スマートフォン003SHの外出時の電池切れ対策に、eneloopモバイルブースターを購入した。
このシリーズにはいくつか製品があるが、充電池に単三電池型のeneloopを使い、eneloop充電器も兼ねるKBC-E1ASを選んだ。
バッテリー容量、供給電流のいずれも、スマートフォン充電に万全なのはKBC-L2BSなのだが、本体が大きく、リチウムイオン電池は他に使い回しがきかず、満充電で保存すると電池の劣化が進むし劣化した電池は交換できず、eneloopのニッケル水素電池と違い1000回の寿命とか謳っていなくて、この辺を考えて今回は遠慮した。
KBC-E1ASは付属の単三型2本ではスマートフォンの電池を空の状態から満充電にはできない。しかし、電池を予備のものと交換すればその点はカバーできる。そうでなくても、残量が低くて何も出来ない状態から、とりあえず緊急の使用ができるレベルにもっていけるのはそれなりに意味がある。
他の単三電池を使う機器と違い、eneloopを充電できるのもいい。泊まりのときなど充電器を別に持っていかなくていい。
また、正式に使えるとはされていないが、アルカリ電池を購入して使用できる可能性もある。
で購入して気がついたことなど。
まずマイクロUSBケーブル。スマートフォンに接続するケーブルは付属しない。別途用意しないといけない。
ここで要注意なのだが、充電専用のケーブルでないと使えない。データ通信もできるケーブルでは充電できない。後で気がついたが、手持ちの、自動車のシガーソケット用USB変換アダプタもそうだった。
003SHを充電したら、30分あまり動作して、それから充電できなくなった。003SHの電池は2〜3割増えていた。
カタログデータでは、500mAの電流を70分供給できるとある。その半分の時間しか充電できないというのはどういうことだろう。
試しに携帯電話やウォークマンを充電したら、十分な時間電気を供給でき、まともに充電できた。機械や電池の不具合ではないようだ。
コンセントからのスマホ用充電器をよく見て謎が解けた。003SHは500mAを供給する電源でも充電できるが、1A供給できる電源に繋ぐと、倍の速さで充電できる。
つまり、003SHはKBC-E1ASに1Aの電流を要求し、E1ASはそれに応えて1A供給してしまい、そのために70分の半分で電池が尽きてしまったということ。まさかモバイルブースターの回路がそんな余裕のある作りだとは知らなかった。003SHは三洋で公式に対応機種としているので、上記のようなオーバードライブな使い方でも問題ないらしい。実際今のところ燃えたりはしない。
再度試したら、満充電のeneloopで約40分動作し、003SHの電池は25%ほど回復した。予備のeneloopを4本ほど持ち歩けば、計6本で003SHの電池を80%近く回復させられる。
電池は単三型のニッケル水素電池であれば他のも使えるようで、8年ぐらい前に買ったパナソニックの電池が使えた。普段ストロボの電源にしている。ストロボだけでは使う機会が少なくてもったいなかったので、この機会にモバイルブースターの予備電池としても使おうと思う。
アルカリ電池はどうかというと、スマートフォンの充電には使えなかった。1分ぐらいで電流供給状態が解除されてしまう。エヴォルタでも同様だった。まして、マンガン電池ではもう瞬殺。これらの電池では、スマートフォンが要求する電流を供給できないということなのだろう。
電気の供給は40分程で使い果たしてしまうが、eneloopの充電は3〜4時間ぐらいかかる。もちろん、急速充電器を別途使えばもう少し早く充電できる。
まだ出先で使ったことはないが、アルカリ電池が使えないこと以外は、だいたい期待通りのものだと思う。これと予備の電池4本持ったらKBC-L2BSに対して小さく軽いというメリットはなくなってしまうけれど。
SANYO NEW eneloop USB出力付き充電器セット(単3形2個セット) KBC-E1AS
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