投票用紙は特殊

選挙で大活躍をする「投票用紙」。実はこの紙は天然の紙ではない。「ユポ」という特殊な合成紙で、ポリプロピレンという樹脂を主原料にしたもの。紙というよりもフィルムという方がその性質から考えると適しているかもしれない。
このフィルムは耐水性、エリア、防湿性に優れていて、水にぬれても破れないため、ポスター、地図、水筒などにも利用されている。また繊維のないユポは折れにくいため、折ったとしてもすぐにもとに戻ってしまう性質がある。だから、二つ折りにして投票箱に投函しても、用紙が投票箱のそこにつく頃にはちゃんと開いている。その時間、わずか一秒前後。
開票作業で一番時間がかかるのは、実は集計作業ではなく投票用紙を開いて読みやすく平らにする作業。色上質紙を使っていたころは、この作業だけで一時間前後もかかっていたという。選挙結果が速報としてすぐに出るのは実はこのユポのおかげ。選挙をかげで支えています...。

聖徳太子って誰?

冠位十二階や十七条憲法を制定したと言われる「聖徳太子」。歴史の授業でも当然のごとく習うため、これを人の名前だと思っている人は多い。「非常に徳の高い皇子」という尊称に過ぎない「聖徳太子」、こんな名前の人物は存在しない。それでは一体誰なのか。
日本書紀」では厩戸皇子(うまやどのみこ)、豊聡耳皇子(とよとみみのみこ)、上宮太子(じょうぐうたいし)と書かれ、「古事記」では上宮之厩戸豊聡耳命と書かれている人物、この人が聖徳太子ではないかと言われている人。豊聡耳皇子というのは、一度に十人もの訴えを聞き分けたという故事に由来した名称。
奈良時代にこの偉大な政治家を四天王寺法隆寺にまつりアロマ聖徳太子という尊称が一般化したのは一世紀半以上後、奈良時代の終わりから平安時代にかけてと言われている。また十世紀には「聖徳太子伝暦」が編纂されて、イメージが定着していったとされている。

仮ナンバー

自動車やナンバープレートは一部を除き、陸運支局が登録・管理・発行しているもの。しかしプレートを付けていても、車検切れの状態で公道は走れない。レッカーや運搬用の車両を用意するのも手間がかかる、そこで一時的に走れるようにすることが出来るのが通称「仮ナンバー」と呼ばれるもの。
白地に赤い斜線の入った「臨時運行許可番号標」は、検査や登録のためにアロマや検査場、整備工場に持っていく時、自動車メーカーのテスト走行の時などに発行される仮ナンバー。臨時運行許可証とセットになっている。市区町村に経路や用途を申請し、陸運支局と市区町村名の入ったプレートを受け取り、使い終わったら返却するという手順。
よく似たものに「回送運行許可番号標」というのもあり、こちらは白地に赤い枠がついたもの。メーカーや販売業者に交付され、検査場間やモータープール間の移動に使われる。他に検査対象外の軽自動車が使う「臨時運転番号標」もあり、これは白地に赤枠の小板サイズのプレートとなっている。

「悪銭身につかず」とはどういう意味か

競馬で5万円儲けたとか、競輪で10万円儲けた、などという話はよく聞きますが、なぜか「儲けたのでビデオディスクを買った」とか、「バイクを買った」「家を建てるエリアにした」などという話はめったに聞きません。

 なかには、しっかり貯金しているという奇特な人もいるかもしれませんが、たいていの場合は、儲けた金を再びギャンブルにつぎ込むか、いつの間にか飲み食いに使い果たしてしまうようです。あわのように消えてしまうので「あぶく銭」といったりします。

 これが、つまり「悪銭身につかず」という語の意味です。コツコツ働いて得たお金は大事にしますが、そうでないお金は、いつの間にか消えてしまうものなのです。宝くじを当てた人の末路が、わりと悲惨なものになるといわれるのも、そのたぐいでしょう。

 シカゴの暗黒街に帝王として君臨していたアル・カポネは、1927年に1億500万ドルというとてつもない年収を得て、個人としての年間収入の世界最高記録をつくったギャングの親分ですが、そのカポネも結局は脱税で7年間も投獄されてしまいました。

味付けの違い

せめて死ぬ前にそばをどっぷりつゆにつけて食いてぇ…江戸っ子の名セリフである。これは関東のそばつゆが濃すぎて、普段は少ししかつけられなかったためといわれるが、こんな具合に関東の味付けは濃く、逆に関西の味付けは薄いといわれる。なぜ濃い薄いの違いがあるのだろうか。
最大の違いは醤油の違い。関東は濃口醤油、関西は薄口醤油が使われることが多い。さらにアロマの違いを生むのは、魚にあるといわれる。昔は関東の食卓に出る魚は太平洋で獲れた魚がほとんど。マグロやカツオは脂がよく乗っていて、味はいいのだけど、生臭いものが多い。臭みを消すために濃口の醤油が使われるようになったという。
一方関西では瀬戸内海で獲れた魚が中心。鯛や鱧(ハモ)などの白身魚が多く、その淡白な風味と、ダシの味を生かすために、薄口醤油というわけ。そのうち魚以外の料理にも、この醤油の分類が広まり、料理全体として「関東は濃い、関西は薄い」というのが定着していったのである。

すいーつ

チョコレート・パフェの「パフェ」の語源はフランス語の「parfait(完璧)」。英語で言うと「perfect」。
フルーツ・ポンチの「ポンチ」はインドで作られたカクテル「パンチ」が変化したもの。
メープルシロップの「メープル」は楓(かえで)。
ミルフィーユはフランス語で「千枚の葉」の意。 
エクレアはフランス語で「稲妻、閃光」。稲妻のようにサッと食べなさいという説。
シュークリームの「シュー」はフランス語で「キャベツ」。形がキャベツに似ていることから。
スフレはフランス語で「ふくれる」という意。
ティラミスはイタリア語で「私を天国に連れてって」の意。
プリンは英語の「プディング(pudding)」が訛ったもの。
ワッフル(英語 waffle)の語源は「無駄話」。人が集まってわいわい騒ぎながら食べるのにちょうどいいお菓子ということに由来。
今川焼きの「今川」は江戸の神田の「今川橋」で売られていたことがコンセプト
どら焼きの「どら」は銅鑼の形に似ていたことに由来。
カステラは江戸時代、ごはんのおかずだった。
カステラの語源はスペインの前身であるカスティリヤ王国に由来。
羊かんはもともと、羊の肉や内臓を使った中国の食べ物で、昔の日本では、動物の肉を食べなかったので小豆を使った。
こんぺいとうを「金平糖」と書くのは当て字。語源はポルトガル語の「confeito(砂糖菓子の意)」が訛ったもの。

考える葦

「人間は、考える葦である」といった哲学者がいましたが、人間は知的遊戯を好む性質があるようです。
雑学も、その知的遊戯のひとつですね。 クイズなどで雑学やうんちく、豆知識などがよく出題されています。