ご紹介が遅れましたが、既に書籍情報と共にお名前が出ているので、講談社BOX版『英国メイドの世界』でイラストをお描きくださっている方々をご紹介します。お二方には、各使用人の職業紹介の冒頭を飾るイラストを描いていただきました。
凛音Rinne/撫子凛さん
痛快バンク/宮鼓さん
撫子凛さんには女性使用人(各メイド、ハウスキーパー、コックなど)、宮鼓さんには男性使用人(執事やフットマン、、ガーデナーなど)をお願いしました。お二方共に純和風なテイストで主に活動されているので、ファンの方には意外な感じがするかもしれません。
撫子凛さんはヨーロッパへの留学経験があり、宮鼓さんは近代の和洋文化を好まれるなど、根底のところで本書のトーンと通じるところもあり、雰囲気ある形で仕上げていただけましたので、ご期待ください。
なお、表紙にイラストはありませんが、メイドの本でもあるので、表紙の「帯」にメイドのイラストと推薦コメントを編集の方の尽力で添えていただけました。こちらも落ち着いた雰囲気をしていて、強く目を引くと思います。本の表紙公開時か、編集部での発表後に再度取り上げたいと思います。サプライズということで。(2010/10/31注:AMAZONに、先んじてお名前が露出していました……帯が出てからこのブログではご紹介しようかと思います)
同人誌『英国メイドにまつわる7つの話と展望』雑感
DLSiteにて、夏コミで制作した同人誌『英国メイドにまつわる7つの話と展望』をPDFに加工してのダウンロード販売を始めて、1週間が経過しました。今のところ、19ダウンロード(評価7)、コメントを2つもいただくなど、意外と好評でよかったです。
http://home.dlsite.com/work/=/product_id/RJ068698.html
DLSiteを恒常的に利用されている方が買われていると考えられるのと、私のコンテンツが欲しくて会員登録する方はあまりいないように思えるなど、購入への障壁が高い点でそろそろ頭打ちになると思いますが、2点で、いい勉強になりました。
感じた2点
1・同人誌の方向:「わかりやすいまとめ」
電子書籍とあまり関係ない本自体の内容ですが、短めとはいえ、読者の疑問に応えることや他にあまり無い視点・現代性を盛り込めた点で、オリジナリティを出せたのではないかと思います。
是非、上記コメントをご覧下さい。
2・場所を問わない
ウェブの活動で興味を持ったものの、同人イベントに来られない方との出会いになるというのは期待していましたし、そのように今は感じていますが、Twitterでは海外在住の方からポジティブな意見をいただきました。
資料本同人誌制作の立場として電子書籍への見解
他に、今後作っていく同人誌を電子書籍化するかも、考えました。
知識の共有や現段階で分かっていることを同人誌では書いており、私の見解や推測も盛り込んでいます。しかし、商業版では「分かっていることだけ」を書きました。電子書籍として「売る」ことは、私の中では、「商業と同じ土台」に立つことだと思っています。この点で、私個人のレベルではすべてのコンテンツの質がすべてで「商業レベル」であるとはいえません。専門の校正の方も、デザインの方も、そして編集の方もいません。
同人誌として作っている部分には「アマチュア」の要素が含まれており、アマチュアゆえに許容される部分があります。その点で、「同人誌に理解がある」方に買っていただきたいと考えています。DLSiteは同人でセグメントされているので、その点のフィルタリングはされていますが、マンガや創作の同人誌とは、同人誌・資料本の展開には相違があると感じています。
自分は「商業の本」「その延長としての電子書籍」を理想化しすぎているかもしれませんし(FSSのヨーン君の騎士に対する気持ちのように)、硬すぎて肩こりしそうな今回のテキストですが、次回以降の同人誌については商業版での経験をベースに、両者の差を縮めていきたいと思います。
また、コミケに落ちて、表現の機会がひとつ失われたことにショックを受けましたので、表現の機会を増やすことになる電子書籍の展開は続けていくつもりです。
英語圏に活路を見出したいところでもあるので、英語の勉強は引き続き……