沙村広明「無限の住人」が完結した

以前、年を食ってラノベが読めなくなったというような日記を書いたことがあるけれど、詳しく言うとこんな感じで:

  1. 新しいシリーズものに手を出さなくなる
  2. 毎号読んでいた雑誌を読まなくなる
  3. 毎巻買っていたシリーズものが完結する

――あれから7年、マンガも同じプロセスを経て、ついに「卒業」に至ったわけだ。というわけで、この「むげにん」の完結は私にとって個人的に大きな意味を持っているんである。
ただ、卒業とか言いながら藤子・F・不二雄大全集は何冊か買ってたりしており、自分の老化が確実に進行していることを実感して戦慄する。年を取ると、人はたいてい「最近の○○はクオリティが低い。どうして××年代のような良い作品が出てこないのか」のような不満をボヤきながら自分の青春時代である××年代の懐メロをエンドレスで死ぬまでリピート再生するようになるのだ。そこまで分かっていても、新作に手が出ないんである。何も年のせいにするような話じゃなく、要は私自身がが文化的に死につつあるだけなのだけれど。なんというか、別にマンガを読んでいけない決まりはないのに、夢の中にいるみたいに自分の手が思うように動かせず途方に暮れる、そんな気持ちです。そんじゃーね。