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2009-02-17 地球公論14

[][]いよいよ動き出す「自由と生存の家」構想〜フリーター全般労組住宅部会の取り組み


菊地謙

 現在、国内労働者の約20%が年収200万円以下という生活保護基準ギリギリの生活を強いられていると言われています。私たちフリーター全般労組の組合員の場合、この傾向は更に強まり、組合費の申告状況から収入分布を分析すると年収180万円以下の組合員は実に全体の約2/3を占めています。私たちの活動する首都圏では特に住宅費の負担は大きく、年収180万円以下とは月収に換算すると15万円以下で生活するということであり、派遣やアルバイトで働き、ギリギリのところで頑張っていても、失業してしまえば蓄えもないまますぐに路上に押し出される不安と背中合わせに生きています。
 フリーター全般労組では昨年6月の大会で「住宅部会」の活動が提案され、年収180万円周辺で働く人々が安定して生活を営める住宅提供事業に向けての準備を開始することを決めました。住宅部会では、仲間の実態を調査しその成果を各種言論活動やシンポジウムなどさまざまな方法で社会問題化させて行く活動を行うこととしました。
 昨年8月以降、組合員対象のアンケート調査を行い、5回ほどの部会での話し合いを重ねてきましたが、議論だけでなく、まずは具体的な不動産物件を探すところからはじめようと、賛助会員の方にご紹介いただいた都内の不動産業者さん通じて物件の見学会(2か所)を行ってきました。
 折りしも、この年末年始に日比谷公園での「年越し派遣村」の活動などを通じていわゆる「派遣切り」問題が顕在化し、失業と同時に住居を失う「ハウジングプア」問題がクローズアップされ始めました。フリーター労組としても昨年末に越冬活動を行い、電話相談などを通じて失業した方の住宅確保や生活保護の支援を行いましたが、現状では、公営住宅や雇用促進住宅の活用といってもかなり限定的なものにならざるを得ません。急激に冷え込んだ雇用情勢を見ても、年度末に向け派遣を中心とする失業問題は加速し、住宅問題も一層深刻化するでしょう。
 そこで、住宅部会としていよいよ具体的に住宅確保の取り組みを進めことを決断し、見学した中から新宿区にある四谷三丁目駅近くの木造2階建てアパート2棟の運営に着手することにしました。この物件は、先の不動産業者さんの所有で1DK×11部屋、各部屋に風呂・トイレもあり、多少痛みはありますが、少し手を入れれば住める状況にあります。新宿駅まで歩いて行ける位の立地でもあり、当初想定した「低廉な」家賃を実現することは、なかなか難しい現状もありますが、可能な限り自分たち自身の手で片付けや改修作業を行い、不動産業者さんにかなりご協力もいただいて、何とか私たちの「自由と生存の家」を実現したいと考えています。
 すでに2月9日〜11日には、アパートの片付け作業が開始されました。室内に残されていた荷物の撤去と使用可能な家電製品のクリーニングなどが10名ほどの組合員によって行われました。内装等については、協力していただく建築士さんなどとも相談の上、改修作業なども自分たちで行うことを予定しています。
 今後、アパート運営を中心的に行う任意団体を住宅部会の活動を発展させた形で立ち上げ、家賃設定や入居者の募集、居住者組織の運営などさまざまなことを行わなければなりません。正直に言うと、もちろん私たちにとってもこのような事業がうまくいくかどうかは未知数で不安もあります。市場経済的にはかなり無理なことをしようとしている気もします。ただ、派遣切りの状況を見るまでもなく、これまでの日本における住宅政策――最終的には「持ち家」を前提とした――はすでにモデルとして成り立たなくなっており、特に都市部の非正規雇用層には新たな形での協同での住まい方が求められているような気もします。いずれにしても不動産が崇め奉られ、投機の対象としてスクラップ&ビルドを繰り替えし、フリーターはいつまでも高い家賃負担を強いられる状況に対し自ら生存の場を広げていくことで一石を投じてみたいと思います。
 私たちはまた、この住宅事業に単なる宿所提供に留まらない労働・生活相談機能や文化・交流など支え合い機能をも合わせ持つことも考えています。四谷三丁目を一つの拠点としながら、社会的なアピールを行い、カンパや趣旨に賛同してくださる家主さんも募集していきます。
 4月4日(土)には、渋谷区神宮前隠田区民会館で労働と住宅問題に関するシンポジウムも予定しています。ぜひご参加ください。
(住宅部会:freeter.jutaku@gmail.com)

【巻頭】 「いよいよ動き出す『自由と生存の家』構想〜フリーター全般労組住宅部会の取り組み」 菊地謙

【時事】 「不安定な仲間の生活を支える越冬実行委員会報告」 大平正巳

「漢字ができなきゃ日本にいられない!?」 桜井大子

「派遣村」 梶屋大輔

【読物】 「労働者教養講座 アニメーションのつくりかた 第5回」 シライシミチタ
「ルンペンプロレタリアートは階級上昇の夢を見るか?」 戦闘的ゴジラ主義者

「リレー小説『労組びんびん物語』 第1話 ドッキドキの初体験」 馬野骨介

「連載小説『ぼくの道』 第4話「これでいいのだ」 三浦仁士

【運動情報】 「CNTの人々」 千々岩弦

「民主主義を更新するときが来た! 『麻生を倒せ!ないかくだとう実行委員会』の始まり」 麻生を倒せ!ないかくだとう実行委員会・園良太


2009-02-01 地球公論13

[]わずかなものと、その結集 加名義泳逸


「ひとりじゃなにもできないのか」
人々が結集し、何かを為そうとするとき、このような指摘が出てくることがある。
この指摘は、正しくもあり、一方で正しくない。
人は、一人で生きているのではない。二人で生きているのではない。
三人以上の関係性の中で生きているのである。
そして、時間と空間が有限な以上、一人で為せることはわずかであり、それゆえに結集し、結集の内部で、結集間で闘争する。そして、時には分裂する。
そして永久に繰り返す。
わずかなもの、といってしまえばネガティブなイメージを想起してしまうかもしれないが、わずかなもので何が悪いのか。
一人で、主体的に、決断することを、めざす必要はない。
他者に、自分をあずけてみる、そう選択すればよい。それが、一人で為しうることの一つである。
お互いの欠如を補完しあい、そして、お互いに徹底的に批判しあうことによって、はじめて信頼関係を築くことができる。
そうして、集合的な力は形成される。
運動とは、その過程であり、現在の集合であり、未来である。

わが組合に即していえば、産業にも地域にも根ざせず、自己責任とさげすまれ、個人単位に切り離され連帯することが困難な状況に置かれたながらも、労働者たちはそれゆえに集まり、仲間であることを確認し支えあうことにより分断を乗り越えようとしている。
それは、経済闘争はもちろんのこと、反弾圧、居住問題、精神医療など生活の全領域を貫いて、相互が重なり合いうねるようにして、命と尊厳を守る闘いをおし進めていくということである。
今後、経済危機はよりいっそうの混迷を深めていくが、そのしわよせの労働者への転化をゆるさず、まだ見ぬ多く仲間との協働から、強固な連帯をかちとろう。

本来、2000字程度の文章を書かなければならなかったのだが、長い文章を書くのは本当に苦手だ。
つらつら書いていても、最期には大部分を省いてしまう。最小限の、核のようなもの――それこそわずかなものしか残らない。
私に出来ることは、これくらいだ。

【巻頭】 「わずかなものと、その結集」 加名義英逸

【時事】 「定額給付金を100倍×毎年×全員によこせ」 山口素明

「fuf「蟹光線祭」参加報告」 田野新一

「派遣村」 梶屋大輔

「ひきこもりについて」 市野善也

【読物】 「ルンペンプロレタリアートは階級上昇の夢を見るか?」 戦闘的ゴジラ主義者

「ぼくの道 第3回「新しい世界」」 三浦仁士

【運動情報】 「麻生を倒せ!ないかくだとう実行委員会」

フリーター労組オホーツクが立ち上がる」 鹿野内春奈

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