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2016-08-17

[]マイベストエピソード7選

物理的領域の因果的閉包性」のぎけん(@c_x)さまの企画「マイベストエピソード」に参加させていただきました。コンセプト「作品としてはベストに選ばないけど好きな話数」に沿わせるのが難しかったものの、おおむね納得のいくセレクトができたと自負しています。空で10エピソード余りがぞろぞろと出てきたけど、絞っていくうちに7選に落ち着きました。掲載はオンエア/リリースの時系列順。


光と水のダフネ #24「光と水のダフネ

脚本:水上清資 絵コンテ池端隆史 演出:三芳宏之 作画監督:岩倉和憲、丸山隆、梶谷光春、中山由美

コールドスリープものといえば本シリーズを思い出す。中盤あたりはかなり惰性で見ていただけに、真実がつまびらかになるクライマックスのカタルシスがとんでもなく、視聴を終えたときには別作品のように印象が変わってしまっていた。先輩社員たちに訳も分からず振り回されていたマイアが、自身の真実を正面から受け止めて歩き出す姿に泣けるのだ。あ、そうそう、グロリアと朴ゆうのいがみ合いなど、前半におけるスラップスティックなコメディも乙なもの。


グレネーダー 〜ほほえみの閃士〜 最終話「旅で身につけたもの」

脚本:桶谷顕 絵コンテ・演出:神志那弘志 作画監督井上英紀

ラスボスである大御堂刹那との「おっぱいリロード」対決。気合の入ったアクション作画は今みても古さを感じさせない。各所で批判が多かった琉朱菜の銃器アクションだったけど、ミリタリー系の知識がさっぱりな自分は単純に楽しんでいた。ネットラジオでゲスト出演した演者の本多知恵子が(二役の)天子を「天然」、刹那を「養殖」と評していたくだりが印象に残っていて(天子と刹那を入れ替えても成立すると思う)、シリーズのいい意味での作り物っぽさを象徴するようでもあったなと。


SPEED GRAPHER 第一話「背徳都市」

脚本:吉田伸 絵コンテ杉島邦久 演出・作画監督石浜真史

バレエダンサーでゴム人間(で子安武人ボイス)な白金克也のいかがわしさ。警部でありながら凶暴性をむき出しにした銀座ひばりの無軌道ぶり。そして宿敵、水天宮寵児が主宰する会員制の秘密クラブ。それらをファインダーに収めた雑賀辰巳による写殺爆撮のすごみ。エログロでチープでキッチュな、自分がイメージする00年代のGONZOらしさがぎっしりと詰まった初回として忘れようがない。前期OP曲に『グラビアの美少女』をセレクトしたスタッフの意図が二重三重に伝わってくる。


SHUFFLE! 第19話「忘れ得ぬ想い」

脚本:高山カツヒコ 絵コンテ・演出:あおきえい 作画監督:をがわいちろを、牧野竜一

いわゆる空鍋回として話題となったエピソード。堕ちていく幼なじみ、芙蓉楓の演出はやり過ぎ感を覚えつつも引き込まれた。ホラーというほどではないけど、元の作風が作風なので是非を超えたインパクトがある。リアクションを確認するため行きつけの感想ブログを巡回するなど、野次馬根性的な思い出も強かったりするのだが、それも作品のポテンシャルあってのこと。シリーズ全体としては、個性的な女性キャスト陣の配役がポイント高かった。前述の『グレネーダー』とともにアニメにのめり込むきっかけとなったWOWOWノンスクランブル枠の象徴としても記しておきたい。


アキカン! 第4話「迷って走ってカンがえて」

シナリオ:平林佐和子 絵コンテ・演出:佐々木奈々子 作画監督:森本由布希、阿部航

なじみとエールのお話は大好きで、オンエア当時は録画を穴が開くほど見返してボロボロ泣いていたっけ。「普通」でありたいと願うからこそ、いきなり現れたアルミ缶を受けつけないなじみの苦しい内面描写が切なくて。彼女が思いを寄せるカケルがアキカンを肯定しているのでなおのこと。だからこそ、無邪気なぶど子の言葉がなじみに気づきを与える流れがしみじみ尊いのだな。スチールなメロンとアルミなエールのいがみ合い、空き缶の化身に込められたポンコツさ加減が愛おしくてたまらない。


COBRA THE ANIMATION タイム・ドライブ「VOL.2」(OVA

脚本:末永光代 絵コンテ・演出:前島健一 作画監督:清水恵蔵

後発のテレビシリーズは、子供時代に『スペースコブラ』に親しんだ者としては最新の技術を取り入れたコブラとして大いに期待したものだけど、全体的にいまひとつだった。なので、本OVAシリーズでようやく見たかった平成版コブラにたどり着けた気分。レディの記憶を介して自身の過去にダイブするという内省的なストーリーながら、若いコブラとの競演さらには魅力的な敵キャラクターも交えたアクションがふんだん。野沢那智コブラのラストとしても忘れることができない。


松本零士 オズマ 第四話「地の果てまで」

脚本:武上純希 絵コンテこでらかつゆき 演出:中智仁 作画監督:島千蔵、平野勇一、片岡育、小川浩司、吉田肇

砂中を舞台にした砂賊船バルダノスとシーシアス潜砂艦との攻防が全面に展開する。姿が見えない相手との駆け引きにブリッジにおける各クルーの見せ場と、艦船バトルものの醍醐味を堪能させてくれる。さらには、田中敦子演じるバルダノスの女船長バイナスの一挙一動が強く美しく格好良い。『宇宙戦艦ヤマト2199』のようなウェルメイドなプロジェクトではないと思うけど、簡素だからこそ美点がストレートに伝わってくることだってある。

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