February 23(Thu) 2012
オトナガケンカ
楽しみにしていたポランスキー監督の小品。

密室劇で。
なおかつ。
少しずつ均衡が崩れてドツボにハマっていく人間模様・・・と言うシチュエイションが好きだ。
その上、この監督でこのキャスト!

クリストフ・ヴァルツが良い。
「イングロリアス・バスターズ」で見せた冷徹な横顔と今作の冷徹な横顔と
同じ表情なのにそれを逆手に取った面白さが滲み出ている。
芸幅が広いなぁ。
ケイト・ウィンスレットの○○っぷりも見事!
綺麗に描いた弧の、あまりの完璧さに爆笑。

ジョディ・フォスターもこの手合いのリベラル女を演らせたら鉄板。
何か地だよね、絶対。(笑
唯一まともに見え掛けたジョン・C・ライリーもげっ歯類恐怖症のボンクラだと言う・・・。

こういうシチュエイション・コメディをポランスキーが撮るとは思わなんだ。
79分と言う尺で描けるのかな・・と思ったけれど
長くもなく短くもなく、心理・状況変化が実に絶妙で、時間経過が気持ちよい。
思わず「プっ!!」と吹き出す余韻が、
自分のすぐ隣りで起きかねない事に気付かせてくれる。
こういう小品は幾つあってもいい。
February 22(Wed) 2012
アルモドバルの顔のない眼
アルモドバル監督の新作が大変なことになっている!

今日、初めて予告観たけれど
これはまさしく・・・

ではないか!
うわぁ、どうしよう。
これ今年の一番楽しみな作品になりそう。(笑

February 20(Mon) 2012
答えを欲しがるアメリカにしては・・・
何だか評判が物凄くヨロシイものすごくうるさくて、ありえないほど近いを鑑賞。

率直に言うと、この切り札を使用する事自体こズルイ気がする。
9.11以降のアメリカが抱えるトラウマを、不安定な少年の心に巧い事被せて
思った通りの結果が待っていなくても、そこで見つけた何かを糧にして立ち直るんだ・・・的
品行方正な正しい道を示されている圧迫感がある。




うわぁ〜、すげー良く出来過ぎてませんか?(笑
もちろんね。
あの悲劇が大前提だ。
死の瞬間まで、自分の運命を疑わなかった平凡な人々が国家の犠牲になる事で、
過去に例をみないほどのトラウマをアメリカ全国民が抱えた。
悲しみであり、怒りであり、喪失感である。
でも、いつもそこに核心が存在しない。
何故?
・・・と。
平凡な市民が犠牲にならなければならなかったかと言う、その答えにいつも眼をつぶっている。
眼をつぶった挙句に矛先を間違えている。
9.11のあの映像でいつも頭によぎる事は。
乗っ取った飛行機を操る異教徒の男がおそらく。
彼の信じる神の名前を叫びながら目標へ向かって行ったであろうと言う想像だ。
なぜ、彼がそうしなければならなかったかを。
アメリカは未だに理解しようとしていない。
そして、この作品でも。
少年が「どうしてパパは死ななくちゃならなかったのか?」と言う最大の疑問に
全く答えが出せていないのだ。
ヒトビトの優しさや寛容さに覆い隠されて、彼自身探すことを諦めてしまった。
自分の贖罪を告解してやっとこれで乗り越えられる・・・と、妙な前向きで終わる。
そんなのアリ?
希望を灯したようなラストだけれど、私には猛烈な深い闇しか見えなかった。
その騙し方が、鼻につく。
いっそ「ハートロッカー」のように。
一度陥った病巣は、どんなにしても拭えないと言うあの主人公の深淵。
今のアメリカの抱える闇として正直に描きだしたラストの方が、なんぼか好感が持てる。
・・・と、まぁ。
またもひねくれ者の根性が丸出しになった鑑賞記になってしまった。
好きか嫌いかで判断する自分勝手をお許し下さい。(笑
でも、感動大作には違いないです。
もちろん劇場で観て欲しいし、その価値は大アリ。
少年の達者(過ぎる)演技とか、アカデミー常連のトム・ハンクス、サンドラ・ブロックなんかね。
お好きな方は大満足だと思います。
私にはフォン・シドーと、アビー、ウィリアム・ブラック夫婦の存在が大きいかな。
あの「Yes」「No」タトゥーは、なかなか便利そうだ。
February 19(Sun) 2012
今週のGRUE
先週の土曜日は用事で都内に出ていたのでゲットならず。
その分、今週は張り切って9時40分にはお店到着。
興奮し過ぎ。(笑
とは言え、お買い上げは前回とさほど代わり映えなしですが・・・・。

ランチ用にサンドウィッチを初めて購入してみました。

美味しい♡
先日いただいた金柑でマーマレードをこしらえたので、さっそくブロートに塗り塗りして食べます。
クリームチーズと合わせたら美味しいかも。

February 18(Sat) 2012
タイピストの行方
近所の映画館で2月に入ってから鑑賞したチケットの半券を提示すると
いつでもどの作品でも1000円て観られちゃう嬉しい企画が絶賛開催中。(笑
要するに、これって今月中は無限ループで映画が1000円で楽しめるって事よ。
ぐはー。
だもんで、調子に乗って「J・Edgar」3回目にトライ。

2回観ておおよそ把握できたと思いつつも、3回目でもやっぱり疑問が残るエピソード。
エドガーの口述記録係を一番最初に務めたスミス捜査官の行方である。

後任に何人かが登場しては切られていく理由は分かったんだが
スミスがどうして解任されたのかが分からなかった。
恐らく、編集でその行の場面がカットされたのかもしれないが
あまりに唐突に記録係が変わったので、分からないながらも色々と推測が乱れ飛ぶ。
そもそもエドガーはスミスを記録係としてかなり買っていたのに、突然居なくなるのは不自然過ぎる。
口述記録中に現れたトルソンのシルエット。
スミスと握手する度にハンカチで手を拭うエドガー。
そして、若かりし頃のトルソンを彷彿とさせるスミスの洗練された佇まい。
緊張?
焦り?
恐怖?
いずれにせよ、スミスが深く何かを知ってしまったからなんだろう。
最終的に原稿を仕上げたタイピストは、エドガーの誇張を見破っていたようだが
それは全ての記録が終わってからだった為に解任されずに済んだのかもしれない。
全て理解してしまわない事がこの映画の醍醐味なのかな・・・。
イーストウッド、まだまだ監督してほしい。

そして、この半券を提示して「ドラゴン・タトゥーの女」をもう一度!(笑
February 17(Fri) 2012
瓦屋根の波
Eテレを流していたら雲南料理にチャレンジ!と眼に飛び込んで来た。
雲南料理と言えば・・・

それは雲南省、麗江の。
空腹の体で石畳をふらつきながら入ったローカル食堂で。
食べた土鍋飯が本当に美味しかった。
お豆と中国ハムを炊き込んだ、塩味のシンプルなものだったけれど
低くて真っ青に抜ける空にぴったりの味だった。


なんか最近、中国を旅した事をよく思い出すけれど。
行きたいのかな、私。(笑
February 15(Wed) 2012
龍の刺青ガール
そりゃもう、タイトルロールからかっちょいいのなんの!

もちろん、このタイトルロールも凄いだけんど。
何よりこの作品を成功に導いたのは、主演のルーニー・マーラの圧倒的な存在感だ。

原作はスウェーデンのミステリで、著者が亡くなってから出版された世界的ベストセラー。
すでに本国で3本映画が撮られている。
本国リズベットはパンキッシュで強さを感じる。
ただ、彼女の孤独からくる絶望的な穴埋めを、ルーニーの方が上手く表現できているような。
本国版は未見なので何とも比較できないから早くDVDで鑑賞しなければ・・・。


ルーニーの持って生まれた容姿ももちろんだけれど、監督の見抜く眼が凄かったのか。
誰がこんな風に化けると思っただろうか。
少なくとも私は想像だにしなかったし、吃驚した。

冗談はさておき。
個人的には、軽々と「ブラックス・スワン」のナタリー超え。
全身で発する凄まじい薄幸感と言うか、悲壮感と言うか。
まだ数作しか出演していない俳優とは思えない。

これはもう1、2回ほど鑑賞した後でレビューしたい。
軽はずみで書き連ねたらモッタイナイ気がする。
ただ、これだけは言おう。
ミステリとしては至極王道。
世界的大ベストセラーを本物に仕上げた監督の手腕に拍手を!





