ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん このページをアンテナに追加 RSSフィード


AMAZON『英国メイドの世界』へ  ■講談社より刊行しました! 屋敷の暮らしと使用人の仕事が分かる『英国メイドの世界』
 -屋敷で働くメイド・執事の仕事が分かる資料本『英国メイドの世界』:第一章の試し読み開始
 -出版化時にこだわった「読みやすさ」と「分かりやすさ」

 ■英国ヴィクトリア朝・屋敷や貴族関連の資料/映像をお探しの方にオススメ
 『ダウントン・アビー』を見る前に読んでおきたいカントリーハウスと職場の解説

 -SPQR[英国メイドとヴィクトリア朝研究]更新中




2009-01-30 委託状況

[]新刊『終わりの始まり』は委託在庫をコミティア

『英国メイドの世界』の再委託は終了し、『終わりの始まり』も初期印刷分が手元に無かったので、「とらのあな」に委託した冊数をコミティア向けに返本するよう依頼しました。結果として「とらのあな」への委託は、在庫僅少になりました。


そんな感じです。


週末はひたすらに資料読解です。


コミケの申込もまだ完了していないので、終わらせないと……


2009-01-28 コミティア5月向けに

[]資料整理中&ガイドブック的なもの再び案

使用人の資料本を中心に読んでいますが、気分転換に、最近入手した貴族・上流階級だけの屋敷での暮らしインタビュー集にも目を通しました。わざわざ「使用人」「乳母・幼少時代」と章立てしてあり、使用人の光の当て方が面白いです。


「うちの執事は有能だったよ」という執事自慢が少なからずあったり、幼少期はガヴァネスとの戦いがあったり(全然勉強しなかった)、これだけでもそこそこ楽しめそうです。貴族の手記はまだほとんど入手していないので、使用人の話が落ち着いたら、目を向けていこうと思います。


で、同人誌に関しては冊数が増えたのと、どこに何がある的な見出しが欲しいとの声もそこそこありますので、その辺りを意識した何かを作ろうかと思っています。前のガイドブックはあんまりガイドブックになりきれませんでしたので、今回はガイドブックらしく……


そういえば2月のティアが迫ってきました。そろそろ搬出準備を始めないと……


2009-01-24 英国ドラマ熱再び〜リトル・ドリットとラークライズとヘンリー八世

[]『Lark Rise To Candleford』Series2&『Little Dorrit』

イギリスのBBCがまた熱くなっていました。


去年?今現在?、『Lark Rise To Candleford』のPart2があったようで、春先にPart2のDVDが発売されます。AMAZON.CO.UKで予約が始まっていました。


BBC公式『Lark Rise To Candleford』


BBCのiPlayer(英国内限定)があれば、サイト上でも期間限定で視聴できるようです。DVDの発売を待ちますか……


さらに、ディケンズの『リトル・ドリット』もこの1月末にDVDが発売されます。BBCドラマは最近DVD化への間隔が非常に短く、嬉しいです。古典への回帰・リメイクが最近、多い感じですね。一時期は1980〜1990年代のドラマが多かったのですが、同じタイトルで最近作り直しているものが増えています。


BBC公式『Little Dorrit』


以下、プロモ映像です。


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原作の作品概要・ネタバレコミはこちら『リトル・ドリット』(ディケンズ・フェロウシップ日本支部)


[]『THE TUDORS』〜ヘンリー8世の物語

今年はヘンリー八世の戴冠500周年らしく、英国政府観光庁のサイトで案内をしていました。


ヘンリー8世 戴冠500周年


そんなこともあってか、AMAZONをさまよっていたら見つけた、ヘンリー八世のドラマ『THE TUDORS』も購入する予定です。


エリザベス一世はよく映画になったり話題になりますが、その父親は絵画でしか知りません。太った髭面の親父、と言うイメージが強かったのですが、このドラマでは若々しい時代から描いており、その意外性が響きました。


サムネがなんですが、プロモ映像です。


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2009-01-21 再開

[]『英国メイドの世界』再版開始

『英国メイドの世界』とらのあなにて販売再開しました。


搬入が想定外に早く済んだようです。


イベント会場にご来場できない方に。


来場可能な方は次回『コミティア』までお待ちいただければと思います。


また、委託していた『MAID HACKS』が完売したようで、ありがとうございます。今年の夏に向けて準備を進めていますが、もう一度、資料整理的な外伝を作るか、検討しています。『MAID HACKS』の二番煎じもなんなので、模索中です。


[]森薫先生ブログでショートマンガ

メイドさんショート漫画 その2


「あるある」的なネタですね。ごく一部において(笑)


1回目(上記2回目の下部にリンク先あり)とトーンが違いすぎる!


以下微妙にネタバレなので改行入れます。














公爵様の食事も1食1ポンド以上なんて記録も残っていますし、ゲスト招いてディナーを開催した主人が「使用人にやるチップを俺によこせ」的な発言をしたと、どこかで見たような気がします。


なんで高いワインの対比が「ビール」かと補足すると、ビールは「安い」からです。大きな屋敷では自分たち(執事が責任を持つ)で醸造するので、お茶みたいな感覚で飲めるのです。ビール手当てと言うようなものもありました。


『英国メイドの世界』読者の方はご存知ですが、当時のハードワークな職場ではビールを多く飲む傾向があり(滋養に富むと考えられた)、ランドリーメイドが洗濯に従事する4月のピーク期は、最も多く消費するとの記録も残っています。


そんな屋敷とビールに興味を持ったあなたにオススメの一冊。


Country House Brewing in England, 1500-1900

Country House Brewing in England, 1500-1900



もちろん久我は……持っていません。この方の刊行物はほぼすべて入手していますが、この一冊だけはまだ決意が付かず。ポンド安のうちに、英国で買うべきか。


[]サンシャインクリエイション・個人情報漏洩

1/20 サンクリ情報漏えい特集 (@++ - あっとまーく・いんくりめんと -様)にて、情報が集約されています。


公式での発表


過去の参加情報などを持ち帰っていた元スタッフがWinnyを使って漏洩を招いたとのことで、ITmediaなどにも載っていました。ちょうど今年は初めて参加してみようかなぁと思っていた矢先でしたので、驚きました。


同人イベントは個人情報保護の法律関係の対象になるんでしょうか? コミケなんかは扱う数が多い(数万件)ので、該当していそうですが、どうなんでしょうか? 業者? 参加する側としては、同人イベント主催者に、自主的に「個人の削除申請があった場合は削除する」「履歴保持は五年とする」などの、運用ルールを示して欲しいです。運用可能かはわかりませんが。


コミケのオンライン申し込みを行うcircle.msには、この辺りの規定は載っていましたが、ここからイベント主催へ情報がまとめられて渡っていくことにはなるので、イベント側次第ではあります。


2009-01-19 再委託

[]『英国メイドの世界』20部再委託予定

再委託の手続きを始め、20部を『とらのあな』へ委託します。20部なのは先方の都合ではなく、こちらの都合です。同人イベントを最優先しており、イベント頒布が出来なくなるような委託は行いません。


次回2009/02/15のコミティア87には残部数を持っていき、それから後はその結果次第とします。増刷分はコストが非常に大きく、現在の在庫数が無くなったら、再版は見合わせるつもりです。


2009-01-17 Uk-JAPAN2009は無いようですが

[]UK-JAPAN2008は終わったけど自分の中では続く〜2009年

ちょっとこの前に2008年振り返りで、『UK-JAPAN2008』という日本とイギリスの友好イベントについて書きましたが、2009年になった今、公式には終わったようです。


しかし、元々、公式非公式に関係なくイギリス文化のことを書いていたので、今年もあまり変わりません。公式サイトの更新も途絶えたようですが、何気なく、今年1〜3月までのイベント記事があがっているので、そこは有効活用させていただこうかと。


2009年01月のイベント


「生活と芸術−アーツ&クラフツ展」 ウィリアム・モリスから民芸まで」in 東京都美術館 09/01/24〜09/04/05


京都で開催したものですね。久我はもう一個のアーツ・アンド・クラフツ〈イギリス・アメリカ〉展に招待チケットを貰って行ってきましたが、日本の民芸にも興味があるので、開催したらいってこようと思います。


その時代に作られたモノに囲まれて、当時の人たちは生きていたわけですから、当時の風景を理解して感じ取るにはそうした品々は不可欠だと思います。しかし、日本の洋館の多くは「家具を取り払っている」ので、久我的にはそそりません。寒々しいのです。


保護の観点や人を割けない点などあるので文句を言えたものではありませんが、一種の「箱庭」として大切にして欲しいなぁと。


話が逸れました。


他にも幾つか出かけたい展示が開催しているので、それも見てくるつもりです。


十二の旅:感性と経験のイギリス美術展in 世田谷美術館 09/01/10〜09/03/01


こちらは風景が好きなので行って来ます。19世紀からですね。


もうひとり、当時の風景で言うと、最近気になっていたアメリカの画家アンドリュー・ワイエスの展示もBunkamuraで年末まで開催していましたが、それはいけませんでした。


アンドリュー・ワイエス


今日、たまたま新聞を読んでいたら逝去したとの記事が上がっていたので、展示を見に行って行けばよかったと思います。とはいえ、芸術家の作品は時間と国・言語を超えられるので、また機会があれば行きます。


創立250周年記念 ウェッジウッド 〜ヨーロッパ陶磁器デザインの歴史 in そごう美術館(横浜) 09/01/29〜09/03/01


ウェッジウッドは最近ニュースになりましたね。


最初の部分ではモノへの関心が高そうな書き方をしておきながら、久我は当時の品物を所持しようと言う欲求がありません。


第一に当時の品物は高価で管理が難しく、そのお金があれば本を買います。第二に、そのモノを映えさせる自然な環境を構築できていません。要は、家の中に置く場所がありません。置いても不自然です。そして第三に、丁寧に扱えない久我に不向きだからです。


というところで、ウェッジウッドは所持していませんが、見てこようかなぁと。


同じ陶器で言うと、ブランド品ではないですが、英国の温もり スリップ・ウェアー クライヴ・ボウエンと言う展示会も栃木県・益子で開催のようです。


19世紀の日常生活の中で使われたとのことで、こちらの方が親近感はありますね。さすがに遠征は出来ないので、見にいけないのが残念です。


開催中止か? 『大邸宅展』開催せず

情報が消えていますが、公式に一部残っていたので。


英国の大邸宅展

日時:2008年12月〜2009年3月 / 会場:お台場

500年を超える英国の素晴らしい歴史を紹介し、日本にいながら英国の風格ある大邸宅の雰囲気を体験するイベント。お台場で開催予定。


スポンサーが下りたのでしょうか?


個人消費が落ち込み、マンション・物件が売れない→不動産会社の倒産が相次ぐ冬の時代→住宅系イベントと思えるが、スポンサーがそれどころじゃない→開催出来ず、と。


最後に

4月以降も更新して欲しいですね。情報をもらえないか、聞いてみようと思います。


関連する日記

企画展「アーツ・アンド・クラフツ〈イギリス・アメリカ〉展」に行く(2008/10/13)

UK-JAPAN2008公認ブロガーになりました(2008/04/12)


他、当ブログ内をUK-JAPANで検索する


2009-01-13 コミティア当選・壁配置

[]コミティア87当選・あ09ab

本日封書が届いていました。


合体サークルで申し込んだのですが、失敗したのでしょうか? 片方しか来ていません。残りは明日? 分断されていないことを願います。スペースが分断されていたら、全く傾向の違う本を用意してみようかと。(2009/01/17補足:翌日に来ました。あ09abでの当選になりました)


前回の搬入実績効果で、今回も壁配置のようです。そろそろ風が去ってきつつあるので、次回以降はまた元に戻ると思います。


既刊は『英国メイドの世界』含めて、全部持っていく予定です。6〜7巻の在庫数が怪しいこの頃です。増刷するかは未定です。


宅急便搬入は2009/02/09〜13までです。


2009-01-10 イギリスの歴史再勉強中

[]使用人の歴史の社会背景

塩野七生さんの最新刊を読んでいると、中世における英国の存在はローカルな話題で、ほんのわずかしか触れられていません。


ローマ亡き後の地中海世界(上)

ローマ亡き後の地中海世界(上)



久我はヴィクトリア朝の前後の時代には興味がありましたが、それ以前については資料を集めても、あまり読み込んでいました。今後、英国貴族を理解する上で必要な勉強をしようと、イギリスの歴史を読み直そうと、通史的なものと個別の領域(ロンドン史・教育史・女性史・労働史・王室史)のものを読み始めました。


既にそれ関係の本が大量に出ているので、あんまり深入りするつもりはないのですが、使用人の歴史を理解する上で足りない部分もあったのは事実です。ばらばらなものをつなぎあわせて、自分の中で納得できるストーリーを持ちたいと思います。


少なくとも、その点では自分も初心者なので、「わかりたい」欲求は強く、であればこそ「わかりたい」読者に沿ったものは作れるのではないかと思います。


イギリス史 (世界各国史)

イギリス史 (世界各国史)



このシリーズを他の国のでも揃えたくなりました。

2009-01-05 手元にある最古の資料

[]約90年前に刊行された英国執事の手記を入手&別の執事手記も読破

しました。


紙質が悪く、今にも崩壊しそうですし、経年劣化であまりきれいではないので、ビニール袋に入れて保管しています。気軽に読んでその辺に放置、というレベルではなく、気合が入ったときに読みふけろうと思います。


手袋をして。


この資料を使い終わったら、タイトルやネタなどを公開します。


その筋では有名な人で、久我が敬愛する研究者の書物でもそこそこ引用されています。久我の持っている資料本では、最古に刊行された本になりました。自分の倍以上、長生きしている本ですね。思えば、Frederic Gorstの手記から、随分と集めたものです。


時代的にも第一次大戦後ぐらいなので、いい感じです。


もう一冊、別に入手していたヴィクトリア朝から第一次大戦後までの執事経験者の手記も読み終わりましたが、こちらは海外旅行が非常に多く、そんなに多くの参考にはなりませんでした。


とはいえ、巻末に編集者と執事のQ&Aがあり、編集者が不明な用語を執事に尋ねて回答してもらう、という読者サイドに立った異色なコンテンツがありました。手記でこうした体裁は見たことがありません。


海外の人が考えることは面白いです。


2009-01-02 三が日のうちに

[]今年2009年に行うこと

年始の目標と言うことで。去年を振り返ったので、今年したいこと・去年出来なかったことを書くことで、自分自身への励みにしたいと思います。


非常にオーソドックスと言うか、あまり面白みが無い内容ですが、年始にやっておくのがよいでしょう。


自分の時間を作る・英会話の再開

仕事の忙しさに飲み込まれて、時間の使い方がうまく出来なかった2008年でした。冬コミでお会いした方に顔色を心配されもしましたので、もう少しゆとりを持って、自分の時間をしっかりと作ろうと思います。


そのひとつとして、平日にきちんと英会話教室に顔を出せる時間を作りつつ、土日は創作の時間を作っていきます。


完結編に向けての資料整理

年末に怒涛のラッシュで資料を買いあさったので、完結編に向けてしっかりと仕上げていこうと思います。既存の資料も見直し、欠けていることをしっかりと補うつもりです。


以前は、「何も知らなかった自分の為に作っていた」=「新しく興味を持った読者と同じ目線」で、表現を行えていました。それが最近は適切に出来なくなっているかもしれませんので、足元を固めようと思います。


海外展開

ひとつは自分が読んでいる資料本の作者とコンタクトを取れるように、頑張ってみること。本に載っていない、学びたいことが多く出てきていますので。


ひとつは、もう一度イギリスへ行けたらと思います。後者に関しては旅行ではなく、研究として、公開されていないエリアに入れるように頑張ってみます。


同人誌制作ノウハウの公開

八年間の制作を通じて、「二次創作でもなく、コミックスでもなく、エロでもなく」、ある程度の活動結果を残してこられました。経験を公開することで、同人活動の可能性を提示し、様々な楽しみがあることを伝えたいです。


数年後には自分がきっと同人を止めてしまうので、経験を残したいと言う本能的なものになりますが、自分を育ててくれた「同人と言う場」に対して、恩返しもしたいと思っています。


2009-01-01 2008年を振り返って

[][]2008年ニュース・メイド編

今年は自分自身の資料収集に集中しすぎていて、あまり外部に目を向けることはかないませんでした。大きなニュースは幾つかありますが、逆に普通のニュースが無かったかなぁというのが本音です。


5位:『Times』のアーカイブ公開

英国の過去の新聞のアーカイブが公開されました。当時の使用人事情を知る意味でも最高の資料です。


但し、今現在は有料化してしまいました。年間$129.95必要です。一日分や一ヶ月での料金プランもあるので必要になったら利用しようと思います。


ヴィクトリア朝の英国の求人情報まで閲覧可能(2008/06/26日記)


4位:『ラークライズ』刊行&BBC『Lark Rise to Candleford』

英国の古典的な書物で、帯によれば「イギリスで高校生の必読書とされ」と書かれた作品です。1880年代の英国を生きた作家フローラ・トンプソンが描き出すのどかな田園風景と、田舎の素朴な暮らしは英国田園マニアには最高の資料です。


村からメイドとして勤めに出る娘たちの解説で、一章を使っています。資料本『ヴィクトリアン・サーヴァント』でも幾つか引用されているぐらいに、英国に根ざした作品だと言えます。


その小説をドラマ化したのが、BBC『Lark Rise to Candleford』です。映像美を楽しみたい方にはこちらがオススメです。


一九世紀イギリスの田園風景を描いた『ラークライズ』(2008/09/19日記)

DVD『Lark Rise to Candleford』第1話(2008/04/12日記)

DVD『Lark Rise to Candleford』第2話(2008/04/17日記)


3位:使用人資料本の充実

今年は使用人の手記を買いあさりました。


その中で素晴らしい価値を持つ本を幾つか発掘できました。『What the Butler Saw』と、『THE GREEN BAIZE DOOR』です。


P.G.WODEHOUSE推薦の資料本と英国王室に使えた執事の本(2008/02/14日記)


前者は読み進めていくと、実は『ヴィクトリアン・サーヴァント』の様々な視点の引用元になっていることがわかりました。独自のエピソードが多く、ジーブスの筆者であるウッドハウスも賞賛したというのも頷ける「総合的」資料本です。


後者はエドワード八世やエリザベス王女に仕えた最高峰の執事です。他にも二〇世紀前半を執事として生きた人の手記や、屋敷に勤めたハウスメイドの手記、さらに年末には1924年に執事が出版した本を買いました。資料充実の年でした。


さらにメイドと結婚したArthur Munbyの資料本を見つけたことが大きいです。これを題材に、同人誌の世界を広げました。


詩人?変人?だから何?(2008/11/30日記)


2位:『Honey Rose』配信&『Under the Rose』5巻

船戸明里先生の作品『Honey Rose』がネットで配信されました。メイド編にカテゴライズしていいのか難しいところですが、貴族と使用人の物語としては非常に美しい作品です。



そして同じく2008年刊行の『Under the Rose』5巻の完成度は最高です。物語として美しく、深い迷宮のような人間心理を描いています。


『Under the Rose』5巻感想「疑うこと、信じること」〜貴族とメイドの織り成す最高の世界(2008/03/24日記)


1位:『エマ』完結

『エマ』を知ったのは、2002年12月末のことです。当時も久我は英国メイドの資料を研究していたので、「クラシカルメイドを丁寧に描いた珍しい作品」として注目しました。一番面白かったのは、森薫先生自身が自分と同様に、あの時代を研究し、作品自体が変化していったことです。


知らなければ書けないことが、ちりばめられている。


その点で、あの時期、英書に目を向けて作品の幅を広げていった森薫先生には、一方的ながら「同好の士」という感慨を持っていますので、その作品の完結は寂しさもありました。


『エマ』10巻/最終巻〜完結ではなく、完成(2008/04/25日記)


そこで描かれたアデーレの姿は、至高です。


というところで『エマ』の完結が自分にとっては最も大きなニュースでした。来年は作品が来るのか、資料が来るのかわかりませんが、自分の中では『エマ』と『Under the Rose』で固定化している現状、新規の世界に出会いたいものです。


[][]2008年ニュース・自分の身に起こったこと

自分の身に起こったことです。主に同人関係、英国関係に限定して


6位:Uk-JAPAN公式ブロガーになるもあまり書けず

『UK-JAPAN2008』という日英修好通商条約調印150周年を記念した日本とイギリスの友好イベント・ネット版に参加していました。いろいろと有益な情報もありましたし、そこそこ楽しめましたが、プッシュされてくる情報には問題がありました。


ほとんどが音楽関連のプロモーションイベントでした。なので関心が無く(関心があってもBEATLESかQUEENかJUDAS PRIESTぐらい)、スルーしました。映画や美術もそこそこありましたが、後半は音楽ばかりで、予算が大きい(お金がある)ところがどの業界なのか、が明確になってしまったのではないかと。


企画趣旨としては、「既に知れ渡っている英国のクラシカルな方面」ではなく、「今進行形の現代文化」に光を当てたかった、というところでしょうか? 英国への観光を促したり、かつて触れたであろう文学や映画を通じて再び興味を持たせるような設計はされていませんでした。


今年一年で終わるにしても、もう少し、バランスのいいイベント告知・ネタ投下をした方がいいと思いますし、今後、その辺りで足りていない旅行・英国体験系は、屋敷ネタを通じてフォローできると面白いかもしれません。


ビジネスっぽい話になりましたが、そこそこ楽しめました。


UK-JAPAN2008関連での日記


5位:コミティアP&Rに2回掲載で目標の一つを叶える

同人イベントのコミティアでは、サークルリストのパンフレットに、同人誌をレビューする「P&R」と言うページがあります。ここに掲載されると集客動員力が大きく変化し、それまで出会ったことが無い読者に出会える、一種のオーソリティメディアです。


実力が無ければ掲載されませんし、掲載されているところで気になるところの本を買いにいって、そのレコメンドの精度を感じたことは一度でもありません。


同人活動において、ここに掲載されるのがひとつの目標でした。


2008年は幸いにも、二度掲載と言う結果になりました。自分で作った本ながら、掲載されるレベルに達している確信はありました。ただ、見つけてもらえるかはわかりませんでした。それを見つけてもらえて、嬉しいです。


自分がいいと思ったものが、第三者的に見てもいいと評価されたことは、自分がそれほどずれていないとの感覚にも繋がりました。この後、もう掲載されるような本は作れないかもしれませんが、いい思い出になりました。


『ティアズマガジン』84/P&Rに『MAID HACKS』が掲載(2008/04/20)

『ティアズマガジン』86/P&Rに『英国メイドの世界』が掲載(2008/09/18)


4位:同人イベント3連続参加で、繋がりの中で生かされている事を知る

総集編作業に拍車をかける為、自分を追い込む為、今年の4月末〜5月初頭の連休期間中、3つの同人イベントに参加すると言う無茶をしました。助けてくれた友人の力があっての無謀でしたが、結果として総集編を生み出す力になりました。


初回のイベントのテンションは低めですが、徐々に高くなっていき、最後は偶然の出会いに救われました。


『COMIC1☆2』「か12a」で参加してきました(2008/04/27)

『帝國メイド倶楽部九』参加&「原点回帰」の1日(2008/05/03)

コミティア84終了・偶然の出会いに囲まれて生きている(2008/05/05)


しっかりと後日談もあります。去年(といっても2日前)の冬コミでは『帝國メイド倶楽部九』で久我にエネルギーを下さった方にご来訪いただき、総集編をお渡し出来ました。こういうエネルギーのキャッチボール、面白いですね。素敵な笑顔でした。


そしてコミティアでお会いした先輩も、今回の冬コミで来訪して下さいました。サークル名を「QR」しか覚えていなかったと言う先輩、こちらに向かう途上で久我の同人誌を持っている人がいたらしく、そこで「SPQR」の文字を思い出したとのこと。途中でそういうことが無ければ、お会いできなかったも知れません。


再会することで、『英国メイドの世界』を受け取っていただきましたし、先輩もサークル活動を続けておられているのを知りました。卒業して、ジャンルは違えども、十年を経てサークル参加・同じ視点で繋がりを持てていることに、不思議な縁を感じます。


とりあえず、イベントに出ると「新刊ありますか?」と聞かれるので、作りたくなりますね。作らなくてはいけない、作らないと駄目なんだと追い込まれもしますが、いいエネルギーをもらえるのも確かです。


このイベント3つが終わった後の清々しいまでに追い詰められた感じは、二度と体験したくありませんが(笑)


3位:英会話教室に通い始める&自分を知る学びのとき

続かなかった英会話教室。意外と、最初の頃は楽しく通うことが出来ていました。既に過去形ですが、三度目の正直ならず、というところです。一定の成果があったものの、時間管理が下手で、優先順位付けが難しく、現時点では通えていません。


どうにも、同人活動の作業時間のバランスで、優先できません。とはいえ、もうひとつのボイトレは続いているので、多分、今のような様々な題材を扱い、興味関心の異なりすぎるメンバーとの勉強ではなく、自分が研究したり、好きな英国文学的な部分を話せたりする環境に留学なり、勉強なり出来る方が自分には向いていると思います。


英語を学ぶことが独立したツールとして成立しておらず、目的に沿った形での勉強で無いといけないのかもしれません。言い訳ですね、はい。


ただ、気づき自体は多く貰いました。以前、進級テストで「My Life」を語れと言われました。シンプルに生まれ育った環境を語ればいい物を、複雑に「自身の生きる意味」と解釈し、語れませんでした。


昇級したものの……(2008/04/03)


日記に書きませんでしたが、人生を語れないことが悔しかったので、その後、一生懸命考え、英語で伝えられるように準備をして、別の教師ではありましたが、機会を設けて話をしました。


最初の頃こそ、相手をした講師からは「君が思うように、そんなに難しい試験ではなく、どこで育った、どういう部活動をしていたか、なんかでいいんだよ」と言われましたが、生きる意味について、どういうところに意味を感じるかについて語り始めると、彼の態度が変わりました。


普段は陽気に見えた彼が、自身の人生を、今働いている意味を、話し始めました。プライベートな話なので詳細は記しませんが、普段とは行かないまでも、ある程度、こういう話をしたいなぁとおもっていたので、非常に刺激を受けました。


いつか、彼には自分の本を渡すつもりです。そういう話もしました。生徒にもきっとそういうふうに語り合える人もいるのでしょうが、なかなか機会を作るのと自分から心を開いて行くのは難しいですね。ただ、そういう話を出来たことを彼が喜んでくれているのが、印象的でした。普段、そういう部分は見たことがありませんでしたから。


そんなこんなで自分の生き方を考えていくと、久我は人の人生に影響を与えたいし、影響を受けたいし、相互に影響し合えることで生きていたいのだと思います。久我がかつて「あぁ、こういう本を作っていいんだ」と同人ジャンルで見た本に影響を受けたように、久我の同人活動を見て、「あぁ、こういうことが出来るんだ・やってみよう」という人がいれば、それは楽しさになります。


勿論、何かをすると決めるのは、その人の意思です。運命を決めた出来事や出会いは無く、あくまでもそのきっかけを自分で育て、守り、人生を意思で変えていくだけです。他者には人の人生を変えることは出来ません。


しかし、道筋が他にあることを身を以って示すことは出来ます。去年、そして今年と二名をボイトレに誘い、その両名ともが形は違えど、その環境を楽しみ、自身の人生に織り込み始めています。


彼らの生き方に多少の関与を出来たと思えますし、彼らが選んだその選択が久我の人生にも影響を及ぼしています。彼らが動いてくれたこと、動いた結果を楽しんでいることが、久我には嬉しいですし、そういう生き方をしたいとの想いを強めました。


この連鎖は同人活動でも共通していますし、創作だけではなく、自分個人の行き方、仕事としても貫きたい部分です。


これが3位でいいのか迷いますし、英会話学校に顔を出せていないので反省が多いですが、レッスンで対話した講師に語ったこと自体は今も実践しており、その点ではスキルではなく、人間力を高める方向での意識は出来ていると思います。


ただ、別の意味で自分の欠点にも気づきました。「真面目は肝要だが、真面目過ぎるとは不寛容に繋がる」との日記で書きましたが、久我の趣味は基本的にストイックになっています。求めすぎています。


ボイトレもリラックスではなく、ビジネススキルの訓練の先、表現技術を高めて他の世界を学ぶ機会であり、歌と言う表現手法をもっと磨きたい意志があります。最高の表現者である先生と一緒に声を重ねる時間などは、幸せを感じます。


逆に、英会話教室はそのレベルにまで集中できず、であればこそ不完全な自分が許せず、参加しなくなるのでしょう。訓練する時間を取ればいいものを、他に費やしています。今年、一発目は英語でいろんなところにメールを書いて、読書感想文を送ってみることにします。


2位:『英国メイドの世界』刊行・生きていた意味をひとつ残す

ひとつのものを形にする、形にならないものは誰にも伝わりません。形になっても伝わらなければ、存在しないも同じです。過去に書いたテキストを再整理しつつ、大幅に補っていく作業は、「伝えたいことを、読者に、伝える」ように最も心を配りました。


1月ぐらいから準備を始め、長期休暇と土日の多くを費やして、実質的な作業時間は推定50日以上だと思います。勿論、八年間の活動を通じて費やしてきた時間が無ければ何も出来ませんので、数千時間は使いました。


自分の力だけでは出来ないことに挑むのも今回の課題でした。どれだけの読者に伝わったかわかりませんが、今回参加いただいた方々の中は同人メイドジャンルにおいて、素晴らしい作品を作って来られた方たちです。


自分が出来ないことは、人の力を借りる。全部自分で出来れば理想ですが、人生は限られています。自分で出来ないこと、自分では思いつかない視点を借りられること、それが共同作業の面白さです。


今回、十人もの方にご協力をいただけました。八年前にサークル活動を始めた時には依頼しても、断られたでしょう。一緒にこうした方々と「演奏する場」を作れたことも、非常に大きな意味を持ちます。


これまでに自分がこの活動で費やしてきた時間、その成果としての『英国メイドの世界』は多くの方に受け入れられ、同人誌として祝福された生を迎えました。わずか三ヶ月で同人誌が完売するとは、予想もしていませんでした。


同人誌は、生きてきた証、自分にとっては本当に娘のようなものです。これだけの想いを込めて、ひとつの本を作ったことはありませんし、これだけ難易度の高いプロセスを実現できた自分にも、驚いています。製作の過程自体も大きな経験であり、未体験のことを多く通過しました。そして、二度と同じ失敗をしたくはありません。


この本は、パスポートにもなります。この本を通じて多くの人に出会いましたし、これから多くの体験をさせてくれるでしょう。2009年は、この本と、これまでの同人活動のすべてを結実させ、人がやってこなかった領域へ進みたいと思います。


1位:今年のどこかで書きます

機会が来たら書きます。勿体つけているかもしれませんが、1位は2位以上の出来事です。ただ、それはこれからの努力次第で結果が大きく変わってくるので、結果を出した時点で書きます。


というところで、本年もよろしくお願いいたします。


2009年の展望は明日に更新します。


これまでの振り返り

2007年

2007年を振り返る

ジーブス、全然盛り上がりませんでしたね。


2006年

2006年冬コミ感想

この年は振り返っていませんでした。


2005年

2005年を振り返る

随分前に感じます。


2004年

2004年の重大ニュース

ちゃんとやってました。読み直していたら、さらっと活動開始から2004年までの累計頒布部数が書いてありました。6種類・2400冊(1種類平均400冊)、年平均600冊、です。とのことです。


折角なので、直近数字を書きます。2001〜2008年の累計実績は14種類・8500冊(1種類平均600冊)となります。何気なく、年平均1000冊まで成長しているので、この辺りで今年はコラム的なものを書きます。


2003年

2003年コミケ・旧サイトの日記

『エマ』がいちばんコアな層で盛り上がっていた頃ですね。「クラシカルメイド」と言う砂漠に降った雨の如く。


2002年

2002年コミケ・旧サイトの日記

コミケ・サークル初参加後の日記ですね。初々しい。まだ二十代でした。


2001年

2001年コミケ・旧サイトの日記


日記をつけ始めた頃のものです。実質的に2000年から活動していましたが、それほどの熱の入れようではなく、2001年冬に向けて本格稼動し、「コミケに当選していないのに」100冊、刷ってしまったのが懐かしい思い出です。


初年度の結果は4冊頒布、でした。