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2010-06-01 宮下公園をめぐる声明――フリーター全般労働組合 このエントリーを含むブックマーク

声明

宮下公園は、公園で在り続けなければならない。

公園は公共空間である。誰でも自由に出会い、集い、語らい、安らぎ、憩い、創造性を表現出来る場で在り続けなければならない。使用料や入場料を徴収されて、はじめて使用を許可されるのでは、もはや公園とは呼べない機能不全の状態である。

新自由主義経済が進められて以降、「不景気」「第二の就職氷河期」「デフレ」が叫ばれ、就職や就業がとても困難になった。アルバイト、契約社員、有期雇用、日雇い等で不安定な生存を強いられ、将来の希望や展望を見出せずに過ごす人々にとって、社会福祉の充実やセーフティーネットの整備は切望されている。

だが渋谷区政は、誰もが自由に利用出来る公共空間の“宮下公園”という社会福祉のひとつを切り捨てようとしている。また企業のコンプライアンスも求められている現在の社会状況に在りながら、一企業にすぎないナイキ社と一体となり、売却、買収、使用の独占を目論み、公共空間をカネの成る木と位置付けているのだ。 “宮下公園”の使用を制限し、「カネ」という単一の価値観と単一の使用目的のみのために“渋谷区ナイキ私園”に変えようとしている。「改修」の美辞麗句のもと、人々の自由と安らぎ、憩いを奪い取ろうとしているのである。

私たち一人ひとりが主役であるはずの街は、ますます消費行為のためだけの巨大ショッピングモールと化していく。束の間の休息も経済効果に飲み込まれ、大量生産、大量消費を構成する事が可能な者のみだけが存在を許される場所になる。それを構成しない、もしくは構成する事が不可能な者を虐げ、排除する。富める者はより富み、貧しき者はより貧しくなる。富める者が貧しき者へ全てを「自己責任」であると叱責し、落とし入れようとする。その醜い姿は、没落していく新自由主義経済の悪あがきそのモノである。

私たちフリーター全般労働組合はそうした社会のあり方を問題にし、不安定な生を強いられる者どうしのつながりと自由を求めてきた。そのため、人々が自由に、使用目的に関わらず利用することが可能な公共空間である“宮下公園”の存続を求める。官民一体で人々の憩いと自由、創造性を奪い、経済効果のみを追及する“宮下NIKEパーク”の「改修」に疑問と共に見直しを要求する。

2010年6月1日 フリーター全般労働組合

なかのひと