地下生活の恐怖

誰かがキャンディーズの話をしていて思い出しました。


ある日、キャンディーズ解散コンサートを、わたしは近所のおにいんちテレビで見ていました。(キャンディーズ解散って78年か、、、わたしは何歳だ?まだかなり小さかったんでは、、。でも、いまでも覚えてるほどなので、もしかしたら解散当時ではなく回想番組だったかもしれません。と軽くサバを読みつつ。)
テレビの取り上げ方から察するに解散は取り返しのつかない大事件のようでした。


フィナーレは、キャンディーズが涙ながらにファンに感謝し、だんだんセリが下がって舞台から消えていくという演出でした。


これを見て、セリとか演出とかわからないわたしは激烈にショックを受けたんです。
ええーっ、キャンディーズはこれからずっと地下で生活しなきゃいけないの?!!なんて過酷なの!!ご飯はどうするの?太陽の光とかなくて大丈夫なの???って。


ビックリして一緒に見てたおにいに「これからどうなるの?」と聞くと、おにいの返事はサラッと「別に、どうにもならないでしょ。」


わたしとしては「これから地下でどうするの?」という意味の質問だったので、「べつに」だなんてシラッとした答えが返ってきて、またまたビックリ。
…地下生活って特に問題にならないことなんだ、、アイドルをやめたら地下が当たり前なんだ、、だからきっとご飯とか上から支給されることになってるし、トイレもあるし、友だちとも上から話せるし、3人いれば寂しくないかもしれないし、、もしかしたらいままでに辞めたアイドルもみんな地下で暮らしてるかもしれないし、、、ああ、でも辞めたくらいで一生を地下で暮らすってどうなのよ!!!肝臓が悪いの??(cfドストエフスキー、、、さっき思いつきました)


わたしがこんな想像をしてるとは知らないおにいの答えは「キャンディーズ解散でも特に何も変わらないでしょ」程度の意味だったでしょうが、わたしにとっては「世間の決まりごとは異様だけど、決まり事だから問題にもならず、諦めるしかないんだ」という恐怖の念を抱かせるものでした。
キャンディーズと聞くと、そのときの衝撃が甦ってきます。3人ともいまも地上で楽しく暮らしてらっしゃるようでヨカッタ。  

わたし、いまは別の「異様な決まりごと」のせいでツライ思いをしてますが、これも勘違いであって欲しい、、、