大判カメラ35mmレンズにフラッドベッドスキャナ その2

前回の記事を実際やってみた。思いのほかつらいし結果が伴わない。このままおわっていく確率が85%(笑)。

scanner camera

まず生贄となるスキャナの選定。スキャナにはおおきくわけて、CIS型とCCD型がある。簡単に言うとCIS系はスキャンサイズの短辺と同じ大きさの受光素子が並んでいる。CCD系は、いったんミラーで反射させて、それをレンズで縮小し、下にあるCCDに投射している。
最初はCISにしようと思ったんだけど、CISだと大きさがネックになるので、チャレンジでCCDタイプにすることにした。元々の光学系が投射なのでわかりやすいというのもある。今回はエプソンの一番安いものにした。1万円切る価格でget。

非常にもったいない気分になりながら即分解。色々試してみる。今回カメラに使う主要な部品は、CCDセンサと、モータと、コントロール基板。まず、そのままそれらをバラバラにして電源いれると初期化エラーする。おそらくCCD位置オフセットエラー。コントロール基板をよ〜くみると、センサがついていて、読み取り部が初期位置まで戻るとそこがプラ部品で遮られるようにできているので、厚紙でタイミングよくそれを遮ると動いた。なるほど。じゃーあとは組み立てればムフフフ……とおもって制作開始。

しかし僕はメカトロを舐めていた。CCDを平行移動させるのがとても難しい。几帳面じゃない僕は失敗につぐ失敗で、何度も諦めようと思ったけど、あれもだめ、これもだめ、と試しているうちに、最初から最後までギア駆動すればなんとかうまくいくことに気付いた。で、なんとかかんとか……組み立てたものが上の写真。
レンズは安く手に入れられるFD(のジャンク)にした。FDは締め込み式なので、ただのキャップでもちゃんとマウントできるのが良い。写真はないけど黒ボードに穴あけて、穴あけたキャップをつけた。

で、極めて適当にフランジバックを手で調節してスキャンしたのがこれ。
scanner photography 1 (alpha)
縦横比だけ修正。Oh No。ぼろんぼろん。スキャナというのは各色のCCDが数ラインずつずらずらと並んでいるので、想定外のオフセット量だと色がずれるらしい。今の場合だと、想定より動きが速い。実際のオフセット量(A4タテ)よりはギアで落としてあるんだけど、レンズは通していないので、まだ縮小率が足りないようだ。あとDRがやたら狭い気がするんだけどまあ気にしない。
最悪だが、なんつーか絵がでてきただけで正直満足している(笑)。まだまだ改善の余地があるけど、気力次第というところか……。