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flower in my head このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2017-03-25

[]ACCA13区監察課 第11話「フラワウの花は悪意の香り」

脚本:鈴木智尋 絵コンテ・演出:八田洋介 作画監督:長坂慶太

【概要】

最後の視察先となるフラワウ区を訪れたジーンは、区長と支部長を務めるリーリウムの兄弟たちから手厚い接待を受ける。すべての視察を終えたジーンは各区からもらったタバコを携えてリーリウムに面会する。100周年記念式典におけるクーデターに向けてまとまりつつあるように見えたACCAだったが……。

【感想】

王室による暗殺とリーリウム家主導によるクーデターのダブルミーニングに感じられたサブタイトル。それはすなわち退路なきジーンのポジションそのものに思える。経済的にドーワー王国を支配してきたフラワウ区が政治においても実権を握るのであれば、これまでシリーズで強調されてきた各区固有の文化にまで影響するのかも。ジーンの真価はおそらくそこからで、グロッシュラーやモーヴそして各区の要人たちによる期待がさまざまであること、すなわち玉座における困難な道をうかがわせる。当事者でありながら感情をあらわにすることのないジーンが、献身のニーノにかけた言葉が痛々しく響く。

★★★

[]小林さんちのメイドラゴン 第11話「年末年始!(コミケネタありません)」

脚本:山田由香 絵コンテ・演出:山村卓也 作画監督池田和美

【概要】

ドラゴンたちがやってきて初めての年末年始。初詣で出会った仲間たちを招く小林さん家。電話のあった母親とのことを話す小林さんに、自身の親のことを思い出すトールだった。

【感想】

たあいのない年末年始のイベントにあって、いつしか滝谷に敵意を向けなくなったトールの変化に気づいた。いろいろあって彼に一目置くようになったのか、犬猿の仲であるエルマの登場でベクトルが変わったのか、人間界での暮らしが板について丸くなったのか。トールに芽生えた人間たちへの情が、行事に興じる表情のそこかしこに感じられた。

★★★

[]幼女戦記 第拾壱話「抵抗者」

脚本:猪原健太 絵コンテ・演出:立川譲 作画監督:牧孝雄、眦沈何痢谷口宏美

【概要】

共和国軍を相手にした第4の作戦「回転ドア作戦」によって敵兵を完全包囲した帝国軍。勝利を確信してほくそ笑むターニャだったが、そこに連合王国の魔導部隊が急襲してきた。

【感想】

勝利ムードで緩み始めた帝国軍とあくまで存在Xとの対決に執念を燃やすターニャの乖離がはっきりしてきた。こうなると、帝国軍で実績を積み重ねてきたターニャのポジションそして部下たちの関係性の変化が気になってくる。やはりターニャがピンチになってくれたほうが面白い。

★★★

2017-03-24

[]ろんぐらいだぁす! 第12話「ろんぐらいだぁす!」(終)

脚本:高橋ナツコ 絵コンテ吉原達矢、内藤明吾 演出:吉原達矢 作画監督:伊藤岳史、澤木巳登理

【概要】

亜美はフォルトゥーナの仲間たちと一泊二日で念願だった「しまなみ海道」の輪行に訪れる。絶景やグルメそしてトラブルを体験しながら行程を満喫する亜美。そんな中、しまなみ海道まで自転車でやってきた紗希の目標が「PBP(パリ〜ブレスト〜パリ)」というブルベの最高峰であることを知るのだった。

【感想】

しまなみ海道の立体的な景観のスケール感に亜美のステップアップが重なってしみじみ。雨天ライドに潜む危険や濡れたレッグウォーマーによるかぶれなど、初心者ならではのトラブルもこれまでとは違ったものに感じられる。そして、亜美のビジョンそのままなしまなみ海道からPBPへの広がりが佐伯美弥という新たな初心者をいざなうラスト、初回と同じ桜並木というリフレインも効いてとてもきれいだった。 

★★★☆

[]ハンドシェイカー 第11話「Cocoon Cocoon

脚本:八薙玉造、金澤洪充 絵コンテ:金澤洪充、鈴木信吾 演出:立花昌之 作画監督:内田孝行、古田誠

【概要】

手綱と小代理のことを知る男性、長岡大地もまたハンドシェイカーだった。そのパートナーは小代理と瓜二つの外見をもつ芥川檀。そして、槇原と長岡の因縁と小代理と檀の過去が語られる。

【感想】

ハンドシェイカーとしてたもとを分かった槇原と長岡、その写し絵のような小代理と檀の対照性。槇原そして手綱の献身によってゆっくりと目覚めていった小代理に対して、薬物で強制的に覚醒させられた檀。芥川夫妻の顛末そしてかつてのライバルたちとの交流からして、ハンドシェイカーの新たな可能性を示したのは手綱と小代理であることは明白に思える。そんな構図を示唆するかのような洋装の小代理に和装の檀というコントラストが印象的。残された気掛かりは、手綱の妹である高槻結そして芥川夫妻の助手だった花咲時雨について。ハンドシェイカーとしてのサバイバルの先に待ち受ける「神」。小細工なしの物語にふさわしいクライマックスを期待。

★★★

2017-03-23

[]ガヴリールドロップアウト 第11話「楽しい日々はいつまでも……」

脚本:鴻野貴光 絵コンテ:いわたかずや 演出:えんどうてつや 作画監督:福島豊明、たなかれい、三井麻未

【概要】

いつもメロンパンを奪い去っていく宿敵の犬を警戒するサターニャ。しかし犬は現れない。保健所のトラックに連れ去られようとしていたのだ。ラフィエルから事情を聞いたサターニャは「使い魔」として犬の面倒を見ることに。そして、長期休暇のタプリスが天界から遊びにくる。

【感想】

保健所に保護されて引き取り手がなかった犬への扱いを知ったサターニャが自ら保護を買って出たくだり、オチが読めたからこそホロリときてしまった。メロンパンの奪い合いというたあいのない交流でも人間界におけるサターニャにとっては掛け替えのないものだったのだろうと。常識人ぶりが強調されるヴィーネとは一味違った情け深さが垣間見えて、大悪魔として振る舞ういつものオーバーアクションがかわいらしく感じられる。タプリスは個性的な先輩たち4人の中に混じると映える妹ポジションといったところ。タプリス目線での天使なヴィーネの演出がとてもよい。サブタイトルを受けたかのようなガヴリール姉の襲来で次回が楽しみ。

★★★

[]チェインクロニクル 〜ヘクセイタスの閃〜 第11話「剣に生き、剣に斃れ」

脚本:吉野弘幸 絵コンテ川口敬一郎 演出:所克俊 作画監督:烏宏明、工藤昌史、宇佐美皓一

【概要】

ムジカを乗せた方舟はブルクハルトの攻撃によって王都の結界を前にして大破した。万事休すに思われたが、守護竜に拾われたムジカの歌声によって黒の結界が除去に成功する。討士気の上がった討伐軍は王都奪還へ向けて攻勢をかけるが、そこにブルクハルトが立ちはだかる。一方で、フィーナ救出に向かったアラムは黒騎士と対峙するのだった。

【感想】

ユリアナとブルクハルト、アラムと黒騎士(ユーリ)の対置がポイント。聖王としての重責を引き受け自身の弱さとともにブルクハルトに引導を渡したユリアナ。闇に覆われた世界を照らす光の象徴としてユーリとの真剣勝負の果てに答えを見つけようとするアラム。ユリアナの覚悟がアラムに乗り移ったようでいて、ユリアナの苦渋の決断を超えた可能性をアラムが示したようでもあり、だからこそ反目していたブルクハルトへの手向けのように感じられた。

★★★

2017-03-22

[]ろんぐらいだぁす! 第11話「街が動き出す瞬間」

脚本:岡田邦彦 絵コンテ:高木真司、内藤明吾 演出:太平直樹 作画監督:伊藤岳史、逵村六、大西秀明

【概要】

練習会はきついという亜美にナイトライドを提案した弥生。伊東までの距離100kmにひるむ亜美だったが、今度のコースはおおむね平坦だという。さらには早朝の温泉や海鮮丼をちらつかせる弥生にすっかり乗り気になった亜美。落ち合った駅前で必要な装備を課してもらい出発する。

【感想】

相変わらず詳細を伝えることなく本番に参加させる先輩たちのやりようには注文をつけたくなる。ま、装備に関してはフォローがなされていたし、亜美の成長をうながすためと思えば許容できるか。海面を照らす月光や道路照明などナイトライドを演出する背景美術が見どころで、亜美の高揚感に無理なくシンクロできた。木の根を踏んでしまい転倒しかかった恐怖感も初心者あるあるで第7話における紗希の失敗談がよみがえる。危険と隣り合わせという緊張感がゆるふわにとどまらぬ深みをもたらす。だからこそ広がっていく亜美のビジョンに納得。

★★★

[]AKIBA'S TRIP -THE ANIMATION- TRIP 11「真夏のアキバフェス開幕!」

脚本:雑破業 絵コンテ・演出:杉村苑美 作画監督:清水博幸

【概要】

文化省がバックアップしてのアキバフェスの開催が決定し、「まにあ〜ず」として出演することになったまとめ、にわか、有紗はリハーサルに励む。そんな時、アキバでオタクグッズを狙った悪質な事件が多発、現場に残されていたメッセージから電気マヨネーズに疑いがかけられ……。

【感想】

前回エピソードの余韻を引き継ぐかのような、まとめを信頼するタモツのたんかに泣ける。これまでタモツに助けられてきたまとめが今度はタモツを助けるストレートな展開がよい。アキバに連綿と流れている大衆文化をリスペクトしてきたシリーズのクライマックスが、それらの集大成であるイベントさらには政治も巻き込んだ是非という風呂敷の広げ方も分かりやすい。

★★★

2017-03-21

[]亜人ちゃんは語りたい 第10話「亜人ちゃんは支えたい」

脚本:吉岡たかを 絵コンテ・演出:石井俊匡 作画監督:古住千秋、鳥居貴史

【概要】

夏を快適に過ごすためのアイデアをひかりや雪のために考えることにした鉄男。そんな時、教頭から亜人たちが鉄男に依存しすぎていることを注意されてしまう。思い悩んだ鉄男は、いつものように生物準備室に遊びに来たひかりたちから距離をとってしまうのだった。

【感想】

4人の亜人たちの個性が出たビデオレターのくだりが白眉。それぞれ生真面目ながらもニュアンスが異なる雪、京子、早紀絵からのメッセージ。そして、鉄男と亜人たちを結び付けるきっかけとなったひかりの飾らない性格そのままの海岸での直接なメッセージ。彼女たちの個性を尊重した鉄男に対する尊敬や感謝そのものに思えたし、ありのままでいることが他の生徒たちを動かす流れにも打たれた。

★★★☆

[]昭和元禄落語心中助六再び篇〜 第十一話

脚本:柿原優子 絵コンテ・演出:木村延景 作画監督:森本浩文、まい。、川添亜希子、中山由美、細田沙織、大塚八愛、簾畑由美

【概要】

自宅の縁側で小夏とラジオから流れてくる与太郎の声を聞いていた八雲は、いつしか両側にロウソクの並ぶ木道に迷い込む。何とそこで二代目助六に再会する。

【感想】

二代目助六そしてみよ吉との別れという重すぎる十字架を背負いながら、八代目としての役割を全うした八雲。そんな彼を慈しみながら送り出すような三途の川手前の軽妙な筆致に泣けた。妻や子を持てなかった八雲が血縁のない「家族」に恵まれたのは、助六が託してくれた落語を後に伝えてくれたことへのご褒美だったのかも。助六とみよ吉に両側からエスコートされてのあの世めぐり。助六とみよ吉に先行しての三途の川渡りにおける松田のエスコート。あらゆる描写が八雲をいたわってくれるかのようだ。そして、望んでいた落語との心中を許されず天に召されることになった八雲の精神は与太郎たちが引き継いでくれる。現世から招待された小夏と信之助を前にしての『寿限無』は、満ち足りた八雲の境地そのものであろうと。

★★★★

[]機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ #48「約束」

脚本:岡田麿里 絵コンテ:遠藤広隆、西澤晋 演出:池野昭二 キャラクター作画監督:中島渚、斎藤香、吉田雄一、江上夏樹 メカニック作画監督大張正己

【概要】

アリアンロッドの部隊に包囲されてしまった鉄華団本部。厄祭戦時代の地下坑道こそ見つかったものの外部との通信もできなくなってしまい進退窮まる。ところが、バエルで単機包囲網を突破するというマクギリスに乗じてクリュセのアドモス商会にアプローチできることに。蒔苗そしてアジーたちの協力もとりつけ地球へ向け脱出の算段が整ったかに思えたが……。

【感想】

孤立無援こそわが生きざまとばかり、バエルの威光のみをよりどころに余裕ある振る舞いを崩さないマクギリス。「群れ」である鉄華団から秀でた個体である三日月を引き抜こうとする姿、そして鉄華団への決別の言葉。そこからオルガ暗殺の首謀者がある程度は予測できるものの、ここでは伏せておきたい。ユージンたちのセリフどおりオルガの自信満々なアティチュードが仲間たちを引っ張ってきたのであれば、指針足りうる彼を後押ししてきた三日月のこれからが気になるところではある。マクギリスがごちゃごちゃ述べる理想にシンクロできるのかどうか。

★★★

[]リトルウィッチアカデミア 第11話「ブルームーン

脚本:島田満 絵コンテ:大島博之 演出:下平佑一 作画監督:和田佳純、中村真由美、五十嵐海

【概要】

アーシュラの手ほどきで魔法の特訓にはげむアッコは相変わらずうまくいかなくて落ち込む。そのころ、ダイアナは「ナインオールドウィッチ」に関する文献を調べるためルーナノヴァ最古の資料館閲覧の許可をホルブルック校長から得る。その日は奇しくも「ブルームーン」、アッコはブルームーンの夜に新月の塔の礼拝堂地下に現れるという太古の亡霊に会いに行くのだが……。

【感想】

まず、前回エピソードでアンドリューに威勢のいいところを見せたアッコがへこんでしまう姿がいい。うまくいかないからこそ練習して前進すべし、そんなシャリオの精神がアッコに跳ね返ってくる。そして、直上にあるブルームーンの光が資料館の高みを目指すダイアナと深淵(アビス)を目指すアッコを分け隔てなく照らす構図の鮮やかさ。上下方向の構図はまさに1600年の歴史を積み重ねたルーナノヴァの象徴に思えるし、現在のダイアナとアッコのポジションを示唆しているようでもあった。ルーナノヴァのどん底で太古の亡霊にひるまなかったアッコに過去エピソードで見せてくれた雑草魂そしてアーシュラのまなざしが重なり、後半に期待が高まる。

★★★☆