soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/01/31 En(空きっ腹に酒、裸絵札、Alaska Jam) @ CONPASS

空きっ腹に酒が主催するイベントです。目当ては空きっ腹に酒と裸絵札。


到着が遅れたので一番手のMemento Moriは見逃してしまいました。
客は女性が多い。空きっ腹に酒のファンかな?


Alaska Jam

空きっ腹に酒の”ファンク”と”陽”の部分を強くした感じ。


ギターのキャラが独特です。めっちゃ笑顔でギター弾いてる。(お笑いの)サバンナ2人を足してカッコよくした感じ?あとで気付いたんですがこの人KEYTALKのギタリストですね。売れてきてるバンドと掛け持ちしてるとはすごいなー。
メガネのベーシストも冷静に弾いてるかと思いきや、ふいにメガネ外してスイッチが入ったように暴れてたり、と全体的にキャラが濃いバンドでした。


ギターが(音的に)よく跳ねてたのとハードコア・ツーステップみたいなボーカルの動きが印象的でした。
ただラップがちょっと迫力不足かなぁ。RATM的な声の張りが欲しくなるところがありました。


裸絵札

女性客が多いこの場にはアウェー感ある……と思ってたら戦国大統領によくいる怖そうな人らがポツポツとやってきて、数分後には前列の雰囲気がガラっと変わってました。
CONPASSは結構派手な照明もあるだろう、この時は始終暗い照明でライブがとり行われました。


マチコさんのハーモニカでスタート。高台の上にマイクスタンドを2つ置いてラップ。
ぶっちゃけ歌詞は全然聴き取れないけどリズムがエエカンジにハマってくるラップが、ノイズとハードコアの間をいくトラックに乗ってめっちゃかっこいい。そんなビートが効いてるわけじゃないのに身体を振り回して踊りたなります。


前半は音に不満があったようでしきりにPAに話かけてました。しまいには機材トラブルで音が止まる場面もあったけどアカペラ・ラップで切り抜けるアドリブの強さも見せてくれました。


「ヤバンギャルド」「デスディスコ」と攻撃力の高い曲をドロップ。
いつのまにかステージにあったはずの高台がフロアの真ん中に落ちてて、マチコさんがそこに立って360℃客に囲まれた状態でライブを続行したりとただ黙って曲をこなすだけにはしないライブ。攻めて攻めて会場の空気を変えちゃうのがスゴイです。


そんなストレートに入ってくる音楽/人たちじゃないです。
でもジワジワと侵されてヤバい空気に取り込まれてく。気付いたらアホみたいにハマってます。


「ユキテルが中学生のころに一番尖ってた俺らを見たらしい。俺らは裸絵札のルーツや」って発言もカッコよかった。





良いライブを見た後に、フード出店してたグリーンカレーをば。
めっちゃ辛っ!食べた後に汗が全然引かないw けどガーリックチップが効いてて美味しかったです。
なかなか食べきれないので空きっ腹に酒のライブ始まったけど外で食べてたり

空きっ腹に酒

Twitterで「今回は新曲祭り」と予告されてました。本当に新曲ばっかり。7〜8曲ぐらい新曲をやったんじゃなかろうか?でも途中で旧曲も挟んでちゃんとフックを用意してるし、なにより新曲自体が良い曲多くて楽しめました。
新しく正式加入したベーシストだからこそな曲調も多かったです。スラップ多用でファンクネス度アップ?


新曲のなかで個人的に気に入ったのは『俺が総理大臣になったら 風営法にアッパーカット』のリリックがビビッときたミクスチャーでハードな一曲。中間のブリッジパートでハードなミクスチャー系リフにとそれに合わせてボイススクラッチをするユキテルの組み合わせがめっちゃカッコ良かった。リンプみたい。
あとメロコア気味のコード進行がある曲とかも新機軸かな、と。


メンバーのなかで個人的に一番好きなギターの人。弾き方が独特でカッコイイ!シャープな顔つきも好きです。「ブラックナイトディスコ」でステージの右から左へと大ジャンプしながらのギターソロはヤバいほどカッコ良かった。


「正常な脳」が本編ラスト。”ウー、イエス!”とか決め所が多くて文句無しでキラーチューンですね。


アンコールでは他のバンドのボーカルが登場。今回は全員ラップスタイルのバンドなので皆でフリースタイル。こりゃカッコイイわ〜。個人的に一番うまいと思ったのはMemento Moriの人。裸絵札のマチコさんは登場せず。あそこにマチコさんみたいな異質なラップが入ったら面白そうだったから残念。代わりに(?)ALASKA JAMのギターの人がラップしてました。この人なんでもアリか。ホントいいキャラしてるなー。


客は8割女性。ノリもモッシュとかまったくなくて……。うーん、前も書いたけどこういうファン層のバンドになったんだなぁ、と。
ハードなライブも展開できるバンドなんで正直なんかもったいないと思ってしまいます。ライブハウスでのライブだとファンの空気で塗り固められちゃう感じ。フェスとかに出るとまた違う空気になりそうではあります。





Alaska Jamのギターはインパクトあった。空きっ腹に酒の新曲祭りも良かった。
そんななか裸絵札が通ってきた修羅場の数、ホンモノのエグさを見せつけた……そんなイベントになったかな?