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2016-06-29

[]マギ シンドバッドの冒険 第十一話「天空都市アルテミュラ」

脚本:岸本卓 絵コンテ:宮尾佳和、飯田崇 演出:熊膳貴志 作画監督中野ゆうき、白井英介

【概要】

ミストラスを加えたシンドバッド一行の次なる目的地は、南方の秘境に位置する天空都市アルテミュラ。険しい渓谷を乗り越えた先にあったのは、絶壁の岩をくり抜いて造られた街だった。さっそく、女王のミラ・ディアノス・アルテミーナに謁見するシンドバッドたちだったが、女王の態度は予想外のものだった。

【感想】

渓谷越えの前から男嫌いのアルテミュラを印象づけておいて、苦労してたどり着いた揚げ句に女王からの非道な仕打ち。アルテミュラにどんな事情があったのかは知らないが、とりあえずはシンドバッド主従に肩入れするには十分すぎる。崖の下でしぶとさを見せつけたシンドバッドたちの巻き返しが今から楽しみ。すっかり世話焼き気質を見せるようになったジャーファルがほほ笑ましく頼もしい。作画はかなり厳しかったものの、省力カットをコミカルな演出に転じるしたたかさも物語にリンク。

★★★

[]田中くんはいつもけだるげ 第十二話「田中くんのしあわせ」(終)

脚本:面出明美 絵コンテ:澤井幸次 演出:福多潤、川面真也 作画監督:竹森由加、塚本歩、加藤久美子、山本亮

【概要】

クラスの席替えで中央の最前列になってしまいうなだれる田中だったが、太田の後席になった宮野と入れ替わってもらったことで平穏を得る。思わぬ幸運で田中の隣席になった白石は、何とか彼の気をひこうとする。しかし、田中のつかみどころのない反応に手を焼くのだった。

【感想】

自分からはアクションを起こさない田中そのままに最終話らしからぬ通常営業。強いて言えば、田中に恋心を抱く白石を起点に彼をとりまく友人関係をおさらいする、本シリーズらしいクロージングだったのかも。一人でいたいけれど一人では何もできない、ゆえに太田を始めとする仲間たちが集まる。こう書いてしまうと救いようがないが、去る者を追わず来る者を拒まない田中らしい自然体がシリーズの魅力を作っていたように思う。悩める白石へのサジェスチョンに田中のよさが出ていたかと。

★★★

2016-06-28

[]ハイスクール・フリート 最終話「ラストバトルでピンチ!」(終)

シナリオ:吉田玲子 絵コンテ西島克彦、藤森カズマ 演出:橋本能理子 作画監督:芳賀亮、小澤円、佐々木貴宏、土屋浩章

【概要】

刻一刻と浦賀水道に向かう武蔵。周辺の動ける艦は晴風しかなく。船長の明乃は学校に武蔵を足止めする作戦行動の許可を求め受諾される。あらゆる武装を投入して武蔵に攻撃を仕掛ける晴風だったが……。

【感想】

圧倒的な火力と装甲を誇る武蔵に歯が立たない晴風が、これまで助けてきたアドミラルシュペーほかの艦船の援護を受ける予想どおりの展開。“こんなこともあろうかと”ばかり明石から託された秘密兵器そして特攻による侵入ミッションまでお約束が詰め込まれていたけども、だからこそ盛り上がった。満身創痍の晴風が沈没するくだりはニュアンス不足に感じられたが、本シリーズに大仰なロマン演出はふさわしくないかもと思い直す。

★★★

[]迷家-マヨイガ- 第十二話「ナナキは心の鏡」(終)

脚本:岡田麿里 絵コンテ水島努 演出:尋田耕輔、久慈悟郎、水島努 作画監督小川茜、加藤弘将、小菅和久、徳永さやか、田寄雅郁、北村友幸、祝部由香、洪範錫、青木里枝、筆坂明規

【概要】

巨大な老婆の形をとったナナキはツアー参加者みんなに同じように見えた。そのナナキを使役する颯人は、怒りにとらわれて光宗と真咲に襲い掛かる。光宗の説得に動揺し始める颯人。そこに現れたこはるんは、光宗の言葉に耳を傾けてはいけないと颯人に迫る。混乱した颯人を連れて光宗と真咲はこはるんから逃げるのだった。

【感想】

納鳴村の外でナナキを生成していた真咲。ナナキを受け入れても納鳴村に戻ることができた光宗。すなわち、真咲のナナキ(レイジ)は自らの願望であり、光宗にとっての(のちのナナキとなる)時宗は周囲から押し付けられた願望だった。そう考えると、納鳴村なる場所は世界のどこにもあってどこにもないのかもしれない。ゆえに、納鳴村から出て行くグループと納鳴村に残るグループに分かれたこともうなずける。さらには、こはるんのように意志の力があればナナキを克服できるのかも。主要キャラクターの一部を除いて心変わりが唐突に感じられたせいか乗りきれないフィナーレだった。

★★

2016-06-27

[]ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? LV.12「ネトゲの嫁は女の子なんですよ!」(終)

シナリオ:高橋龍也 絵コンテ:坂田純一 演出:藏本穂高 作画監督柳伸亮、中西理絵、小野陽子、谷拓也、津熊健徳、日野貴史、野口孝行、八木元喜、柴田勝紀、服部憲治、吉岡敏幸、佐藤真里菜、夏瀬悠李、河原久美子、矢野茜、渡邊奏

【概要】

カントル砦攻城戦の戦果を文化祭の展示とすべく、†黒の魔術師†の後ろ盾を得たルシアンたちは、同盟を組んだ「猫姫親衛隊」とともに、先に入ったギルドを制圧し砦を取り戻した。そして、待ち構えるルシアンたちのもとにヴァレンシュタインの5人が現れる。

【感想】

統制のとれたヴァレンシュタインのコスチュームが格好良い。ルシアンたちの引き立て役にとどまらぬポジションは、対人戦闘におけるその強さだけにあらずと言わんばかり。財力にモノを言わせてヴァレンシュタインを退けた杏/アプリコットにはあきれてしまったが、英騎/ルシアンたちと同期しての所感なので問題なかろうと。ゲーム世界ならではのコミカルなやられっぷりが楽しい。

大枠としてはリアルとネトゲの区別がつかない亜子/アコの成長物語だった。もっとも、ネトゲ部が当初もくろんだ方向性といささか異なる、まわりの人間/プレイヤーキャラを頼ることで対人スキルをちょっとだけ向上させた亜子/アコが落としどころ。リアルとネトゲの区別をつけようとする英騎や瀬川を亜子の側に引き込みつつ。杏だけは超越していたけど、同好の士が集う1クールものとしては主人公とメインヒロインを中心にきれいにまとまっていたように思う。

★★★

[]キズナイーバー 第12話「世界中にキズナシステムが広がって」(終)

脚本:岡田麿里 絵コンテ:小林寛 演出:宮島善博、小林寛 作画監督:岩崎将大、米山舞

【概要】

洲籠市のあらゆる人々にキズナを結びましょうと呼びかける園崎は、市域の閉鎖と停電を引き起こす。漆原から園崎の真意を聞かされた勝平は、彼女を救うために走り始める。そして、勝平の気持ちに寄り添おうとした千鳥たちも……。

【感想】

実験都市だった洲籠を自身の願望を実現する「箱庭」とした園崎の深い孤独は、彼女を使って人類の可能性を探ってきた大人たちの罪として返ってくる。それを、思春期になってキズナでつながれた元キズナイーバーたちが助ける構図が明快。

幼少期のまま停止した園崎を、思春期ならではの傷を共有してきた千鳥たちが、幼少期と思春期をブリッジする勝平に託す、ストレートこの上ないクライマックス。かつては愚鈍と言われた勝平が、精いっぱい自分で考えて出した前傾姿勢のまぶしさよ。穂乃香による園崎へのメッセージは、「友達」に拒絶反応を示してきた彼女ならではのもの。

かつてキズナ実験に没頭してきた山田と漆原が、それぞれ園崎と勝平にたもとを分かった罪滅ぼしの対照も苦々しく印象に残る。園崎の願望とシンクロするかのように研究者としての欲求が先行した山田に対して勝平たちに重心を移したのは漆原のほうだったが、キズナ実験の最大の被害者である園崎を救いたいという思いは、2人とも変わりなかったのだと信じたい。

キズナシステムという足かせでつなぎとめられた7人が、自分なりの友情を考えて導き出すドラマがシンプルゆえに力強く、千鳥たち6人それぞれの役回りが真っ白なキャンバスのような勝平に色を与えていく流れに引き込まれた。園崎のことを真剣に考えようとする勝平の誠実さが、千鳥たちにフィードバックして反響する景色も臭さ込みで美しかった。セリフ頼みに見えたクライマックスも、キズナシステムによらないキズナが答えと思うので支持したい。

凝ったアングルやレイアウトでも乱れない人物作画の美しさを始めとする演出面、好演連発のキャスト陣も、キャラクターに力を与えてくれていた。

★★★☆

2016-06-26

[]ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第12話「レッド・ホット・チリ・ペッパー その2」

脚本:小林靖子 絵コンテ加藤敏幸 演出:朝木幸彦 作画監督:芦谷耕平、SHIN HYUNG WOO

【概要】

ジョセフを殺すと宣言したレッド・ホット・チリ・ペッパーを倒すため、スピードワゴン財団の船が接岸予定の港に集まってきた仗助たち。自分たちよりも先にレッド・ホット・チリ・ペッパーがジョセフのもとにたどり着く手段を予想した承太郎は、仗助と康一を港に残して億泰とともにジョセフが乗る船に向かうのだが……。

【感想】

杜王町に潜む自身を唯一探し出せる存在としてジョセフを狙っていたのに、そのターゲットを仕留める前に仗助たちの前に本体をさらしたレッド・ホット・チリ・ペッパーこと音石明に頭を抱えてしまった。ま、仗助たち4人を始末できる自信があってのことだったのだろうけど、どこか間抜けなところのある『ジョジョ』の敵キャラクターらしいとも言えそう。

虹村兄弟編から登場しながらも敵としての魅力がいまいちだった音石明よりも、今回は仗助とジョセフの出会いがクライマックスだった。かつての承太郎よりも喜怒哀楽が激しい仗助のシャイな一面にほのぼのとさせられた。2人を見守る康一と億泰の凸凹ぶりもほほ笑ましい。

★★★

[]クロムクロ 第十二話「黒部の夏に地獄を見る」

脚本:森田繁 画コンテ・演出:許 作画監督関口可奈味、大東百合恵、秋山有希、川面恒介、三浦菜奈

【概要】

夏休みに入った剣之介たちは、トム・ボーデンが仕切る合宿に強制参加させられることに。トムが合宿を企画したのは、GAUSパイロットを志望する赤城のためでもあった。文字どおり地獄のような特訓メニューに、の赤城にすら後れをとってしまう由希奈であった。

【感想】

合宿を通じてますます距離を縮めていく剣之介と由希奈。堅物でずれたところのある剣之介、気は強いのに基本は受け身の由希奈、凸凹な2人がしっくり収まっているのは、それぞれが追い求めるルーツのシンクロが示唆されているから。プールにおける電撃の共有によって、由希奈が剣之介をチョーカーから解放したくだりが象徴的で、そのブリッジとしての過酷な特訓アラカルトは大いにうなずけるところ。ゆえに、リタイアしてもあきらめない赤城の健気さがますます気の毒になってくるけれども。

★★★☆

2016-06-25

[]2016年夏期新作視聴予定

MBSTBS系地上波

BS日テレ

BS-TBS

BSジャパン

BSフジ

BS11

AT-X

例によって原作つきはすべて未読/未プレイ。春期に比べるといくらかは余裕ができそうだけども、頑張っても15タイトルくらいまでがせいぜいかと思う。春期は予定に上げながらもまったく見なかったタイトルが多かったので、来期も無理せずにぼちぼちといきたい。ここのところご無沙汰だった男性アイドルもの『B-PROJECT〜鼓動*アンビシャス〜』と『ツキウタ。THE ANIMATION』、時節柄ぴったりな『あまんちゅ!』、続編の『アクティヴレイド』あたりが楽しみ。

春期からの継続分は『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』、『クロムクロ』。

2016-06-24

[]マギ シンドバッドの冒険 第十話「世界を変える力」

脚本:岸本卓 絵コンテ:宮尾佳和 演出:安部元宏 作画監督:小澤円

【概要】

外の世界に出るため、父である騎士王ダリオスとの決闘に挑むことになったミストラス。しかし、ダリオスが振るうジンの力である鉄壁の防御力に歯が立たない。ダリオスが向けた槍に死を覚悟したミストラスだったが、そこにシンドバッドが割って入るのだった。

【感想】

ジンの力を神の力と称し信仰を集めてきたダリオス。それを上回るジンの力をもってねじ伏せにかかるシンドバッドの容赦なさ。井の中の蛙にすぎないササンを突きつけるものであったし、いち商人であるシンドバッドが見せた強大な力は、すなわち世界に林立する神の力を雄弁に物語るもの。さらには、騎士王を頂点に長らく不変だったササンを、その国土をたやすく変形させることで安泰ではないことを示してみせる。ひとかどの人物であるダリオスの視点を使って、シンドバッドのスケールをさまざまな角度から披露。まるで、ナーポリアにおける冒険譚がよみがえってくるようだ。

★★★

[]ジョーカー・ゲーム 第12話 「XX ダブル・クロス」(終)

脚本:岸本卓 絵コンテ・演出:野村和也 作画監督:中村深雪、窪田康高

【概要】

ドイツソ連の二重スパイの疑いがかけられていた記者、カール・シュナイダーが恋人である野上百合子の部屋で謎の死を遂げる。シュナイダーを監視していた小田切はD機関にて暗に失態を責められる。結城中佐の指示を受けたD機関員たちはそれぞれシュナイダー近辺の調査にあたるが……。

【感想】

まったく隙を見せなかったこれまでの機関員たちとは明らかに異色な小田切にひかれる。掘り下げられる彼の人間臭さが軍隊出身という出自によるものであれば、どうしても佐久間中尉との対として考えてしまう。英語で裏切りを意味すると言及されたダブル・クロスだが、シュナイダーそして小田切を狂わせた女性のメタファーのようにも感じられた。さらに深読みをするならば、シリーズをサンドイッチする前述した小田切と佐久間の共通性。

そんな小田切の出自から思考までを知り尽くした上でD機関にスカウトした結城の思惑が気になって仕方がない。前エピソードで無言の死を遂げた三好の出番が多かったのは嬉しかった。ここも小田切の対照として強烈な印象が残る。ここでシリーズ終了とはあまりにも惜しい。

★★★☆

2016-06-23

[]ふらいんぐうぃっち 第10話「料理合わずと蜂合わず」

脚本:江夏由結 コンテ・演出:佐山聖子 作画監督矢向宏志、浅川翔、上田みねこ、齋藤美香

【概要】

調理実習の前にゆううつそうななお。実は料理が大の苦手だった。真琴はサラダとクッキー、圭はカレー、そしてなおはハンバーグを担当することに。なおは慣れない料理に悪戦苦闘する。そして別の日、倉本家みんなで摘花作業のためリンゴ農園にやってくる。

【感想】

調理実習。爆発するとか焦がすとか大騒ぎしながらも、意外と無難にハンバーグを完成させたなおに、シリーズの持ち味である節度がよく出ていた。真琴となおがにぎやかに会話を交わすバックで、黙々とカレーを仕上げていく圭がどこかユーモラス。

摘花作業。リンゴの花と葉のコントラストがとてもきれい。小さな働き者マメコバチの細やかな動きがかわいらしい。ゆえに、真琴の視線を借りて広がる津軽の風景の美しさが格別。

★★★

[]コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG 第24話「君はまだ歌えるか」(終)

脚本:會川昇 絵コンテ:黒川智之、大塚健石平信司松尾衡水島精二 演出:大久保朋、菱川直樹 作画監督伊藤嘉之小平佳幸、長谷部敦志、小田嶋瞳

【概要】

里見とマスター・ウルティマが進めていた超人利用の真実を知った笑美たち妖怪は、「怪獣」としての爾朗と共闘して人間たちとの全面戦争を決意する。駆けつけた輝子は笑美を止めようとするが、笑美の真意は妖怪たちと爾朗を引き連れて別世界へ去るというもの。その一方で、爾朗には怪獣として輝子に倒されることで、超人たちを救うという目論見があった。

【感想】

さまざまな思惑が交錯していた超人課が久方ぶりに一同に会したウルティマポリスの動力施設がクライマックス。

輝子、笑美、兵馬、秋田、孫竹たちは、組織の事情に従いながらもそれぞれの正義を貫こうとしていたように思う。秋田がフューマーとしての種族保存の欲求を捨てたのも、兵馬が一時的に里見についていたのも、爾朗が敬愛する天弓ナイトが実は人間であったことも。

ひるがえって爾朗は、超人を守ることだけに固執し、周囲をかえりみることをしてこなかった。彼の自称が「人間」、「怪獣」、「超人」と移ろっていったことは、表面的には風見鶏的に見えた輝子たちとの対照として興味深いところ。「人間」は心持ち次第で「超人」にも「怪獣」にもなりうるのだと。

そして、超人課のそろい踏みを喜ぶ風郎太のシンプルな思考に安堵させられた。超人課でのいちばんの新参は(孫竹は別として)彼だったのだから。

★★★☆

2016-06-22

[]田中くんはいつもけだるげ 第十一話「田中くんの文化祭」

脚本:面出明美 絵コンテ:二瓶勇一 演出:伊部勇志 作画監督:竹森由加、正木優太、戸羽谷沙知、松岡謙治

【概要】

文化祭でお化け屋敷をすることになった田中のクラス。しかし、文化祭そのものが苦手な田中はゆううつだった。作業に立候補せず気配を消していた田中は、太田とともにお化け役をやることになってしまう。設営などよりはお化け役のほうが楽と気を取り直した田中だったが……。

【感想】

文化祭エピソードらしく、田中と太田の妹たちを除いてオールキャストそろい踏みの賑やかさ。しかしながら、本シリーズに関してはそれが散漫さをもたらしている気がした。田中と太田のコンビを基本として、週替わりで個性的なヒロインにフォーカスする構成に魅力を感じていたので。ダラける田中の面倒を見る太田という定型が引っ込んだことも焦点がぼやけた原因だったかもしれない。

★★☆

[]迷家-マヨイガ- 第十一話「バスに乗れば唄心」

脚本:岡田麿里 絵コンテ・演出:ひいろゆきな 作画監督:加藤弘将、海堂ひろゆき、洪範錫、小菅和久、田寄雅郁、徳永さやか、福島秀機、北村友幸、Yu Min Zi、Sim Min Seop

【概要】

ナナキについて神山から聞かされた光宗は、よっつんと3人で納鳴村の近くまで戻ることに。自らのナナキを受け入れた運転手に、レイジは頼みごとをする。それは、真咲を助けるために光宗を納鳴村に送り届けるというものだった。そのころ、納鳴村では残ったツアー参加者に無気力症がまん延していた。

【感想】

真咲のもとへ向かうバスから運転手とよっつんだけが消えたことから、納鳴村はナナキを受け入れた者を受けつけないように思われる。そこで神山も言及した光宗の特殊性だが、彼がナナキである時宗を受け入れたくだりを思い出すと、恐怖を超えてその身を心から案じていたように見えた。すなわち、時宗を演じてきたことで、彼が受け入れるべきは光宗であったのではという仮説。光宗という名前を受け入れてくれた真咲によって、すでにそれは果たされていたのでは、と。

★★☆

2016-06-21

[]ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? LV.11「他人任せで勝てると思った?」

シナリオ:雑破業 絵コンテ・演出:いわたかずや 作画監督:森出剛、松原一之、築山翔太、福島豊明、柳孝相、世良コータ

【概要】

攻城戦のため対人戦闘に長けたギルド「ヴァレンシュタイン」と同盟を組んだルシアンたち。ヴァレンシュタインの圧倒的な戦力で、労せずしてカントル砦を攻略したルシアンだちだったが……。

【感想】

ヴァレンシュタイン頼みで攻城戦に失敗、文化祭のメイド喫茶でみんなの助けを借り、そして†黒の魔術師†の協力を得て攻城戦に再チャレンジ。亜子の成長に関わるテーマを縦軸に、ネトゲ、リアル、ネトゲと舞台を行き来するところが本シリーズらしい。ネトゲとリアルの区別がない亜子/アコらしいエピソードといえそう。ベンチで英騎に励まされる亜子、英騎に名前で呼ばれて照れまくる杏と、ヒロインズの表情がどれもかわいかった。それもこれも、英騎/ルシアンが嫌味のない主人公として表現されているからこそ。

★★★

[]ハイスクール・フリート 第11話「大鑑巨砲でピンチ!」

シナリオ:岡田邦彦 絵コンテ:笹嶋啓一 演出:村上勉 作画監督:吉田巧介、飯飼一幸、大木比呂、齋藤温子、山田英子

【概要】

伊豆半島沖に現れた武蔵が浦賀水道に向かっている。フィリピン付近に展開していたブルーマーメイドの主力は間に合わない。九州にいたブルーマーメイドの艦隊が武蔵を止めに駆けつけた。武蔵をブルーマーメイドに任せて海域を離脱しようとする晴風だったが……。

【感想】

艦長としての明乃については、スキッパーで単身飛び出していった姿から、第7話以降は辛抱してクルーを信じる姿で、一定の成長は拾えていたと思う。親友を優先するかつての姿から、クルーを「家族」として大切にする姿への変化。ゆえに、親友とクルーを天秤にかけて固まってしまう現在も分かる。カツオとマヨネーズ(とマスタード)の逸話が示すように、個性的なクルーの集合体が晴風の強みであることも、これまでのエピソードからうなずける。しかしながら、それらが熱さをもって響いてこないところに、シリーズの弱みを感じてしまう。音楽や効果音による戦闘シークエンスの演出は相変わらず素晴らしいのだけど。

★★

2016-06-20

[]キズナイーバー 第11話「いちいち連絡しあって気持ちを確認しあわないと。だって、友だちなんだから!」

脚本:岡田麿里 絵コンテ:小倉陳利、小林寛 演出:大塚雅彦 作画監督:渡邉祐記、長谷川哲也

【概要】

園崎そして研究施設時代の友だちのことを思い出した勝平。授業中に園崎そして元キズナイーバーたちにコンタクトした勝平だったが、キズナが切れたにもかかわらず心の痛みが千鳥たちに流れ込んでしまう。その一方で、勝平を拒絶した園崎は、洲籠市の不特定多数に呼びかけるのだった。

【感想】

真実を目の当たりにしたことで、それまでの感情に乏しかった自身から必死で脱却しようとした勝平。考えに考え抜いたそんな彼の誠実さがキズナで強制的につなげられた「友だち」を動かす展開に泣ける。その前段として、自分のために傷ついてくれた千鳥の、そして友達でありたいと願った仁子の存在があったのは言うまでもなく。物心つかぬうちに強制されたキズナのくびきを、思春期につなげられたキズナからの友情が打ち砕かんとするクライマックスという、小細工なしの直球勝負。首謀者である園崎を被験者である勝平たちが救う因果応報は、いみじくもキズナシステムが掲げるコンセプトへの意趣返しのごとく。

★★★

[]コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG 第23話「怪獣と処女(おとめ)」

脚本:會川昇 絵コンテ石平信司 演出:三宅和男、矢野孝典 作画監督出雲誉明、三谷高史、森島範子

【概要】

沖縄超人博覧会場で、世界の超人たちを主導して人類への貢献を宣言したマスター・ウルティマが殺された。ウルティマを殺害した笑美たち妖怪は、移動できる都市ウルティマ・ポリスを占拠してしまう。対する帝告が糸を引く体制側は、人間ベースでない超人たちに弾圧を加える。その裏には、ウルティマが企図した恐るべき超人利用の真相があった。

【感想】

人間ベースでない超人たちには、怪獣も含まれているのだろうか。出自を知ったことで正義が揺らいだ爾朗と笑美たち妖怪との全面対決に、2人の重石となった輝子の存在が急浮上。異界からやってきた魔女という特異な出自にどんな意味があるのか気になっていたので、最終話では納得いく落としどころを期待したい。劇中の構図をズバリ表現したサブタイトルが秀逸。

人間ベースの超人としてはセイタカアワダチソウのエピソードが浮かんでくるが、人間に作られたロボットである来人やアースちゃんも広義のカテゴリーに入るのでは。空しく破壊されていく彼らを見ながら、人間の勝手な定義に過ぎない「超人」「怪獣」といった呼称のあいまいさを思う。パラレルワールドでは人類に対する破壊兵器となった爾朗の可能性、それが彼の見ていた「夢」であるのなら、人間が畏怖する対象としての「超人」「怪獣」に何を託すのだろう。

★★★