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2016-05-29

[]ジョーカー・ゲーム 第7話 「暗号名ケルベロス

脚本:岸本卓 絵コンテ・演出:小村方宏治 作画監督:新野量太、森田史

【概要】

サンフランシスコから日本へ向かう豪華客船「朱鷺丸」にて。ハワイへの寄港を目前にして、デッキ上でクロスワードパズルに興じていた日本の技術者、内海脩のもとに、ジェフリー・モーガンと名乗る人物が現れる。意気投合したかに見えた両者には、パズルをめぐっての駆け引きがあった。

【感想】

ほぼ前回エピソードと似たようなパターン。ターゲットのスパイの背後にはこれまたスパイとなった女性がいたという二重構造。しかも、D機関メンバーのスキのなさを見せつける鉄板まで(当然のごとく)共通するものだから、どうしても新鮮味に欠ける。それでも今回は、内海こと甘利がグレーン母子に見せた温情めいた計らいに救われた気がした。それがたとえ、与えられたミッションを滞りなく片付けるための処置であったとしても。ケルベロスを小型犬に引っかけることでシンシアのほころびを表現する演出もスマート。

★★★

[]ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第8話「山岸由花子は恋をする その1」

脚本:ヤスカワショウゴ 絵コンテ・演出:藤本ジ朗 作画監督:石本峻一、小林亮、芦谷耕平、千葉由夏恵

【概要】

康一は同じ学校に通う山岸由花子から告白された。最初はまんざらでもなかった康一だが、ほどなく由花子の異常性に気づき避けようとする。康一が由花子から嫌われるためにと一計を案じた仗助と億泰だったが、それが由花子をさらにエスカレートさせる結果に……。

【感想】

スタンド使いは引き合うという間田の舌の根が乾かぬうちに、強烈なストーカー気質を発揮する由花子のすごみに圧倒される。康一を成長させたいという強迫観念じみた思いが、いまだ進化の途上であるエコーズにシンクロしているところも見逃せない。密室での監禁はまだ知らぬスタンド使いたちが潜む杜王町の入れ子のようであり、小林玉美に続いての孤独な戦いは康一の成長を促しているかのよう。そして、粘着質な由花子をさんざん見せられつつも乾いた視聴感覚がこのシリーズらしい。

★★★☆

2016-05-28

[]ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? LV.07「海に行ったらリア充になれると思った?」

シナリオ:雑破業 絵コンテ:齋藤徳明 演出:篠崎康行 作画監督:築山翔太、城紀史

【概要】

ネトゲ部の夏合宿が始まる。表向きはネトゲのための体力作りだが、実のところは亜子にリア充体験をさせることで英騎の告白を成功させるという目論見があった。ネット断ちして海遊びに精を出すうち、亜子といい雰囲気になった英騎は意を決して言葉をつむぐのだが……。

【概要】

たわいない合宿描写でも楽しめるのは、これまで積み上げてきたキャラクターの魅力のおかげ。また、そもそもが英騎と亜子の雰囲気作りが目的なのだから、歯が浮くほどにテンプレなリア充描写こそ似つかわしいわけ。合宿エピソードでは定番とも言える掃除をハイハイそんなものいらないとばかりにオミットした杏に、テンプレへの皮肉あるいは開き直りが感じられたのがポイント。持ち上げるだけ持ち上げて最後に落とすラストの引きも決まる。

★★★

[]クロムクロ 第八話「黒鷲の城」

脚本:檜垣亮 絵コンテ細田直人 演出:高橋正典 作画監督:宮下雄次、杉光登、野道佳代、さのえり、永田正美

【概要】

岳人をめぐって洋海とケンカした由希奈は家を飛び出してしまう。剣之介たちは心当たりを探すが見つからない。その間に戻ってきた由希奈だったが、剣之介の部屋にあった帳面に感化されて再び出ていくのだった。そんな中、地上に残存していたカクタスが黒鷲谷に来た由希奈を襲う。

【感想】

剣之介と由希奈の不器用さと生真面目さが好印象。剣之介が自室で散らかした布団を畳んでくれた由希奈に気づいたのは、ふだんは布団を畳んで出かける几帳面な彼が印象づけられたから。さらには、傷心の家出から転じて洋海とのすれ違いを自省するような由希奈の黒鷲谷単独行も、しっかり登山装備した姿に彼女の性格が見てとれる。細やかな描写の積み重ねががキャラクターに血肉を与えていく誠実さが染みてきた。二人を応援したくなる。

★★★☆

2016-05-27

[]マギ シンドバッドの冒険 第五話「王の資質」

脚本:岸本卓 絵コンテ:宮尾佳和 演出:安斎剛文 作画監督:坪山圭一、熊善貴志

【概要】

イムチャックに謎の建造物が現れたとの報。それは、シンドバッドのバアル制覇をきっかけに世界中に出現したダンジョンの一つだった。一人前の戦死になるために単身でダンジョンに入ったヒナホホ。遅れてドラコーン率いる一隊そしてシンドバッドもやってくる。最深部にたどり着いた一同を待ち受けていたブァレフォールは、とある試練を課すのだった。

【感想】

ドラコーン以上にヒナホホの空回りが痛々しいが、その理由をシンドバッドが示してくれる。王として選ばれることを確信しているシンドバッドの立ち居振る舞いに、スケールで見劣りする動機がことごとく飲み込まれていく。その王気に魅了され始めたヒナホホの変化、彼の願いをシンドバッドが決して無下にしなかったことが思い起こされ、胸が熱くなった。

圧倒的な術を見せつけるファーランが正体を看破されるまでのまがまがしい空気から、ミニフォールを使ってのコミカルな試練、そして黒幕であるバルバロッサの登場により改めてシンドバッドの器を見せつける幕引きまで、ブァレフォールの食えないキャラクターによるメリハリも良し。

★★★

[]ふらいんぐうぃっち 第5話「使い魔の活用法」

脚本:赤尾でこ コンテ・演出:佐山聖子 作画監督矢向宏志、浅川翔、上田みねこ、佐野はるか

【概要】

ある休日の倉本家にて。外に出て行くチトを見つけた千夏はその後をつけてみる。そして、お次は真琴がチトを「ナビ」にして散歩に出かけることに。

【感想】

好奇心旺盛なチトに好奇心旺盛な千夏に好奇心旺盛な真琴。結果的に「チトナビ」になったのは千夏に対しても真琴に対しても同じだったのだけど、千夏が目の当たりにしたチトの成果物を形を変え真琴にバトンタッチする構成が楽しい。飼い犬に追いかけられるような災難もあったけど、おばあさんから魔女との思い出話を聞かされる素敵な出来事もあり。前回までのようなエキセントリックな展開は控えめに、シリーズの素性が伝わってくる好エピソードだった。

★★★☆

2016-05-26

[]マギ シンドバッドの冒険 第四話「ひとつめの海」

脚本:岸本卓 絵コンテ:宮尾佳和 演出:平林拓真 作画監督:坪山圭一、佐古総一郎

【概要】

迷宮バアルを制覇したシンドバッドは、故郷を後にし大海原に旅立つ。まずたどり着いたのは、極北にある秘境、イムチャックだった。海竜のような怪物と奮戦していたヒナホホとピピリカの兄妹を助けたシンドバッドは、よそ者を受け入れないというイムチャックに足を踏み入れる。しかしそこには、シンドバッドを狙うパルテビアの魔の手が迫っていたのだった。

【感想】

若かりし頃の“七海の覇王”の成長物語という体裁のおかげで、圧倒的な優位を示すシンドバッドに嫌味を感じることなく楽しむことができる。むろん、運命の子としてのシンドバッドの幼少時代や故国で見聞きしてきた理不尽が下敷きになっていることは言うまでもなく。今回は、閉じた世界で誇りをもって暮らすイムチャックの人々を背景に、シンドバッドの稀有壮大な夢がいっそう輝いて見えた。前回エピソードでドラコーンに示した強さとは打って変わり、ヒナホホそしてジャーファルに見せた優しさに、シンドバッドのスケールが伝わってくる。

大柄というイムチャック人に偽りなしなピピリカの体躯が、その表情や仕草とあわせてとてもチャーミングに表現されていて、作画スタッフの心意気が伝わってきたのも見逃せないポイント。

★★★

[]ふらいんぐうぃっち 第4話「桜の中の占い師」

脚本:福田裕子 コンテ・演出:倉川英揚 作画監督:柴田千紗、徳田賢朗、前田義宏、藤部生馬

【概要】

お城の桜まつりに繰り出した真琴、千夏、圭は、黒づくめの衣装に身を包んだ犬養という占い師に出会う。向学のために占ってほしいと申し出た真琴の氏名を知った犬養は態度を一変させる。姿を隠さなければならなくなった犬養の事情には真琴の姉の茜が関与していて……。

【感想】

真琴たちのとりとめのない日常描写に脈絡なく起こる非日常といういつもの流れ。茜の気まぐれが犬養を振り回し、真琴の天然がさらに犬養を混乱させる。自信満々だがどこか抜けている木幡姉妹にまったく悪気がないところがおかしみを誘う。

実は犬養のほうにも落ち度があったというオチを、隠されていたその美貌で表現してみせるあたり、彼女と木幡姉妹への控えめなケンカ両成敗のようで、さわやかな視聴後感を得られた。夜にだけ見せる犬養の真の姿に夜桜の美しい描写が花を添える。

★★★

2016-05-25

[]SUPER LOVERS #7「white fang」

脚本:大場小ゆり 絵コンテ:伊勢昌弘 演出:横田一平 作画監督鈴木奈都

【概要】

ひょんな言葉のあやから晴の「ただの弟でいる」ことを宣言した零は、苦手な国語の提出課題で根を詰め過ぎ、体育の授業中に倒れてしまう。学校に零を迎えにきた晴には、飲食店をオープンするに至ったある願いがあった。それは二人の思い出の本に託されたもの―――。

【感想】

一緒に暮らすことで晴を失望させてしまう、との零なりの苦しさがこちらまで伝わってくる。晴が願ったはずの兄弟4人による生活、兄と弟を超えた思いがそれを壊しかねないことを零は肌感覚で知っているのではないか。淡々としながらも手厳しい亜樹と蒔麻の指摘がこの上ないスパイスになっている。

末っ子である零がかわいいのは亜樹と蒔麻にとっても同じであり、だからこそ店の船出は兄弟がそろっていなければならない。そのことは晴も承知しているはず。クライマックスに向けて零と晴の至上世界へのプラスアルファを期待せずにはおれない。

★★★

[]クロムクロ 第七話「東雲に消ゆ」

脚本:檜垣亮 絵コンテ:吉原正行 演出:岩月甚 作画監督:小倉恭平、斉藤大輔、宮川千恵子、上村牧子、金情銀、沼田くみ子

【概要】

敵のジオフレーム「イエロークラブ」から現れた「鬼」は、まごうことなき人の姿をしていた。そのことにショックを受けた由希奈は、これ以上は戦えないと研究所を飛び出してしまう。その後、登校してきた由希奈と剣之介は、カルロスから赤城と茅原がクロムクロの戦闘を見に行ったまま戻ってこないことを告げられる。

【感想】

傷心の由希奈に注視してしまったせいか、いつも以上に繊細な芝居作画の数々が印象に残った。司令室を辞した由希奈が自動ドアのスイッチに触れる仕草には、心乱れながらも几帳面なその性格がうかがえた。剣之介にいら立ちをぶつけつつアイスを一気食いして頭痛をもよおした流れは、まさに現在の由希奈そのもの。洋海とあうんの呼吸でぎょうざをつくるシーンは、これまでの母子関係が由希奈が言うほど空しいものではないことを伝えてくれた。

しかしながら、娘を一人前に扱った洋海からの叱咤に由希奈が気づくまでにはまだ時間がかかりそう。いなくなった岳人が残した謎にさいなまれてきたとはいえ、自身の居場所を決めるのは自身だけ。岳人の身代わりともいえる剣之介との歩み寄りを由希奈の試金石として見ていきたい。

★★★

2016-05-24

[]キズナイーバー 第7話「七分の一の痛みのそのまた七倍の正体に触れる戦い」

脚本:岡田麿里 絵コンテ宮島善博、小林寛 演出:宮島善博 作画監督長谷川哲也、岩崎将大

【概要】

瑠々の両親から穂乃香との一件を聞いた勝平たちは、自宅に引きこもる穂乃香を連れ出そうとする。

【感想】

キズナシステムで強引につなぎとめられているから「友達」でなくても構わない。過去を吹っ切った穂乃香のセリフが開き直りにも照れ隠しにも感謝にも聞こえる複雑さがよい。性格も価値観もバラバラな7人が強制的に集められたわけだから、キズナイーバーたちがそろっての反攻宣言とも解釈できそう。

かつて瑠々がしたことを由多にしてみせた穂乃香だったが、かつての自身が瑠々にしてしまったように捨て鉢な自身を拒否した由多がとった行動は誠実さにあふれたものだった。同じように穂乃香を案ずる仁子と由多の描き分けに、前述したとおりの7人の温度差が反映されており、だからこそ頼もしくも感じられる。

★★★

[]迷家-マヨイガ- 第七話「鬼のいぬ間に悪だくみ」

脚本:岡田麿里 絵コンテ水島努、渡部穏寛、久慈悟郎 演出:久慈悟郎、尋田耕輔 作画監督:小菅和久、小川茜、加藤弘将、上野卓志、井本由紀、金城美保、北村友幸、Yu Min-Ji、Lee Duk Ho

【概要】

それぞれの過去のトラウマを映し出した「バケモノ」の正体に気づいたツアー参加者たち。美影は幽霊の真咲がバケモノを操っている元凶との説を唱える。同調した大多数の参加者たちは、真咲を退治すべく動き出す。そして、真咲と行動をともにしていた光宗が戻ってくる。

【感想】

これまでの参加者たち以上に執拗に描かれた光宗のトラウマ。そんな彼には自分が必要だと信じ込む颯人の異物感が改めてくっきりと浮かび上がる。「光宗」を必要とする者は誰もいないというあきらめから納鳴村に向かった友人。そんな光宗の誇りを取り戻させてくれた真咲を害悪とする参加者たちの代弁者が颯人なのかも。居場所を見つけるためにやってきたはずなのに、居場所を見つけた者たちが排除されかねない。それは、自身の過去を乗り越えるのは自身しかいないという事実を理不尽につきつける。そんなわけで、シリーズの落としどころへの興味が戻ってきた。

★★★

2016-05-23

[]ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第7話「間田敏和(サーフィス)」

脚本:猪爪慎一 絵コンテ大脊戸聡 演出:江副仁美 作画監督:SHIN HYUNG WOO、石本峻一、馬場充子

【概要】

小林玉美から仗助たちの学校の生徒にスタンド使い、間田敏和がいるとの情報が入った。さっそく学校内で間田を探す仗助と康一は、間田のロッカー内で奇妙な木人形を見つけるのだが……

【感想】

あれだけの大暴れをしてケガ人まで出ているのに誰も反応しない学校内の治安はどうなっているのか。もっとも、スタンド使いがうろつき回る杜王町の現状を示しているのであれば、仗助たち側からの視点として当然なのかもしれない。のっけから白昼堂々乱暴に間田のロッカーを物色する仗助に突っ込みを入れる康一に安堵させられる。

今回は、期待していた仗助と康一のスタンド能力の競演が拝めたのがよかった。それも間田の卑劣なサーフィスの攻撃を受けて互いを助け合うという熱いもの。最後のピンチも因果応報でケリをつける本シリーズらしい落としどころ。承太郎に頼らない節度がまた渋い。

★★★

[]ハイスクール・フリート 第7話「嵐でピンチ!」

シナリオ:吉田玲子 絵コンテ:笹嶋啓一 演出:飯田薫久 作画監督:飯田清貴、小澤円、王國年、相澤秀亮

【概要】

貯水タンクの水が尽きてしまった晴風は仕方なく海水で代用することに。降雨によって真水を得た晴風だったが、ほどなく海上は大しけになる。そんな中、商店街船「しんばし」から救難信号が入った。

【感想】

海上は晴風が木の葉のようになる大しけなのに、まったく動揺するようすがない艦内描写はいくら何でも臨場感なさすぎ。のどかな女子高生ライフと艦船バトルもののミックスというコンセプトがこなれていないことを図らずも示しているようであった。

それでも、艦長である明乃の原点となるレスキューをましろとの立場逆転で表現してみせる後半は見ごたえがあった。待つことしかできない苦しさを身に染みて分かっている明乃だからこそ、つい自ら飛び出してしまう。そして、その行為が他の誰かを苦しめてしまうことに気づいた。武蔵救出ミッションに成長した明乃そしてましろが反映されることを期待したい。

★★☆

2016-05-22

[]ジョーカー・ゲーム 第6話「アジア・エクスプレス」

脚本:岸本卓 絵コンテ・演出:須之内佑典 作画監督:窪田康高、石井明治

【概要】

新京から大連に向かう特急列車内にて。在満ソ連領事館の書記官、アントン・モロゾフと情報の取引をする予定だった瀬戸礼二は、洗面所で殺されたモロゾフを発見した。刺客が次に停車する奉天で下車すると踏んだ瀬戸は、残り1時間余りで一計を案じる。

【感想】

モロゾフ殺害をめぐるからくりは理解するのに難儀したが、本筋のほうは平時にこそ働けるスパイたちが迫りくる戦争にほんろうされる、悲劇的な側面が匂ってきて興味が増してきた。ここのところ姿を見せない佐久間中尉の面目躍如を期待しつつ、それまではD機関の面々による美しき競演を楽しんでいきたい。憎たらしいほどに完全無欠に映るスパイたちの立ち居振る舞いも砂上の楼閣に乗っている、そう思えば愛おしく感じられるようになるかも。

★★★

[]マギ シンドバッドの冒険 第三話「迷宮バアル」

脚本:岸本卓 絵コンテ:宮尾佳和、坂上五郎 演出:夕澄慶英 作画監督:西野文那

【概要】

国を変えるべく第1迷宮に入ったシンドバッドと100人の精鋭を従えたドラグル。しかし、襲い掛かる竜の化け物たちにドラグルの部下たちはなすすべもなく倒れていく。自らも竜に襲われたドラグルは危機一髪でシンドバッドに助けられる。自分の部下になれと一方的に告げてきたドラグルにシンドバッドがとった態度は……。

【感想】

シンドバッドとドラグル、生い立ちも違えば性格も違う二人の純粋さを、迷宮攻略シークエンスを通して小気味よく見せる。王を目指す動機のスケールそのものでシンドバッドに軍配が上がったことは言うまでもないが、自分なりにシンドバッドを認めていったドラグルの変化を考え合わせると、“七回の覇王”のドラマはとっくに始まっていたのだと。

無念のまま一人生還したドラグルをかつての約束そのままに迎えたセレンディーネの無言のカットがよかった。部下の無念を晴らすべくシンドバッドの拘束に現れたセレンディーネがてきぱきと返り討ちにされたコミカルなラストも、ドラグルに見せつけた王気を反すうさせる。

★★★

2016-05-21

[]迷家-マヨイガ- 第六話「坊主の不道徳」

脚本:大西信介 絵コンテ・演出:ひいろゆきな 作画監督:Yu Min Zi、北村友幸、田寄雅郁、海堂ひろゆき、徳永さやか、Sim Min Seop

【概要】

拘束された光宗を助け出した真咲。夜の森の中を走る二人の前に巨大な化け物が現れる。らぶぽん、ニャンタ、地獄の業火、美影もそれぞれ化け物に襲われていた。そして、こはるんは伝承の歌から化け物の正体について示唆する。その流れで真咲に関連するかもしれない事件について話しだした。

【感想】

各人の過去のトラウマを映し出した化け物については、人生やり直しツアーに参加した面々ならではともいえるけど、ホラー文脈でのスリルとは程遠い。そんな中で、怪物から逃げる光宗に手を引かれつつも平然としていた真咲の異物感が際立つ。まだ過去語りがされていない参加者たちも含め、納鳴村の真実はまだまだ奥にありそうである。

★★

[]ハイスクール・フリート 第6話「機雷でピンチ!」

シナリオ:鈴木貴昭 絵コンテ:佐藤清光、藤森カズマ 演出:佐藤清光 作画監督:三島千枝、森下勇輝、一橋優一、岩田幸大、齊藤育実、阪本麻衣、森前和也、王國年

【概要】

指令により武蔵を発見した晴風だったが、何もできないまま現場から離脱する。スキッパーで飛び出していった明乃が戻ると、艦内で原因不明の電波障害が起こっていた。そして、衛生長の鏑木美波がその原因を突き止める。しかし、晴風の周囲が機雷で囲まれていることが判明した。

【感想】

ピンチと言われても説得力がないほど、のんきに見えてしまう晴風クルー。スリリングな舞台としてうってつけの機雷を制する戦術もあっさり片付いて拍子抜け。艦長の立場にも関わらず飛び出してしまう明乃は、持ち場を守るクルーを全面的に信頼しているからだと思いたい。

砲の口径をバストサイズで表現したり、納豆に拒絶反応(「嫌い」)示したミーナに「機雷」を重ねるなど、ダブルミーニング演出が面白いエピソード。

★★☆

2016-05-20

[]ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第6話「広瀬康一(エコーズ)」

脚本:ヤスカワショウゴ 絵コンテ・演出:ソエジマヤスフミ 作画監督:CHA MYOUNG JUN

【概要】

買ってもらった新しい自転車にご満悦の康一は、うっかり袋に入った猫をひいてしまう。そこに現れた小林玉美という男から、猫を埋葬する代わりに金を出せと言われた康一。その猫は玉美のものだったと知り驚愕する康一だったが、すでに玉美の卑劣な策略にはまっていた。

【感想】

虹村兄弟編でスタンド能力に目覚めた康一。その時は卵だったスタンドを孵化に至らしめるためのエピソード。母親と姉を守るための能力開眼という王道パターンは、気が弱かった康一にふさわしかったと思う。仗助や億泰の助けを借りることなく、一人で玉美を成敗した展開もそう。これで仗助と億泰そして康一との共闘が楽しみになる。

★★★

[]ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? LV.06「告白したら成功確定だと思った?」

シナリオ:高橋龍也 絵コンテ:日下直義 演出:鈴木輪流郎 作画監督:大庭小枝、Han sung hui

【概要】

夏休み前の関門である期末テストが迫ってきた。亜子の学力がやばいことに気づいた英騎たちは、LA世界でアコに勉強を教えることに。おかげで亜子は何とか赤点を回避するのだった。そして、杏は夏休み合宿の計画をぶちあげる。そんな中、亜子への好意を押さえきれなくなった英騎は……。

【感想】

亜子を疑いたくはないのだけど、あまりにもストレートな英騎への好意に裏があるのではと引っかかっていた。リアルでも「ルシアン」と呼ぶくらいなのだから。ゆえに、英騎からの告白を断ったくだりをドラマにすると期待していたのだが、そんな下衆の勘繰りは見事にスルーされてしまった。英騎も亜子も好感が持てるので、相思相愛大いに結構なのだけど、残り話数の展開が気になってくる。

LAにおけるテスト勉強は、ネトゲ部の当初の目的から離れているようで、ゲーム世界でもリアルの厳しさを教えるという意味では、理にかなっているのかもしれない。すべては亜子のためという優しさ。

★★★