Lullabies
曲目
原題
Lullabies
- Feathers-Oar-Blades
- Alas Dies Laughing
- It's All But An Ark Lark
拙訳
子守り歌
- 羽毛−オール−水かき
- 悲しいかな、笑いたくて仕方がない
- 方舟のヒバリを除く全て
解説
概要
デビューアルバム、"Garlands"から3ヶ月後の1982年10月に発売された、バンドの最初のシングル。
3曲ともアルバムには入っていない曲だが、傾向は"Garlands"によく似ている。そしてそれをさらにマニアックにした感じ。
演奏はライブ録音だという。
ジャケットは昔風のドレスのご婦人が草原で片手をついて前転しているところ。なんともぶっとんでいる。そして裏返すと、ひらりと広がったスカートに形がそっくりの、サトイモ科の花の写真がある。
以後しばらく、この写真は彼らのイメージを表すアイコンとして色々なところに登場する。
この写真は昔の名のある写真家の作品だったと聞いたが、今ちょっとその名前が出てこないので分かったらまたエントリー立ててみる。
発売時はアナログレコードだったが、1991年に10枚組BOX SETのうちの1枚としてCD化による再販が行われた。
それも今では絶版だが、リマスターされたシングルを集めたCDが2枚+2枚の4枚組で現在売られており、そのVolume 1の方で3曲すべて入手可能。
Lullabies to Violaine: Singles & Extended Plays 1
- アーティスト: Cocteau Twins
- 出版社/メーカー: 4ad / Ada
- 発売日: 2007/05/21
- メディア: CD
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各曲紹介
Feathers-Oar-Blades
タイトルは水鳥のことなんだろうと思う。たしかにあまり思い詰めた曲という感じはなく大変聴きやすい。ドラムのチープさも心地好い。
Alas Dies Laughing
どうも芝居がかった台詞にちなんだタイトルのようだ。曲はなかなか難解。
It's All But An Ark Lark
Ark Larkで検索すると"Yogi's Ark Lark"というアメリカのアニメがヒットする。ハンナ・バーベラ・プロダクションの作品の一つ。
詳細はこちら。
http://en.wikipedia.org/wiki/Yogi%27s_Ark_Lark
環境破壊が進み住処を離れることとなった動物たち。クマのヨギに導かれて安住の地を求めて旅する様子をノアの方舟にたとえて"Yogi's Ark"というフレーズが出てきたらしい。1972年の作品とあるが、いかにもその時代にありそうな設定だ。
Arkは分かったが'Lark'はなんぞ、というとどうも上記を見てもよく分からない。
ノアの方舟でオリーブの葉をくわえて戻ってくるのはハトであって、ヒバリではないし。
'Ark Lark'が何かの言い回しなのかもしれないが、検索しても'Yogi's Ark Lark'と'It's All But An Ark Lark'(つまりこの曲!)しか出てこない。詰んだ。
ジャケ写の出処と方舟のヒバリがこの作品に関して残り課題。
この曲は彼らの発表している曲の中で多分最長のもので8分以上ある。