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2015-09-27 愛宕・高輪救援会から

高輪5号からみなさんへの手紙


愛宕・高輪救援会です。
9月25日の昼に弁護士を通じて受け取った「高輪5号」さんのお手紙を公開します。
この手紙は、勾留が延長になるかもしれないという緊張感の中、9月24日に高輪さんが留置場で書いたものです。幸いにも翌日の夕方に高輪さんは他の被弾圧者とともに解放されましたが、このたび高輪さんの許可を得て手紙を公開することにしました。
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こんにちは、高輪5号です。
9月16日国会前でお不当逮捕以来、激励や支援をくださっている友人、知人、仲間たち、また、まだ見知らぬ同士の皆さん、本当にどうも有難うございます。
それから、9月16日の逮捕者総計13名に亙る「断圧」に遭った方々をはじめ、一連の国会前抗議行動で不当に逮捕・拘束された名も知らぬ仲間たちには、最大級のリスペクトとともに連帯のあいさつを送ります。

こちらは今日も不本意ながら勾留生活を強いられてはいますが、特に心身の不調を来たすこともなく、元気でやっています。
むしろ生まれて初めての逮捕勾留体験を奇貨とばかりに、この際いっそ玩味せんという心積もりでいる位ですので、どうぞご心配なさりませんように。

繰り返しになりますが、今回の私の逮捕(公務執行妨害容疑)は、「まず逮捕ありき」で何とかつじつまを合わせようと苦心したと思しき、噴飯物というより他ない、極めてずさんかつ不当なものです。とりわけ、時系列を無視して個々の「事実」を断片的にコラージュして書き上げられたらしき警察側の調書は、是非とも皆さんに原文をそのまま示して、その「被疑事実」通りに行動することがどのようにして可能なのか謎解きにチャレンジしてみて頂きたい、と思わずにいられないほどのSF的想像力に満ちた(?)出来映えと評せましょう。
勿論、出来の悪い冗談であればそれで済むのかもしれませんが、事実に基づき逮捕事由になにがしか正当性を与えんとする調書にしては、残念ながら素人目にもあまりに拙劣な作文と言うより他なく、せめて、まず事実を事実の通りに記述する、という基本を踏まえた上で報告して頂きたいと切に願う次第です。
(しかしこのようなでっちあげを用いてまで「執行」すべき警察官の「公務」とは一体、何なのでしょうね?)

閑話休題。
しかしながら今回の私の逮捕、勾留については他に語るべき事柄はさほどありません。
何にせよ、逮捕そのものが最低限の適法性すら考慮しない不当なものである以上、その後の留置、勾留も何ら正当性を持ち得るものではなく、後はただ警察、検察に対して即時その非を認め、ただちに身柄を解放しろ、と「命令」(「要求」や「請願」ではなく、あくまで「命令」です)する以外にないからです。
また、おそらくは一連の国会前抗議で逮捕された方々も、おおよその事情は私の場合とさほどかわらないのではないかと察します。
従って、それらの人々もまた同様に、もしまだ身柄の拘束されたままの方がいれば即時の解放と、既に解放されている方々には、きちんとした補償を速やかに行われなければならないことも強調しておきましょう。
残念ながらかの戦争法案は過日の参議院本会議で可決、成立してしまったとのことですが、私自身は当然、この違憲法制の暴挙を認めることはできません。
この手紙を読んでくださっている皆さんの中には、同じ思いを抱いている方々もおそらく多いと思います。
こうした思いをあきらめない限り、私たちの市民的不服従のたたかいは、まだまだ続きます。当面はこれら悪法の廃止を実現するという課題もありますし、それ以外でも私たちの生を守り、豊かにしてゆくための闘争の場であればどこでも、連帯と交歓もまた続いていくでしょう。
そのような場で、皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
これからも、ゆるゆると、しぶとく繋がっていきましょう。
2015年9月24日15:30 高輪5号 こと ××××

9月16日国会前での不当逮捕事件、被弾圧者解放についての声明


9月16日国会前での不当逮捕事件、被弾圧者解放についての声明

 去る9月16日、国会前で行われた戦争法案に反対する抗議行動において、警察が不当に逮捕、拘束した市民や学生13名は9月25日までに全員を解放することができました。救援連絡センター、連日接見に入って頂いた弁護士の方々、当日の主催団体である「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の皆様、そしてこの間、惜しみない支援とご声援を頂いた多くの皆様に、厚く御礼と心から感謝を申し上げます。
私たち「戦争反対!9・16弾圧 愛宕・高輪救援会」(以下、「愛宕・高輪救援会」)は、警視庁・愛宕署と高輪署に拘束されていた被弾圧者の友人・知人を中心にして、両名の早期解放を求め、救援活動を続けてきました。9月16日に弾圧された13名に対しては、所属組織の有無やこれまでの運動の経緯などの理由により、それぞれ別個に救援活動を展開してきましたが、愛宕・高輪の被弾圧者たちが解放された25日夜には、中央署と品川署にそれぞれ拘束されていた2名の救援会とも合同で、解放を祝う集会を持ち、多くの皆さんとともに解放の喜びを分かち合うことができました。
 9月16日夜、国会前で警察によって行われた弾圧は、法的な根拠に基づかない違法、不当なものです。愛宕、中央、品川に勾留された3名は当日、警官隊とのもみ合いの中で突然、警察によって拘束され殴る蹴るの暴行を加えられた挙句「警官に暴行を加えた」という事実無根の言い掛かりによって10日に渡る不当な拘束を受け、また、怪我を負わされたにも関わらず、満足な治療も受けられない有様でした。さらに高輪署に拘束されていた被弾圧者にあっては、警官隊とのもみ合いの現場にさえおらず、離れた歩道上にいたところを突然、背後から警視庁機動隊や公安刑事らによって拘束されたのです。法的根拠なく市民を不当に拘束するという、文字通りの「拉致監禁」まがいの行為が、警察当局によって衆人環視のもと堂々と行われたことに、私たちは深い憤りと戦慄を覚えます。警察と司法当局は、拘束した人たちに対して「逃亡の恐れ」「証拠隠滅の恐れ」有りと称して10日の勾留を行いましたが、逮捕の理由はおろか「犯罪」の事実さえない中、このような長期にわたる勾留は、憲法18条、36条(奴隷的拘束および苦役の禁止、公務員による拷問の禁止)等に照らして認められないことは、言うまでもありません。さらに警察は、拘束した人たちの関係先や住居に家宅捜索まで行いましたが、本来、現行犯逮捕であるならば、家宅捜索の必要性はありません。これらの行為の目的は「捜査」ではなく、市民の政治行動に対する圧力ないし思想転向の強要を目的にするものであり、断じて許すことができません。一連の警察当局の行為を強く糾弾します。
 違憲の戦争法制成立を強行し、立憲主義を破壊する安倍政権の非民主主義的暴走と呼応するかのような警察と司法当局の暴挙に対して、憲法38条に基づく黙秘権行使や取り調べ拒否などにより果敢に闘った被弾圧者たちとともに、私たち支援も警察への抗議行動や接見などに取り組みました。こうした権力の不当な行為に屈しない闘いが、被弾圧者の市民的自由を守り、また更なる弾圧の拡大を未然に防止するものであると、私たちは考えます。今後も警察や司法当局による市民への不当な逮捕や虐待に対しては、毅然とした闘いを続けるべきであることを、皆さんに訴えます。また、25日解放された6名については、検察当局による起訴を許さない取り組みも重要です。皆様の引き続いてのご支援、ご注目を心よりお願いします。
 戦争法案成立と前後し、沖縄・辺野古での米軍新基地建設強行阻止の闘いへの弾圧も一層激しくなっており、逮捕され10日の勾留がなされてしまった市民もいます。9・16の弾圧と軌を一にした日本政府の暴挙を、私たちは許すことができません。今回不当な弾圧を受けた当該、そして救援活動に携わった私たちは、自民・公明党政権による戦争法成立強行に対する全社会的な怒りを共有し、憲法破壊を許さない、日米安保廃棄と沖縄の米軍基地撤去、そして安倍政権退陣への闘いにこれからも参加、連帯していきます。ともに闘いを続けていきましょう。

以上

2015年9月27日
戦争反対!9・16弾圧 愛宕・高輪救援会

「秘密法廷」と化した勾留理由開示公判


愛宕・高輪救援会です。
9月25日に開廷された9.16弾圧「愛宕」「品川」に関する「勾留理由開示公判」のレポートが届きました。
法廷を指揮した有賀裁判長がどれだけヒドいことをしたのか詳細にわかると思います。ぜひご一読を!
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小雨の降る寒い日。9時半の傍聴券配布の締め切り時間ギリギリに到着。地裁前では大勢の仲間が抗議の声を上げ、行きかう人にチラシを手渡していた。
不当に拘束されている全員一緒の勾留理由開示公判を求めていたが叶わず、午前10時から430号法廷で「愛宕さん」と「品川さん」の2人の勾留理由開示公判が行なわれた。

10時直前、裁判所の荷物検査、身体検査に抗議。中にいるかもしれない「愛宕さん」「品川さん」に聞こえるよう「がんばれー」とみんなでコールを上げる。
荷物預かりに抗議し、中に入れない人たちが荷物を預かってくれる。中に入る人たちは職員に傍聴券を見せ、金属探知機をくまなくあてられる。
10時になっても法廷に入れず、理由説明もない。ほどなくして「弁護士接見中で遅れる」との説明があり、みな納得。30分ほど待たされている間、430号法廷の向かいにある428号法廷の小窓を開けた人が、中に制服姿の3人を発見。しつこく抗議の声を上げる。(こんなこと初耳、今度から必ず周りの法廷をチェックしよう!)

法廷の中に入り、着席。裁判官が入廷。外には50人?を超える人たちが仕事を休んだり万難を排して集まっているのに、隣や向かいの法廷も空いているのに、20席という最も小さな法廷で公判を行なう裁判所に対し、「広い法廷に変えてください」「外で入れない人がたくさんいる」と弁護士、傍聴人が求めたが、「愛宕さん」「品川さん」が入廷する前に裁判官は傍聴人2人に退廷を命じ、職員総がかりで引きずり出した。(10:38)
裁判官のひどい態度に弁護士も傍聴人も抗議すると、すぐに裁判官が1人に退廷を命じた(10:39)。
その後、弁護人が抗議するも裁判官はスルー。そしてまた1人(10:42)、また1人(10:43)と退廷させられ、20人しかいない傍聴人のうち、5人も退廷させられ、傍聴する権利を一方的に奪われた。許しがたい。
そもそも裁判の公開の原則(日本国憲法第82条)を無視するなんて憲法違反!

「愛宕さん」「品川」さんが入ってきた! 2人の両脇に警察官ががっちり張り付いているので、抗議。
弁護人の前に2人を座らせるよう求めるも、裁判官はものすごい小さな声で、「弁護人は席に座ってください」「理由を述べる必要はありません」を繰り返す。慇懃無礼すぎる…。警察官を排除すれば、「愛宕さん」も「品川さん」も弁護人の前のベンチに座れるのに。

この時点で、検察官の請求に応じ勾留状を発付した石井とは別人であることが判明。有賀だという。
有賀裁判官は10:47から勾留理由を述べ始めた。
これに対し、弁護人は辻褄の合わない点、意味不明な点、言葉の意味内容など釈明を求めるが、有賀は慇懃無礼な態度で「お答えしません」「釈明はいたしません」「書いてある通りです」「お答えする考えはありません」と若干のバリエーションを変えつつも同じことを繰り返すのみ。
その合間に、「愛宕さん」「品川さん」の挙動に対しては逐一「座りなさい」だの「静かにしなさい」だの注意してくるから弁護人もついに「ちょっと、裁判に集中してください」とまで…。

有賀、「さきほどお答えした通りです」(答えてないのに!)「一切の勾留理由を述べる必要はありません」を繰り返す。
あの、勾留理由を教えろ、っていう公判なんですけど。

弁護人は何度も何度も求釈明をし、抗議し、を繰り返したが、慇懃無礼な有賀は決まった台詞しか発しない。有賀の不誠実極まりない態度に、弁護人も傍聴人もみんな、本当に、怒りに打ち震えていた。この間にも1人、退廷させられた。
意見陳述を促す有賀。公判を早く終わらせたくて仕方ないようだが、こっちだって早く取り戻したいんだよ!
「品川さん」は、証言台ではなく、傍聴席に向かって熱い演説を繰り広げた。10分を超える意見陳述。
続いて「愛宕さん」がベンチに座ったまま、「茶番だ。話にならない。まあ、ブルジョワ法の中ではこんなもんだろうけど」と話し始めた。
9月19日未明に参院本会議で可決・成立したとされる安保関連法案について「大手を振って金もうけする、戦争が可能になる」ものだとし、日本の侵略戦争も「邦人保護」から始まったこと、敗戦後の経済復興は朝鮮戦争によるものだと指摘、「金のために人が死んでいく」ことに反対しているのだと述べた。その、反対の意思表示をしている中で警察権力が異常な規制を敷き、人々が歩けない状況にしながらなぜ国会を守るのかと言えば、「それは権威だからだ」と。「権威よりも私たちの意思表示が優先されるべき、それを圧殺してきたのは主に警視庁」と批判した。
「茶番と暴力に支えられて強行採決されたのだと考えている」
警察による暴行のすえ麹町署に連行され、被疑事実も言われないまま監禁されたこと、弁護士が来ているにも関わらず接見させなかったこと、愛宕署での数々の暴行、リンチについても述べ、最後に、「でっちあげ逮捕だ。嫌疑なしの逮捕であり、勾留。被疑者補償を支払うべきだ」と締めた。

続いて、弁護人の熱い意見陳述。
時計ばっかり見ている有賀裁判官の不誠実な態度を散々批判してきた弁護人3人だが、最も強烈だったのは「権力の犬だ。恥ずかしくないのか」「恥を知れ」「あなたの心が腐ってたって、やるべきことはやってください」というもの。これに対し有賀は癇に障ったのか、「意見を述べることを禁じます」「これ以上言うなら書面で出せ」と言い、この後のことは混乱の中であまり記憶にない。有賀が「全員退廷」と言ったのかわからないが、職員が総出で私たち傍聴人全員を無理矢理退出させた。(12:20)
傍聴人は職員に抵抗しながら、思い思いに有賀裁判官を糾弾した。

その後、13時から司法記者クラブで会見。14時過ぎに1人解放との連絡が! 期待に胸ふくらませつつ、愛宕さん、高輪さんについての連絡を待った。
14:45頃には、愛宕11号、高輪5号も解放されたと確認でき、ひとまず、安堵。夜の集会は、「お疲れさま会」に変更だ!
(SS)

なかのひと