アイディアすら無くても投資を受けられる!新しいプログラムをY Combinatorが提供開始

アイディアすら無くても応募可能なプログラムをY Combinatorが提供

シード段階の企業に対し小額(2万ドル程度)を幅広く投資することで知られるY Combinatorが、3月13日に
新しいプログラムへの応募を開始した。

それはなんと、「アイディアすらなくても」応募可能なプログラム。
サイトでは、

「もしあなたがベンチャー企業を立ち上げるに際して抱えている唯一の問題が、アイディアが無い、という
 ことであれば、もうあなたを立ち止まらせるものは何もない。」

と述べている。おおお。。すごい。

なぜ、Y Combinatorはこのようなプログラムを行うのだろうか?

その理由の一つとして、数多くのスタートアップ企業は当初のアイディアを全く変えることで成功している、
という事を彼らが理解しているという事が上げられる。

もう一つの理由としては、賢い人々は多くの場合スタートアップに適するようなアイディアを持っていないと
自分たちでは考えがちであるが、それは間違っており、実はよいアイディアを持っているとY Combinatorが
考えるためである。

もしもスタートアップを考えているのがグループであり、知り合って何年も経ちお互いに良い関係で
働くことができ、起業するというリスクを取るのならば、Y Combinatorもリスクを取る、とサイトでは
述べている。


[by spoly]
サイトで表現されている"smart person"かどうかをジャッジできるような人がVC側にいるかいないか、も
このプログラムが成功するかどうかの大きな要因の一つだが、Y Combinatorにはきちんといるのだろう。

シードステージの企業に対しては、サービスの形ではなくアイディアに投資する、もしくは人に投資する、
というのはよく聞くが、この場合にはアイディアすらなく人(グループ)のみで判断している。

日本に、ここまで踏み込んで起業を支援する・投資するようなVCは現れるのだろうか。