。

 もうひとつの車輪を捜しに。

 そうしないと進めないから。

 見つけたら、しばらくあっちで暮らしてみるつもり。

 この前は背中を貸してくれてありがとう。

 思いっきり泣いて、踏ん切りがついたわ。

 お礼にジャケットを作ったの。

 気に入ってもらえた?

 サイズは間違いないはずよ、2度も後ろから測ったんだから。

 でも、もっと背が伸びたら直してあげるからね。

 無期限補償もおばあちゃん譲りだから。

 コサージュは特別なときに付けるといいわよ。

 じゃあ、いってきます。』


吹っ切れたような彼女の言葉にホッと安心した。

そして、少し寂しかった。

この店にきて、このソファに座る事もしばらく無いだろう。

たまに、おじさんのところに遊びにこよう。

そして、彼女達の話を聞かせてもらおう。

きっと、ここでミシンを鳴らしていた時のようにあっちでもたくさんの人のために服を作っているんだろう。

いろんな人の喜ぶ顔を見るために。


僕もいつか作り出す側になって、いろんな人の喜ぶ顔が見たいな。

そんな事を考えながら、胸のコサージュを指で触れた。

見上げた空は、冬の冷たい空気で青く澄んでいた。





このSTORYはフィクションです。

個人名など、実在する人物とは一切関係ありません。

[]

平川地一丁目 「風」「きっとサンタが」C/W

読み終えたら、エンディングのようにこの曲が流れてきました。

きっとサンタが

きっとサンタが

[RN愛]お姉ちゃん!名古屋LIVEだよっ

au by KDDI presents CBC Caravanserai 2005

2005/12/24 名古屋・栄オアシス21銀河の広場

START 第1部12:30〜第2部17:30〜 CBC事業部052-241-1111

料金:無料

備考:*会場はオープンスペースです

名古屋地区の方に朗報です。オアシスでのライブが急遽決定しました!!

平川地一丁目の出番は13:30〜の予定です。

名古屋住みのみなさん!クリスマスプレゼントですね〜〜

私はムリ・・・家で成功をお祈りするわ。

行く方、楽しんできてちょ====!!!


あっ!日記も更新!!ぶふぉ!水晶玉と座布団って・・ひぃ〜〜〜

はないちはないち 2005/12/14 22:36 ぬぉ?!もう掲載されている!!しぃたまさん仕事が早い!!
お疲れさまでした。しぃたまさんらしさと申しましょうか、ずんずん<しぃたまさんカラー>が定着して来ましたね。(^-^)
今回も打ち合わせ(ってかやっぱりはないち一方的しゃべくり。笑)楽しかったです♪もっと掘り下げて話たいわ〜♪♪

大黒大黒 2005/12/15 00:16 うわ〜〜い!今回も心がほっこり暖かくなるお話をありがとうございました。はないちさん、お疲れ様でした。
この『僕』のジャケット似合ってたと思います。うん、きっとね。(笑)
49さんのお話は甘々じゃなく淡々と語られるので好きです。僕の心情に必要以上に深入りせず、その成長を筆者がそっと遠くから見守っているのが感じられて好きです。49さんの小説こそハニージンジャーだ!(笑)
僕はこの彼女の行動や言葉に少し自分を重ね合わせて
>僕もいつか作り出す側になって、いろんな人の喜ぶ顔が見たいな。
なんて、控え目な希望と軽い決意をしたようで。
私ももっと喜ばせてほしいな。と軽く希望してしまいました。(笑)
この『僕』もやがて『俺』になるんでしょうかねぇ。寂しくもあり、楽しみでもあり・・。
あと、この僕には兄がいると思うんですけど〜。その兄はその後どうしているんでしょうね?次回「水晶玉と座布団」楽しみにしておりまする〜〜。(笑)

soul49soul49 2005/12/15 00:23 ★はないちさん
今回も前説、ありがとうっ!いろいろとやること満載なので、ちゃっちゃっと送信ど===ん!!!しちゃいました。
毎回悩むタイトルやその他諸々の手直しなどやってくれる頼りになるいっちゃんです。でも、今回はあんまりツッコミがなくて、もう見離されたかとちょっと心配・・・(._.;)
しぃたまカラー=成長がないワンパターン。こんなんしか、かけないのよぉ・・・精進いたします。
いや、ほんとライブ編集会議したいっっす!!
今回もありがとうございました〜〜〜♪

soul49soul49 2005/12/15 01:12 ★大黒さん
いつもありがとうございます!
2周年記念イベで着ていたジャケットにはこんなお話が隠されていた・・・そんなことを思い巡らしたりして書いてしまいました。大黒さんの感想に感心しつつ、実は筆者は何も考えず書いているので、自分のアホさを隠しながら、読んでいる人が深読みしてくれる事に感謝しておりまする〜〜(^_^;) ゞ
「ハニージンジャー」のタイトルもいっちゃんが内容を象徴する重要アイテムだと言ってくれて、あぁ〜〜そぉか〜〜(感心)と思っているほどよ。別に番茶でも昆布茶でもネギ味噌湯でも良かったのさ。あははは。後で無理矢理「ハニージンジャー」とは甘いも辛いもあるのが人生。ポカポカ温まるお話。・・・・狙い通りだわ〜〜と無意識に書いている自分に慌てて意味づけしたりして〜〜(≧人≦)きゃ〜〜すんませ〜〜ん。『俺』シリーズはあるんでしょうか?「俺の女」とかイヤじゃ〜〜(ーдー;)
次回作「水晶玉と座布団〜カワイイだけの占い師じゃない〜」を乞うご期待っ!!(←絶対無いからっっ!!)

ヒロドンヒロドン 2005/12/15 02:28 しいたまさぁん!こんな超大作に取り掛かっていたなんて!!!
随所随所に、う〜んいいなぁ。触れる肩先の〜♪とか、車輪の唄♪(車輪は違った?笑)
でも、私は弟くんのこういう話は想像できないのか、しばらくお兄ちゃんの方を思い浮かべながら読んでしまった〜(;;)
でも、ジャケットすごい似合っててピッタリだったから、こんな裏話があったかも〜みたいな(^^)なんか、す・て・き☆
しいたまさん、今から小説家デビューだよー♪言い回しとか、背景とか、描写がプロっぽい!(こんな言葉しか出てこなくて、すいませんっ・汗)
いっちゃん、いつもお疲れ様です〜(^^)
しいちゃん、またまた素敵なものを、ありがとう☆

soul49soul49 2005/12/15 17:23 ★ヒロドンちゃん
なんかねぇ〜〜長くなってしまった。長いのは好きじゃないのよ。
ちょっと御託並べた感じで歯切れ悪いったら・・・なのに、最後まで読んでくれてありがとうございます。
はないっちゃんにも、兄話だと思ったと言われ、もう書き分けが出来ないほど雰囲気が似てきたというか、腕がないんです。とほほ。
♪触れる肩先は〜書いていて同時に流れてきた感じ。車輪は無意識でしたが、直くんの好きなバンプの曲として記憶に残っていたのが自然と思い浮かんだのかもね。みんな、読みが深いなぁ〜
・・・あの〜プロの方に失礼なのであまりおだてないで下さい。
御恥ずかしいっす。趣味に走れるから書けるのよぉ〜〜(/_≦)ゞ

やなぎむらやなぎむら 2005/12/15 20:32 待ってました!フライングありがとう♪嬉しいです♪♪
兄貴の背中が浮かんできてしまう・・・
おとうとくんの背中が大好きだから、彼女に貸したくない深層心理かな?

soul49soul49 2005/12/15 20:45 ★やなぎむらさん
あぁ〜〜やっぱ兄だよね・・・orz
もう、この際どっちでもいいっすっ!!(なげやり)
フィクションなんで誰でもないので。
私もあの背中は誰にも貸したくないっっ(いや、自分のものでもないからっ!!)

はないちはないち 2005/12/15 23:34 ツッコミが少ないのはツッこむ所が少なかったからだよ〜。そんだけ完成品だったってことです。(^_^)
書いてる時はきっと勢いに乗りに乗ってぱちぱちぱちぱつ(←つ??)PC叩いてるのに、第一読者に差し出すときになると、途端子鹿のようになる貴女が大好きよ
んで、次回作タイトルは『きっとサンタが、☆から吹く水晶玉と座布団を。』で、決まりでいいですね??>決まってへん決まってへん。(ごめんなさ〜〜〜〜いっっっ;;>人< 平謝)

soul49soul49 2005/12/16 00:15 ★はないっちゃん
完成品・・・んなわけねぇ===!!!過去5作品の中でも「自信が無い作品ワースト1」と言ってもよいくらいなのよ。だから余計小鹿のようにビクビクと差し出してたのよ〜〜
んで、次はサンタが水晶占いをしていて、星から座布団が飛んでくるのね。了解!!(それって一体どんな・・・)

くまくまくまくま 2005/12/16 09:54 お〜!!またまたすんごい作品完成だぁ!私ははじめからオトオト君の映像で読んでおりました。こんな出会いをいつの間に経験してたの?なんて思いながら・・って日常を把握しとんのかいっ自分!いいですなぁハニージンジャーのかほりがしてきます。彼女に対してとまどいながらもやさしくできるその感じが大好きです〜。まさに彼らに感じている大好きな部分と重なってくまくまぐぐっときたのでした。あなたやっぱりすごいわぁ〜〜♪

akaisiakaisi 2005/12/18 00:38 わたしね、今回のお話好きだよ!雨の匂いや湿った空気が伝わってくる。古めかしい室内の様子、舞台を観ているような感覚で読み進みました。
わたし好みの作品をありがとう〜〜♪♪

soul49soul49 2005/12/18 01:47 ★くまくま
昨日は(ん?もう一昨日か?)楽しかったね〜
コメントに返事しないうちにくまくまにあって、直々に感想聞けて嬉し恥ずかしでした〜〜まぁ、書いているように今回はちょっと自信なくて、(いつも無いけどさ)どぉかなぁ〜〜と思っていたので、「今回の良かったよぉ〜」言ってくれてメチャうれしかったっす。ありがとうねぇ〜
★赤石さん
うわっありがとうございます!前にも匂いって重要だってコメント返した記憶が・・・くふふ。匂いフェチかしら。今回は舞台となったお店のイメージが最初から浮かんでいて、まさにアンティークな感じのお店なんです。ソファとかイメージあるんですよ。でも、詳しいわけではないので、かなりテキトーに描写しています。映像としてみるなら、赤石さんにアドバイスしてもらわにゃ、ぜひ。

涼 2005/12/21 00:01 ゆっくり読ませていただきました。ジャケットにこんなドラマが・・・。いや、楽しかったです。くふ。
しょっぱな『お、弟だ!』と思い、”背中”で『兄だったか?』と迷い、結局弟に戻ってきたのは、”受験生”で、でした(笑)。
49さんの引き出しって、なにが出てくるかわからないことが、魅力なんだ・・・と、実感。
雨の匂いがする、読書タイムをありがとう(*^^)v。でした。

soul49soul49 2005/12/21 09:46 ★涼さん
まぁ、そんな・・眠くていらっしゃるのに、ゆっくり読んでいただいてありがとうございます。ぶふ。今回は晩秋から初冬にかけての静かで落ち着いた季節が舞台なので、どうもオトオトくん担当っぽさがないのかもしれません。でも私は知っている。(何を?!)彼にもこんなしっとりした穏やかな一面があるのよぉ。おほほほ(完全に妄想モード。)
・・・只単に書き分けできてないんじゃないの?(ハイ、その通り)雨の匂いを感じていただいて嬉しゅうございます。コメントありがとうございました。(^▽^)v