ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

コミケ99に参加したサークル側の視点・感想

2021年12月31日のコミケに、サークル側として参加してきましたので、良かったこと・気になったことを振り返ります。

感染症対策による制約事項

1:一般入場:1日5.5万人規模(事前チケット購入、追加入場なし)
→これまでは入場者数無制限。前回2019年冬コミで約19万人なので、約70%減。

2:サークル参加数:1日1万サークルかつ配布入場チケットは3枚から2枚
→前回1.1万サークルなので、2万人/3.3万人で、サークル関係者約40%減。

3:入場時に検温、ワクチン接種証明等の確認、本人確認証明証の提示

新コミックマーケット99チケット販売について

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コミケ99・チケット情報(上記「新コミックマーケット99チケット販売について」より引用)

それ以外の特記事項

1:コミケカタログ(紙)の廃止とウェブのコミケカタログ運用
2:事前チケット購入自体は、前回導入済み
3:上記、一般入場の入場者は、入場時間を時間帯ごとに割り振られる。
4:原則的に入場者は東館か、西館・南館かのいずれかにしか入れない。これまでは往来自由。

背景の振り返り

2020年は夏季の東京オリンピック開催のため、夏にコミケ会場が利用できなくなり、2020年春にコミケは開催予定でした。しかし、コロナの感染拡大が重なり、春のコミケは中止になりました。

さらに、東京オリンピックの延期・会場が抑えられた状況が続き、2021年9月パラリンピック終了以降に、ようやくコミケが開催できる会場側の条件が整います。

しかし、コロナの感染対策として大規模イベントが入場規模の制限を受ける状況は続きました。行政との協力の中で感染症対策を行っての開催が必須となり、入場時に前述のオペレーションが加わりました。

サークル参加者として良かったこと

1:コミケが開催されて参加できたこと

当たり前と言えば当たり前ですが、感染状況次第では舵取りが難しい中で、上記の様々な仕組みを整え、人員を配置し、関係各所とも調整をした上で大規模で開催実績を作ったことは、コミックマーケット準備会の尽力あってのことで、参加者として感謝しています。そのおかげで2年ぶりに同人誌の新刊を作り、参加でき、会場にて読者の方たちに出会えました。

2:最も快適なコミケ

コミケはこれまで参加人数が膨れ上がり(来るものは拒まず)、往復の交通機関を始め、会場内部の移動や、トイレの利用などで行列ができました。場合によってはすし詰め状態でした。

しかし、今回は入場者数の規制で混雑が相当に緩和され、鉄道の利用でもトイレでほぼ並びませんでした。これは初めての経験で、過ごしやすいものでした。会場周辺への治安への不安と、警備対策費負担などに影響を与えて問題視された「徹夜組」も実質不在となり、かつ一般参加者には見えない「サークルチケット入場者による開場前行列」も、サークルチケットの削減とそれに相当するアーリーチケットの導入(入場価格が普通より高い)で相殺したように見えます。

3:撤退も容易なコミケ

快適さと重なりますが、コミケの宅急便での在庫搬出は行列ができやすく、サークル参加者にとって「その日、最も長時間並ぶ列」「宅急便が最大手」と言われるほどの状況でした。特にサークル参加で疲弊しきったところ、最後に外で行列に長時間並ぶとダメージが大きいものの、それがありませんでした。このため、いつもは混雑回避のために早く撤収して宅急便に並んで撤収していたが、今回は数年ぶりに最後までサークル参加できた(これは東館は別だったようなので、後述します)

4:サークル参加登録が便利になった

これまでのコミケでは、スタッフがサークルスペースに人がいる時を見計らってやってきて、コミケで初頒布する同人誌の内容確認と受け取り、サークルが記入した参加登録証の受け取りを行いました。しかし、これは何度も足を運ぶことになり、たまに提出済みの場合に聞かれることもあります。

今回に関しては、サークル登録を封筒で行う方式で、スタッフ確認が効率化されていました。具体的には、サークル情報が印字済みの提出用封筒(素晴らしい)が参加スペースの机の上にあり、そこに見本誌を入れて、スタッフがいるスペースに行って提出するだけです。ちょっと眺めたところ、そこで受け取った同人誌をスタッフスペース内で確認しており、問題があった場合のみ、スペースに訪問しているように思います。

今回見たコミケのオペレーションで、最も良い点の一つに思いました。

5:宅急便の引き取りの手続きが減った

今まではゆうパックを利用しての在庫搬入を行い、当日に引き取り手数料の支払いを行なっていました。今回、佐川での事前予約を指定され、かつその料金支払い時に引き取り手数料も支払う形で、当日支払いがなくなりました。

確信がない良かったかもしれないこと

1:サークルスペースに滞留する人が減った?

環境次第かもしれませんが、チケット数が3枚から2枚に減ったことと、感染対策の影響か、これまでよりサークルスペースを拠点にして買い物に出かけ、その後は戦利品を携えてスペースにたまる、という人たちが減った印象です。元々、西館は東館よりも人が少ないのでなんとも言えないところもありますが。

2:検温導入で体調不良者が来なかった?

これは体験談ではなく、想像による一般論です。コミケは特別なイベントとして、体調不良でも無理して参加するケースがおこえります。今回初めて「検温」を導入したことで、体調不良者(発熱している人)は参加できなくなりました。この点で、体調不良の場合に参加しない決断が、以前よりしやすくなったように思います。その結果、急病者や医務室の利用者は減ったのでは。


サークル参加者として気になったこと

1:訪問者の減少

事前に試算したように、入場制限によって最大70%の入場者数減少が見込まれたことで、サークルを訪問する人も減りました。具体的には新刊の頒布数が通常の1/3-1/4ぐらいになりました。

コミケはオールジャンルの最大規模の即売会として表現の多様性を持ち、「来るものは拒まず」を体現しています。多くの人が来訪することによって、マイナーなジャンルや他の同人イベントの参加が難しい同人活動をしていても、一定数の人たちに出会う場としての役割も持っていました。

今回はその部分の実現に制約が加わりましたが、これは「開催が最優先事項」で、今後は感染状況次第で上限を引き上げていく過渡期であるため、特に不満はありません。いきなり0から100の状況に戻れるとは思いませんし、100の状況に戻るべきかも検討されていると思います。

制限が伴う中、東西の移動制限という人流の抑制についても、私が参加した12/31時点では前日よりも早い段階で解除され、その時間から人の流れが増えた感じがします。

そもそも訪問者数の減少要因には、2つあると思います。

1)外出リスクを回避して不参加(これまで来た人が参加の意思を持てない)
2)チケット抽選による落選(参加の意思はあったけれども、落選で来られなかった)

この比率によって、対策もだいぶ違います。前者は時しか解決しません。コロナのリスクが社会生活に支障をきたさないレベルに落ち着くと社会的に合意がされるまでの間は、参加者上限を引き上げたとしても、それほど増えないはずです。この視点で不参加を決めたサークルも少なからずあったように見えます。

後者のチケット購入の抽選倍率から後者の数が準備会には見えていると思いますので、今後はそこも踏まえての対応と思います。現状で入場制限を外しても普段通りにならなかったと思います(適当に考えて10-12万人ぐらい?)

2:宅急便搬出の選択肢の少なさ

私がいた西館は、ホール内にクロネコヤマトがあり、行列はほぼありませんでした。仮に並んでも内部で並ぶので寒くありません。

しかし、Twitter検索で観測したところ、東1-6ホールの宅急便搬出受持はゆうパックが実質的に1社だったため、「ゆうパックが最大手」という事象が起こりました。しかも外なので、寒い中で1.5時間並んだ人もいるとのことです。

また、今回は佐川急便が搬入・搬出に関わりましたが、制約事項がありました。搬入では箱サイズ120がなく、料金がひとつ上の140になって割高になったこと(これまでの搬入配送料の1.2〜1.5倍程度?)、当日も東・西に佐川急便の利用はウェブで事前予約が必要でした。当日の搬出数は在庫で変動するため、選択肢になりにくいです。この受付が自由であれば、行列は分散して若干緩和したと思われます。

ただ、この点については、以下のように納得はしています。

・今回に限らず、これまでも搬出時の宅急便は常に行列ができており、今回が異常というわけではない。

・開催規模が1/4になったことで、ビジネス的に無理に行ってもらっていたことも難しくなった可能性がある。コロナ禍でもあり、人員配置やその優先事項は相手会社次第で、準備会が頼み込んで佐川急便が「この条件ならば」と飲んだ可能性もあるので、そこは部外者からはなんとも言えない。


「最後まで参加すると、宅急便が行列になるリスクがある」
→「完売するだけの適正在庫を持ち込もう」という話もありますが、完売は避けたいのも人情としてあります。


とはいえ、実はサークル向けには、相当に選択肢を広げてもらっています。

会場で在庫を預かり、「次のイベント会場」に配送を行う在庫預かり・配送サービス会社が参入していること。

 ウエストウィング:https://www.west-wing.net/2021winter.html
 HakoBook:https://hakobook.com/shitei-event

とらのあなメロンブックスなどの同人ショップが、会場内での在庫預かり・同人委託の流れを作る。

 とらのあなコミケ99会場に委託受付回収所を設置します!
 メロンブックス【C99】コミケ無料回収/無料搬入サービス

以前から書いていることですが、「最後にまとめて在庫を搬出しようとすると、箱数が多くて大変。だいたい14時以降は、それまでと同じ部数が売れることはあまりないので、その時点から少しずつ在庫の搬出を始める」のが良いと思います。みんなで分散して空いている時間に搬出しておけば、開催終了後の搬出量も減り、受付時間も減るはずです。

ここはお互い様というところもあります。

15年前に書いたコミケのサークル視点の注意事項:搬入・搬出も、あとでアップデートします。

今後について

時間での解決と、上記「良かったこと」の継続を願っています。

時間が解決すること

1:コロナが終息して、総参加者数が増える。

続けて欲しいこと

1:チケット購入と時間制限での入場=徹夜組の廃止の継続
2:サークルチケット入場者数を3名から2枚にしたことを維持する。椅子は2脚欲しいです……
3:サークル参加登録証の提出を封筒で行うこと
4:搬出手段の継続と、拡大。及び早期搬出への告知など?

総論

あくまでも、サークル参加者としての観点です。

・「参加者数が少なくて快適!」でした。交通機関とトイレの快適さは人権。
・コントロール可能な部分で「様々な工夫で便利になっている」ところがあり、継続して欲しいです。
・コントロールできない「感染症の状況に基づく総量規制」は、一サークル参加者としては増やして欲しい、としか言えません。今回の対応の良さを見るに、コミックマーケット準備会への信頼度は最大値なので、信頼しています。

「自分のサークル参加・同人活動」ということへの個人的感想は別に書きます。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 感想(ネタバレ:1回視聴) 作品完結を祝して

はじめに

2021年3月7日に、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』が公開したので、早速見てきました。これは、自分のために書いています。


www.evangelion.co.jp


私は大学の頃(10代でしたが)にテレビ版に接しており、とてもとても大好きな作品でしたし、旧劇の絶望的展開には見る人を傷つけるような表現に思えて憤りを感じつつも、「???」という気持ちがありました。「強い呪縛を受けた」というより、「よくわからん!」というのが本年のところだったと思います。



そういう流れがありつつ、その後は行間を埋める考察や、二次創作での補完計画にも向かわず、時が流れていた頃に新劇場版が始まり、「エンターテインメント作品としてのサービス精神」が旧劇と大きく変わっていることや、とにかく「作中に人が増えて、シンジが人の中にいる」ことや、「企業コラボで、製作側が大人になっている」というのを感じていました。



『破』は徹底したエンタメ作品でした。



ところが2012年『Q』の表現に、テレビ版・旧劇的な流れが帰ってきました。その時の感想を以下に書いて、自分なりに噛み砕いてきたつもりですが、もう一作あるということで待ち続けて2021年、ようやく『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の視聴となりました。

spqr.hatenablog.com

見終わると、またいろいろと思うところが生まれたので、整理するために書いてみます。

ちなみに、アスカ派であり、いまだにアスカ派です。

・物語としての完結
・声優の方たち
・映画製作の環境・スタッフを作り上げたこと

この三軸で書きます。


以下、ネタバレです。
 

 

 




 

 

 




 

 

 




 

 

 




物語としての完結

結論から言えば、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は物語として完結したと思います。この先にはもう、何もないと。



私にとって、エヴァンゲリオン最大の特異性は、作品に散りばめられた圧倒的な情報量と物語の根幹にある「謎」とは何なのかにありました。キャラクター(特にアスカ)、ストーリー、舞台設定と様々な魅力に加え、作中で開示されていく情報をつなぎ合わせて「人類補完計画」を自分なりに考察したり、他人の考察を読んだりしたりすることは非常に楽しいものでした。



ところが、テレビ放送の第25話と第26話で、それまでと全く異なる展開となって「???」となりました。庵野監督作品の『ふしぎの海のナディア』や『トップをねらえ!』の作品も好きでしたし、そういう方向を楽しんでいたので、「???」と思いつつも、そういうものなのかとそこも含めての作品だと、考えました(製作時間なかったのでは、というのも感じつつ)。



その後、旧劇場版で描かれた結末は、作品のトーン・マナーに慣れていた自分にとっては衝撃的展開が続き、劇場を出た後、一緒に行った友人たちと呆然としたのを覚えています。最後のセリフが、アスカの「気持ち悪い」でしたから。若気の邪推として第26話「まごころを、君に/ONE MORE FINAL:I need you」というタイトルも含めて、「あのテレビシリーズに満足しなかったオタクたちに対して、監督からの答え」のようにも感じました。エンタメとしてどうなのかと、思いました。



以降、考察系も一切の製作インタビューも読まずに過ごしていましたが、新エヴァを作るに向けての監督の「所信表明」に「サービス業」との言葉があり、かつサービス業としての徹底を作品に感じられました。


(前略)「エヴァ」はくり返しの物語です。

主人公が何度も同じ目に遭いながら、ひたすら立ち上がっていく話です。

わずかでも前に進もうとする、意思の話です。

曖昧な孤独に耐え他者に触れるのが怖くても一緒にいたいと思う、覚悟の話です。

同じ物語からまた違うカタチへ変化していく4つの作品を、楽しんでいただければ幸いです。



最後に、我々の仕事はサービス業でもあります。

当然ながら、エヴァンゲリオンを知らない人たちが触れやすいよう、劇場用映画として面白さを凝縮し、世界観を再構築し、

誰もが楽しめるエンターテイメント映像を目指します。



庵野秀明総監督 所信表明http://neweva.blog103.fc2.com/blog-entry-26.htmlより引用

というところで、今回の『シン・エヴァ』をみていくと、過去作品を様々に踏まえつつ、エンタメとしての徹底は追求されていました。

残されたコミュニティの存在

今回のエヴァで「序」「破」と近しい空気を感じたのは、様々なインパクトの打撃を受けても生き残った人々が、集い、共同体を形成していたことにあったと思います。旧劇では「人の存在」がとにかく希薄でしたが、今回では最も濃厚に描いてきたと思います。それこそ、
ジブリ作品の後継者は庵野監督だ!」と思うぐらいに、そしてその「人のコミュニティ」を描く中心自分となった綾波(そっくりさん)は、ジブリ作品におけるヒロインが「コミュニティに受け入れるために、仕事をする」という鉄則に従い、新しい魅力を描いていたように思えます。特に、最終的には「Q」でシンジが渡していたのに読まなかった「本」という存在を、自分で読むようになるまでに。

トウジと委員長も生存して何よりです。

そしてシンジが周囲に見守られながら支えられながら、「Qでは、何を言っているか全くわからないミサト」がヴィレを立ち上げたこと、守っている世界を体験し、垣間見て、そして綾波との別離を体験し、自ら立ち直っていくところも、「周囲を理解しようとする」とこともまた、よかったです。

アスカの「14年間」

とにかく、アスカには報われて欲しい、幸せになって欲しいというのが物語に期待していたことでした。『シン・エヴァ』でアスカは「自分のため」ではなく、「ヴィレのメンバーとして、残されたコミュニティを守る」役目を担っていました。そして、彼女に寄り添っていたのがケンスケでした。いつ出会ったのかはありつつ、仮に14年間を共にあったとすれば、身体的成長をしないアスカを支えていたのはケンスケであり、アスカもまた最後にケンスケの存在を感じたように、変化をしていました。

そのアスカを両輪で支えたのが、真希波マリでした。マリがどのようにしてあの外観となって、かつ「物語」に介入できたのか謎は残ったままですが(冬月研究室におり、ゲンドウやユイと面識ある学生という設定は貞本氏の漫画版で公開)、アスカを徹底的に支えるところや、「姫」としてサポートするところ、髪を切ってあげたり、細かな機微に気づいて寄り添うところなどは、旧劇アスカになかった環境でした。

最後の旧劇オマージュの海辺に横たわっていたアスカとシンジの会話は、もう、何とも言えませんでした。あの時、見たかったかもしれないと思いつつ、物語には段階があり、ここまで続いて初めて表現できるものだったでしょう。

旧劇オマージュと対話

徒然と書いていますが、シンジとゲンドウがエヴァに乗って戦うシーンが、個人的にはあまりにもCGめいていて、「なんでこんな作り物めいているんだろう」と思っていた矢先に、戦闘シーンはシンジの記憶のあるミサトの部屋へ、撮影セットの中へと繋がっていきます。「旧劇だ!!!」と思わず感じました。

ネタバレしない範囲では、このように表現しました。

ゲンドウが親切に裏宇宙での世界認識について「理解できないののは、理解できる形に置き換えられる」と説明してくれているように、これまでのエヴァでもそういう描写はそういうものであったのだろうということがありつつ、最終的にシンジが行き着いたのは、ゲンドウとの「対決」ではなく、言動を理解するための「対話」でした。

ここで語られるゲンドウについて、最も私が印象に残ったのは、パンフレットの沢城みゆきさんの言葉で、劇場版主題歌の『Beautiful World』も『桜流し』も、ゲンドウについても歌だったのかも、との指摘でした。大切な存在を取り戻すために、世界すべてを利用し、愛する人のために人類を滅ぼしても構わないというところは、確かに、主人公的ではあります。そこにきっと、マリの行動原理も重なってくるのかな、というとこもあります。

ふと調べたら、シンジが14歳の時にゲンドウは48歳ということなので、Qの時点で62歳でした。ユイの消滅がシンジ3歳ぐらいのことなので、計算すると25年ぐらいをかけて、喪失した妻に会おうとしているのです。そう思うと非常に切なく、それだけ大切な人だったのだと。テレビ放送からシン・エヴァまでの時間経過にも近しくなります……長い。

ゲンドウ、主人公じゃん、と。

主題歌の「One Last Kiss」も「ゲンドウ・ユイ」視点として聞くと、この時間の経過を感じさせます。

カヲルくん&加地さん!!!

(いい意味で)言葉がないです。

声優の方たち

パンフレットのインタビューを読んでいると、本当に、25年ぐらいでしょうか、長期にわたって作品に関わり続けられた声優の方達の見えざる努力が語られています。この作品が通常以上に、それこそ人生や日常生活を変えるぐらいの存在だったのだと、声優の方達が寄り添った上で作られた作品だと感じ入る次第です。

私が特に印象に残ったのは3点です。

1. 緒方恵美さんが監督から言われた「14歳の心を手放さないでいてくれ」という言葉
→周りが14年の歳月を重なる中で、シンジだけは眠り続けていて、14歳のまま、向き合って成長していく。

2. 三石琴乃さんが私生活でも母となり、母となったミサトとの重ね合わせ
→キャストも合わせて時を重ねることで、人生に変化が生まれて、演技解釈も変わっていく。

これについては、自分も歳をとったというのは実感としてあります。


3. ケンスケ役の岩永さんが「Q」を見ず、シン・エヴァ前に見たという姿勢
→シン・エヴァに出ると言われていたものの、その作品が「Q」の影響を受けるのか、受けないのかわからなかったので。

私が個人的にこうしたエピソードが気になるのは、25年の製作期間・全70話を放送したドラマシリーズ『名探偵ポワロ』の影響です。主演のデビッド・スーシェはポワロの役作りを自分で考えて作り上げていき、またシリーズが続くかわからない状況に置かれる不安とも戦いながらも役に寄り添い続け(シーズン50話以降はほぼ製作スタッフ全入れ替え)、作り上げました。彼がいなければ名作は生まれなかったという、その真摯さが、エヴァの声優の方達の言葉からも感じられました。

あと、もう一つ思い出したのが、エヴァのテレビ放送版の収録を報じた『ニュータイプ』か何かの取材漫画で、『ふしぎの海のナディア』以来の再会となる庵野監督と清川元夢さんが、ガッチリ握手をしたというエピソードです。清川さんは85歳とのことで、初期メンバーの声優が欠けることなく揃ったのは、奇跡のようにも思えます。

映画製作の環境・スタッフを作り上げたこと

ここまで書きつつ、今回、最も素晴らしいと思ったのは、この映画を仕上げることができた点にあると思います。製作期間の長さ、物語の複雑さ、声優だけではなく、製作スタッフにも求められるクオリティの高さ。そのすべては、個人でも一過性でも実現できるものではなく、時間をかけて組織的に成長していき、総監督がリーダーシップを発揮し、それを支える前田真宏監督や鶴巻和哉監督を筆頭にした方たちがいてこそだと思います。

特に、前田真宏監督の今回のインタビューを読むと、いかにして庵野総監督に全力を出してもらうかという役回りに徹して検診しているかが伝わってきます。作品完成のためにいい意味で手段を選ばず、自分のクリエイターとしての個性の発揮しどころも見極めているように思えるのです。

かつ、声優の方達が「歳月」で表現の幅を変えたように(あるいは軸は変えなかったように)、『シン・エヴァ』では大きく製作プロセスも変更されているとのエピソードも盛り込まれており、これらは実写映画の『シン・ゴジラ』ので体験、前田監督の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』での経験を含めて、最新の動向が取り入れられており、これもまた「クリエイターとしての成長・変化」という、「その時では表現できなかったことができるようになった」ことを感じるものです。アニメは基本的に「絵コンテで決まったところ作り込む」のに、「絵コンテがない=膨大な作業量=使わないシーンも出る」というプロセスを取り入れていたということで、青ざめそうな作業量なのでしょう……

こうした製作環境を実現できたのも、企業協賛が非常に幅広く、多いことにもよると思います。また、今回のインタビューでは、シンジが立ち直っていくところに関して緒方さんに意見を求めるなど、「人の意見を反映して、最善を求めていく」部分での変化もあったように見受けられました。最高を作るために、様々に手段を用いて、人を巻き込んで、到達したのではないかと思うのです(この「人に聞く」というところで最も変化を感じたクリエイターは、別作品ですが、新海誠監督です)。

チームでの成功には「素晴らしい人材を集めるか」という話にもなりそうですが、才能を発揮できる環境づくりや役割分担、新しい知識・体験を取り入れることでの組織的成長など、『シン・エヴァ』公開を迎えるまでの流れが興味深いものであり、それらを総合的に見て「カラー」という会社の存在こそが最大の成果であり、そうした「作品を作る環境を作った」「関わった人たちも成長していた」ということが、1990年代には見られなかった作品全体の底流にあるものではないかと思いました。

このような観点で見るようになったのは、自分が歳をとったからですね……

終わりに

以下、Qの感想の終わりに書いた願いは、叶ったと思います。


とはいえ、"REDO"をできたとしても、それは「行ってしまった過去」が消えることではありません。公開された次回タイトルに含まれる「シン」が「sin」(宗教的な意味での罪)と指摘されているのは、それを暗示しているでしょうか? 作り手にとって、過去の行いは「REDO」したいものであって欲しい(だから『新劇場版』が作られた)との想いは、きっと私が見たい現実を見ている結論なのでしょうが、こうした「補完」したくなる、納得したくなるところがエヴァの魅力ならば、まさしく今回のQは「エヴァ」でした。



しかし、次の『シン』で見たい方向性としては、全滅以外のエンドですね。「誰もが楽しめる」との言葉を、信じたいと思います。



「物語」の面白さは、「その続きの物語」を作ることで、「過去の物語」の価値を改変できるとことにあると思います。個人的には旧劇にこめられていた「気持ち悪い」の要素は残りつつ(もっと伝え方がエンタメとして上手くなった)、ある種の「解呪」「解毒」の意味合いを持つ作品にもなっていたのではないかと。



ただ、真希波マリのところでスッキリしないものは残りますし、そもそも漫画の方向性でいくならば、最終的に目的を達成したのはマリなのではないかと謎が残るところです。シンジはレイでもなく(序盤で浄化・区切り)、アスカでもなく(アスカの14年を考えると必然か)、しかしマリなのか、という。



あと最後、シンジくんが声変わりしているので声優変わってますよね? キャストだと神木隆之介さん? このエンディンについて気になる方は、ぜひ漫画版を。



いろいろとまた2回目を見たら書くかもしれませんが、沢城みゆきさんによる劇場版主題歌の『Beautiful World』も『桜流し』もゲンドウについても歌だったのかも、との指摘を思い出しながら、最新作主題歌の『One Last Kiss』も聞きたいと思います。

www.youtube.com

そして、「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」。


余談:「人類補完計画」は救済なのか?

私が旧劇で理解できなかった「人類補完計画の結末が、個としての形を失う」ことについて、補足しておきます。たまたまここ1年ぐらい、エヴァが背景としているキリスト教ユダヤ教の救世思想、特にエヴァで「生命の木」がモチーフとして使われた「カバラ思想」の歴史を学ぶ機会がありました。



このユダヤ教神秘主義として発展した「カバラ思想」のひとつに、「生命の木」によって語られる世界創造の神話と救済の物語があります。世界は神から創造され、最初の原人間「アダム・カドモン」が生まれるも、神の栄光があふれて世界が形作られる中で要素(セフィロト)の一部が破損し、「殻」(クリフォト)が生まれてちらばるというものです。神秘主義者(イサク・ルーリア)は人間たちがその世界の破片の修復を行い、「アダム・カドモン」へと還元する、という救済思想を発展させました。救済とは、「回帰」(今より、より形がある)という着想です。


エヴァンゲリオンにおけるカバラモチーフは、以下の書にて徹底的に考察されていますが、「世界の滅亡」(人類が個を失う)が、思想によっては「救済」となるという視点を押さえておくことで、「人類補完計画」が目指していたことの理解に繋がりました。旧劇でポンポンと人が弾けて形を失う際に姿を見せる「自分が願った人」か「綾波」という存在も、「神の臨在」(シェキナー)という言葉にて体現されると解釈されています。



エアコミケ2参加情報・同人誌一覧(2020/12/30-31)

はじめに

2020/12/30-31のエアコミケ2に参加します。

新刊

・新刊はありません。
・活動報告として、新しい本は商業出版で2020/08/27に、星海社から刊行した『「名探偵ポワロ」完全ガイド』があります。


note.com

初めての方向けに自己紹介とおすすめ本

久我真樹の同人サークル「SPQR」は、2000年から活動を行なっています。元々は、英国ヴィクトリア朝から第二次大戦までを中心にした屋敷や家庭で働いた家事使用人の職種・仕事内容・生活を考察する資料と、それらをテーマにした創作小説を作ってきています。



2010年以降は、日本のメイドブームや執事ブーム関連の調査、2017年から2020年にかけては屋敷・メイド研究のきっかけになった作品の一つであるドラマ『名探偵ポワロ』を、屋敷・家事使用人の観点で考察する研究を行い、同人誌(ドラマの家事使用人特化)と商業本(ドラマの考察・解説)をそれぞれ刊行しました。


ポワロが好きな方へのおすすめ

ドラマ全70話に登場した家事使用人の紹介と、制服考察に加え、ホテル・ウェイトレスにも範囲を広げています。
ドラマの解説も家事使用人観点に特化しています。
spqr.sakura.ne.jp
spqr.sakura.ne.jp

同人誌をベースにしつつ、「ドラマの解説・見どころガイド」をより一般的に作り直したものです。また、ドラマ全体の考察を、専門である家事使用人に加えて、犯人の動機や手段、現場、そしてポワロの探偵としての要素に注目したコラムを書き下ろしています。
note.com

ドラマの舞台となる英国の屋敷・カントリーハウスでの生活を支えた、数多くの家事使用人の職種・仕事内容・生活を解説した辞典的な一冊です。これを読むと、英国のクラシックなドラマにおける家事使用人の描写を楽しむ視点が身につきます。紙本は7刷までいきましたが絶版となり、電子書籍化しています。
spqr.sakura.ne.jp


ドラマのポワロの舞台となった「家事使用人の雇用が衰退していく1930年代」の雇用事情・社会事情を解説する同人誌です。
spqr.sakura.ne.jp

より屋敷の生活を知りたい方へ

英国メイドの自伝から、彼女の職場・出会った人々・職種についてをリスト化し、解説する同人誌です。メイドがどのような職場遍歴をしていたのかが、わかります。
spqr.sakura.ne.jp

第二次世界大戦で国により接収された屋敷がどのように使われたのか、そしてそこでどのようなダメージを受けて、戦後に住めなくなっていくのかなどを考察する同人誌の準備号です。ドラマ『刑事フォイル』の時代になります。
spqr.sakura.ne.jp

メイド創作が好きな方へ

これまでに発表してきた英国メイド創作短編をほぼ網羅する総集編です。メイドが生きた時間をテーマにしています。
spqr.sakura.ne.jp

メイド表現が好きなプロの作家や、メイド喫茶の店主、同人サークルでの発表者など、メイド表現・研究に携わる方達へお声がけをしてゲストに迎えて「好きなメイド」を語っていただく企画本です。
spqr.sakura.ne.jp

日本のメイドブーム・執事ブームに興味がある方へ

物語において、背景・脇役だったメイドが主人公化して、日本の漫画・アニメ・ゲームなどに広がるメイドブームを考察した本です。ファミレスの制服ブームやコスプレブームとも合流したメイド喫茶の広がりも扱っています。
spqr.sakura.ne.jp

執事ブームに特化した本で、主人公化・青年または少年化していく執事イメージを考察しています。
spqr.sakura.ne.jp

同人誌の電子書籍Kindleのみ(リンク先はAmazonで全商業作品も含みます)

amzn.to

とらのあなが最も取り扱い種類が多く、続いてメロンブックスです。

エアコミケ・頒布予定物

No.刊行年月タイトル
012008年12月spqr.sakura.ne.jp
022009年08月spqr.sakura.ne.jp
032010年12月spqr.sakura.ne.jp
042011年12月spqr.sakura.ne.jp
052014年08月spqr.sakura.ne.jp
062014年12月spqr.sakura.ne.jp
072016年08月spqr.sakura.ne.jp
082017年12月spqr.sakura.ne.jp
092018年12月spqr.sakura.ne.jp
102019年12月spqr.sakura.ne.jp

コミティア133(2020/09/21)のエアコミティア参加・刊行物一覧

はじめに

2020/09/21(月)開催予定のコミティア133は、新型コロナウイルスによる影響を受け、開催中止となりました。



その代わりに、エアコミティア開催となり、参加自由であることかた参加します。


新刊はありません/新しい本は商業出版のみ

コミティア専用の新刊はありません。
・2020/08/27に、星海社から刊行した『「名探偵ポワロ」完全ガイド』が新刊になります(コミティアは著者の商業はOK)。


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初めての方向けに自己紹介とおすすめ本

久我真樹の同人サークル「SPQR」は、2000年から活動を行なっています。元々は、英国ヴィクトリア朝から第二次大戦までを中心にした屋敷や家庭で働いた家事使用人の職種・仕事内容・生活を考察する資料と、それらをテーマにした創作小説を作ってきています。



2010年以降は、日本のメイドブームや執事ブーム関連の調査、2017年から2020年にかけては屋敷・メイド研究のきっかけになった作品の一つであるドラマ『名探偵ポワロ』を、屋敷・家事使用人の観点で考察する研究を行い、同人誌(ドラマの家事使用人特化)と商業本(ドラマの考察・解説)をそれぞれ刊行しました。


ポワロが好きな方へのおすすめ

ドラマ全70話に登場した家事使用人の紹介と、制服考察に加え、ホテル・ウェイトレスにも範囲を広げています。
ドラマの解説も家事使用人観点に特化しています。
spqr.sakura.ne.jp
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同人誌をベースにしつつ、「ドラマの解説・見どころガイド」をより一般的に作り直したものです。また、ドラマ全体の考察を、専門である家事使用人に加えて、犯人の動機や手段、現場、そしてポワロの探偵としての要素に注目したコラムを書き下ろしています。
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ドラマの舞台となる英国の屋敷・カントリーハウスでの生活を支えた、数多くの家事使用人の職種・仕事内容・生活を解説した辞典的な一冊です。これを読むと、英国のクラシックなドラマにおける家事使用人の描写を楽しむ視点が身につきます。紙本は7刷までいきましたが絶版となり、電子書籍化しています。
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ドラマのポワロの舞台となった「家事使用人の雇用が衰退していく1930年代」の雇用事情・社会事情を解説する同人誌です。
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より屋敷の生活を知りたい方へ

英国メイドの自伝から、彼女の職場・出会った人々・職種についてをリスト化し、解説する同人誌です。メイドがどのような職場遍歴をしていたのかが、わかります。
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第二次世界大戦で国により接収された屋敷がどのように使われたのか、そしてそこでどのようなダメージを受けて、戦後に住めなくなっていくのかなどを考察する同人誌の準備号です。ドラマ『刑事フォイル』の時代になります。
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メイド創作が好きな方へ

これまでに発表してきた英国メイド創作短編をほぼ網羅する総集編です。メイドが生きた時間をテーマにしています。
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メイド表現が好きなプロの作家や、メイド喫茶の店主、同人サークルでの発表者など、メイド表現・研究に携わる方達へお声がけをしてゲストに迎えて「好きなメイド」を語っていただく企画本です。
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日本のメイドブーム・執事ブームに興味がある方へ

物語において、背景・脇役だったメイドが主人公化して、日本の漫画・アニメ・ゲームなどに広がるメイドブームを考察した本です。ファミレスの制服ブームやコスプレブームとも合流したメイド喫茶の広がりも扱っています。
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執事ブームに特化した本で、主人公化・青年または少年化していく執事イメージを考察しています。
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同人誌の電子書籍Kindleのみ(リンク先はAmazonで全商業作品も含みます)

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とらのあなが最も取り扱い種類が多く、続いてメロンブックスです。

エアコミケ・頒布予定物

No.刊行年月タイトル
012008年12月spqr.sakura.ne.jp
022009年08月spqr.sakura.ne.jp
032010年12月spqr.sakura.ne.jp
042011年12月spqr.sakura.ne.jp
052014年08月spqr.sakura.ne.jp
062014年12月spqr.sakura.ne.jp
072016年08月spqr.sakura.ne.jp
082017年12月spqr.sakura.ne.jp
092018年12月spqr.sakura.ne.jp
102019年12月spqr.sakura.ne.jp

復刊する『黒猫館』『続 黒猫館』に解説を寄稿しました

ご縁があって、星海社が復刊する『黒猫館』『続 黒猫館』の解説を寄稿しました。メイドブームで必ず言及される作品の解説ということと、私が選ばれたというところで、メイド的観点と英国的観点での解説を行いました。

解説での広がり

散歩をしている最中に思考が発展することがあり、今日、ぽんと言語化できたのでメモしておきます。限られた分量で書くというところで省いたものと、手元にあった素材が時間を経てぽんと発酵した感じです。

アニメと小説のエピソードの違い

1. 時間軸:過去、現在、未来
2. あやをめぐる環境:富本氏は『表面張力』の前日譚で純粋なSM的展開を描く
3. 正樹を助ける理由:好意の対象の違い

「信頼できない語り手」問題はあるのか?

『黒猫館』を含むレーベル全体を包括する話

ライトノベル史の研究者で、『黒猫館』を発行した富士見書房を開設した"ライトノベル史入門  『ドラゴンマガジン』創刊物語―狼煙を上げた先駆者たち"の著者である山中氏が、論文を公開されました。

こちらもぜひ。

エアコミティア 2020/05/17参加予定

2020/05/17(日)開催予定のコミティア132Extraにサークル参加予定でしたが、コミケ同様、新型コロナウイルスによる影響を受け、同イベントが開催中止となりました。



その代わりに、エアコミケ同様に、エアコミティア開催とのことで、参加予定です。


新刊はなし/絶版同人誌の通販

コミケ同様、新刊はないです。ただ、印刷所を応援したいと思い、絶版にした同人誌『英国執事の流儀』『英国メイドがいた時代』『ヴィクトリア朝の暮らし 終わりの始まり』の3種類の委託もあります。


委託先

spqr.booth.pm
ec.toranoana.jp
www.melonbooks.co.jp

とらのあなが最も取り扱い種類が多く、続いてメロンブックスです。

(エア)コミケ98(2020/05/04、3日目)西3-P40aで参加

2020/05/04(月)のコミケ98・3日目にサークル参加できる予定でしたが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の影響を受け、同イベントが開催中止となりました。



その代わりに、エアコミケとして、Twitterハッシュタグやネットのサービス、そして同人誌通販を活用した「エア即売会」となる「エアコミケ」が行われており、そちらに参加します。「エア即売会」的なものは、コミケよりも前に開催中止になった即売会の参加予定者の方達が行なっていたもので、それをコミケが取り入れた形になります。



一応、5/4が参加予定日だったので、5/4にTwitter上でのサークル参加を予定しています。



なお、サークルスペースは西3ホールのP40aで、冬コミと全く同じという初めての出来事でした。


新刊はなし/同人版『英国メイドの世界』や絶版同人誌の通販

2月末に自主的サバティカルとして会社を辞めて時間はあったのですが、体調回復と諸々の優先事項があったこと、そして間に合いそうなテーマも情報が集めきれなかったので、新刊はありません。noteあたりで、何かテキストを公開できればと思っています。



代わりに12年前に絶版になった同人版『英国メイドの世界 ヴィクトリア朝の暮らし総集編』3部が見つかったので、5/4(月)10時の開催時からBOOTHで委託します。



また、新刊は出せなかったのですが、印刷所を応援したいと思い、絶版にした同人誌『英国執事の流儀』『英国メイドがいた時代』『ヴィクトリア朝の暮らし 終わりの始まり』の3種類の委託も始めています。


委託先

spqr.booth.pm
ec.toranoana.jp
www.melonbooks.co.jp

とらのあなが最も取り扱い種類が多く、続いてメロンブックスです。