春日部市内谷


発見日:‎2018年9月29日
発見場所:春日部市南一丁目付近

これまで春日部駅の東口側の通称町名を紹介してきたが、今回紹介するのは西口側に位置するものである。春日部駅の西口側はかつてはほとんどが田んぼであった。しかし戦後になって開発が進むのに伴い、駅周辺には宮本町、幸町などの町が新たに作られた。一方、駅から少し離れた区域では、古くからの小字名がそのまま町内会名に使われている。

内谷もかつての粕壁宿の小字名である。小字が整理統合された後も生き残り続け、町内会名にもなっている。したがって今回発見した旧地名は、大字粕壁字内谷とも通称町名の内谷とも解釈できる。しかし、付近で見つけた表記が「内谷」「粕壁内谷」「大字内谷」などとなっており、「字内谷」表記が見つからなかったことと、「内谷」の名前が書かれた町名プレートが見つかったことから、今回は通称町名扱いとした。

ちなみに以前も書いたように、旧粕壁宿のエリアでは通称町名が書かれたプレートがあちこちで見られる。今回、それらを集めたコレクションを一挙公開する。電柱に貼られているものを除くと、どれも比較的古い家屋に取り付けられている。したがって、通称町名が現役だった頃に付けられた可能性が高い。