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寒い日が続きますが
お久しぶりの更新です。
なにかと気ぜわしい季節ですが、みなさまお元気でしょうか?
今日は、むかで屋絵はがき一番の売れ筋、白黒動物シリーズのご紹介です。
もともとむかで屋の絵はがきは、モノトーンが多いのですが、
ゲジゲジとかダンゴムシとか思い切った生き物が多くて、
いまいちお客さんからの反応が薄い。
それで、「パンダとか、もうちょっと可愛い系の生き物を作って売ろう」という事で作ったのが、この白黒動物シリーズです。
というわけで、バク、アリクイ、ペンギンです。
寄りの画で見るとこんな感じ。
バクって生で見たことないけど、馬の仲間なんですね。
大きくなると2メートル位になるのだとか。
アリクイです。
このアリクイ親子には、実在のモデルがいます。
池袋サンシャイン水族館に住むミナミコアリクイのタエさん。
彼女についてご存じない方は、〈アリクイ 脱走〉で検索してみて下さい。
余談ですが、最近大蟻食こと佐藤亜紀さんの本にはまっています。
背景にある教養がハンパない。
今のところ、「ミノタウルス」とエッセイの「外人術」を読んだのですが、
オススメがある方は教えて下さい。
(あまり多作な方ではないので、「全部読めよ」って言われたらそうなんですけど)
そしてペンギン。
いかにもペンギンなかわいらしさから少し外れた、素っ気なさが個人的にツボ。
ぶっちゃけペンギンって、本物はそんなにかわいいもんでもないですよね。
泳いでるところは魚雷っぽいし、近くで見ると目が怖いし。
以上3種類、いつも大変お世話になっている(本当に、音大通りに足を向けて寝られない)江古田の雑貨屋さんOiLife - 東京都練馬区の江古田にある雑貨屋さんで取り扱って頂いてます。
あ、お気づきでしょうが、パンダがいません。
パンダはねー、目の部分を表現するのに型紙がもう一枚いるのですよ。
いずれ作成したら、もちろんこのブログで紹介します。
それでは、恐らくこの投稿が今年最後になると思いますので、
みなさまよいお年を。
やっかいな型紙に取組中
同居人氏が取組中の課題。
一見、シンプルな柄ですが、
実は葉っぱの一枚一枚に細かな切れ込みが入っていて、
彫るのにすごく手間がかかる上、なかなか気が抜けない難物です。
刃物をずっと小さく動かし続けないといけないので、
見ているこっちもなんとなくむずむずします。
同居人氏曰く、「いままでで一番大変な課題」とのこと。
型紙の片隅に書いてあった覚え書き。
鋭い線を表現するには、小刀も鋭く動かさなくてはならないようで。
ところで、この絵柄ってなんの植物を表現しているのでしょうか?
紅葉にしては、葉っぱに細かい切れ込みが多すぎるようですし。
もし、これを見て分かった方がいたら、
コメント欄なりでお知らせ下さると幸いです。
旅猫雑貨店でも年賀葉書がお求めになれます
先日紹介させていただいた
(http://d.hatena.ne.jp/south-NewWell/20121015/1350303084)
年賀葉書2点ですが、
「旅猫雑貨店」さまでもお求めいただけるようになりました。
和雑貨と古本 旅猫雑貨店さんは、
雑司ヶ谷鬼子母神の近くにある雑貨&古本のお店です。
本当に小さな店内に和雑貨が所狭しと並べられていて、
見ていると時間があっという間に過ぎてゆきます。
最近、旅猫雑貨店さんで手に入れたのが、
会津木綿柄の折り紙です。
15種類ある絵柄を眺めては、
「こんな着物を仕立てたいなあ」と妄想に浸っております。
使うのが勿体なくってまだ手つかずなんですが、
ポチ袋でも作ろうかなあ。
和ガーリーな(?)栞たち
むかで屋栞の新作が出来ました。
けっこう複雑な柄ですが、もちろんお値段据え置き。
こういう切り抜く場所が多い作品の方が伝統工芸っぽく見える気がします。
ところでこの栞たちの柄、どこかで見たような気がしませんか?
実は、先日紹介した手鞠の型紙、完成 - むかで屋日常の柄から、
花や笹の葉の部分を写して栞にしているのです。
栞と同じ梅の花のモチーフがあります。
手鞠の型紙が出来あがった時、
この手の柄はみんな好きなんじゃないかなと思って
同居人氏に提案したところ、すぐに作ってくれました。
個人的にはすごくよく売れると思うのですが、どうなることやら。
こちらの栞は、
10月26,27,28の葛飾区産業フェア(http://k-sanfair.com/index.html)に出品されます。
その後、お店に置かせてもらったりもするかもしれませんが、今のところ未定です。
もし他の場所でも売ると決まったら、そのつどこのブログで紹介させていただきますね。
むかで屋の年賀はがき
暑い暑いと言ってるうちに、10月も半ばになってしまいましたね。
壊れているコタツを買い換えなくっちゃならないし、
羽毛布団も引っ張り出さないとだし、
せめて扇風機を仕舞うくらいはしなくては、
といった塩梅で、なんだか移り変わる季節に追いまくられるような日が続いてます。
これから年末にかけて準備しなくてはならないもののひとつが年賀状。
来年の干支は「巳」ですが、ヘビの絵柄ってなかなか難しいんですよね。
なにせあの紐みたいな姿ですからデフォルメのしようがないし、
リアルに描くにしても鱗が多くて大変だし。
こちら→http://matome.naver.jp/odai/2128376656590937801を見ても、
みなさん苦労してるな、と思いました。
そんなヘビに、むかで屋がどう挑んだかと言いますと、
児雷也の大蛇退治と、蛇遣いに扮した猫、2種類の絵はがきを作りました。
どちらも多色刷りなので、かなり手が込んでます。
個人的には、猫の蛇遣い姿がなんともゆるかわいい絵はがきが好みです。
2種類とも江古田駅音大通り沿いのOiLife - 東京都練馬区の江古田にある雑貨屋さまに置かせていただいてます。
10月中には、雑司ヶ谷の和雑貨と古本 旅猫雑貨店さまにも置いていただく予定で、納める分の葉書を鋭意制作中です。
この2店舗には、栞やレターセットなど、いままで作ったむかで屋グッズもありますし、
むかで屋関係以外にもステキな商品が沢山ありますので、
江古田や雑司ヶ谷にお越しの際、ぜひ立ち寄ってみて下さい。
手鞠の型紙、完成
以前のエントリ2012-10-03 - むかで屋日常で途中経過をお伝えした
手鞠の型紙ですが、本日完成しました。
全体図はこんな感じ。
型彫りを施した用紙を光に透かしてみると、
繊細なレースを見ているみたいで、本当にステキなんです。
私の拙い写真では、型彫りの繊細さや美しさがほとんど表現できないので、ちょっともどかしいのですが。
彫り上げられた型紙には、
補強&防水のため、漆を塗って薄いネット(紗)をかける「紗張り」がほどこされます。
この「紗張り」をしたあとの型紙が、またステキなんですよ!
紗張り前の型紙が、どこかはかなげで線の細い印象なのに対して、
紗張り後の型紙は、鈍く黒光りして頼りがいのある実用品の風格。
私の写真では漆の質感が、ほとんど出せてないなあ。
これまで染色工場や、型紙収集家さんの展覧会などで、
長年染色に使われてきた型紙を目にする機会がありましたが、
そりゃあもう、もの凄い風格で、
つくもがみでも憑いているんじゃないかと思うほどでした。
やっぱり道具ってものは人に使われて初めて本当の良さを発揮するものなのだな、と思った次第。