論文紹介

スポーツ心理学研究
この度、林 晋子先生(飯田女子短期大学:土屋研究室修了生)の論文(共同研究者:土屋裕睦先生)が学会誌に掲載されることになりました。タイトルは、「オリンピアンが語る体験と望まれる心理的サポートの検討―出来事に伴う心理的変化と社会が与える影響に着目して―」
(早期公開中 http://www.jstage.jst.go.jp/browse/jjspopsy/advpub/0/_contents/-char/ja/


筆頭筆者の林先生(写真*)からコメントを頂きました。
「今年はオリンピックイヤー。夏にはロンドンでオリンピックが開催され、オリンピック選手に対する社会の関心が高まるでしょう。
 今回の論文では、そのオリンピック選手を対象として、選手がオリンピックに出場するまでの体験を、時間の流れに沿って記述しています。そして、オリンピックに出場するまでの過程で、どのような心理的課題を抱えているのか、その課題にはどんな要因が影響しているのか、どのような心理的サポートが必要とされているのかを検討しています。オリンピックに至るまでに、選手がどんな思いをしているのか感じていただければ、今度のロンドンオリンピックに出場する選手に対する視点も変わってくるのではないかと思います。オリンピックに出場することは、それだけで素晴らしいことです。選手に対する評価は試合結果によって大きく左右される場合がありますが、結果だけではなく、それまでの過程にも目を向けていただければ嬉しいです。」

(*)林先生ご本人もまた球技系競技で活躍されていたトップアスリートでした。勤務地が大阪から長野(飯田市)に移られても、相変わらず自転車通勤をされているとのことです。南アルプス連山を眺めながらの往復30分通勤のようですが… くれぐれも身体には気をつけてくださいね <(_ _)> 。