大森克己の言葉

『センスだの感覚だの生意気なことを言うな。とにかくたくさん撮れ。そして、自分の撮った写真をよく観察しろ。
被写体の気持ちを考えろ。そして裏切ることを忘れるな。絶交を覚悟せよ。独りになれ。現在の自分というものを簡単に信じるな。しょせんあなたの理解はあなたを越えられない。世界はあなたの友達ではない。直感は大切だ。ことばで説明できることは写真に撮るな。未来の記憶を思いだせ。そして世の中には写真に写らないものがたくさんある。』


いい言葉である。
何年も前に絵を描く高校生だった頃か、どこかの本屋で目にしたこの言葉に励まされる思いがした。絵も写真も変わらない。あなたの理解はあなたを越えられない。ああそうなんだと思った。だったら頑張ることができる。
何年かして今日、今度は写真を撮る人間として、再び本屋で同じ言葉と出会う。