ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

執事とかハウスキーパーとか書き直し開始

そろそろ書き直すか、ということで総集編に取り組み始めました。最新7巻での使用人構成要素テンプレート(仕事の役割とか歴史的経緯とか報酬とか将来性とか)に基づき、過去に描いた解説を読むと、直すところばかりです……要素が欠けています。



2002年に描いた上級使用人の箇所は今見直すと壊滅的に情報の階層化がなされておらず、平面的なので、1週間にひとつの使用人に絞って、改修を加えていく所存です。かなり手を入れ直さないといけませんね。



3〜4巻あたりはまだ手直しする部分が少ないのですが、最初にきちんとした設計をしないまま進んだ結果、こうなってしまいました。



ハウス・スチュワード(セットでランド・スチュワード)も今回は解説したいと思いつつ。



ついでというか、今現在、使用人系の新しい手記を発掘し、読んでいます。なかには「ヴィクトリア女王エドワード七世・ジョージ五世・六世」に仕えた使用人(シェフ)の資料もあって、以前、悠々さんより頂戴した映画『クィーン・ヴィクトリア』の使用人の風景を思い起こしました。



なんでも、使用人の数は300人を超えたそうです。食料の面から見て、そこに集積する物資は尋常ではなく、シェフの数も十人を超えていたそうです。(「キッチンメイド」の数、ではないです)



「昔は使用人の募集に困らなかったけど、第二次大戦後は王宮であっても人が来なくて大変」とのコメントが印象的でした。



この辺、もうちょっと王族に仕えた(直接ではなく、王宮に勤めていた)使用人の手記が残っているような気もするので、時間があれば探してみようかと思います。



要するに、遊んでいたら終わらない状況なのです。今年のGWは執事とハウスキーパーなど上級使用人と共に過ごすことになりそうです……何かお説教されているような構図ですね(笑)



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