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かどいの「I’m in Rock!」

2018-07-20

瀬下さんを出せ!(『ウルトラマンR/B』閑話)

 7月7日から、ウルトラシリーズの新作『ウルトラマンR/B(ルーブ)』が始まった。
 この春から小学生になった息子はかなり気に入っているようだ。
 ダイヤブロックを使って、初回に登場した怪獣・グルジオボーンをつくった。
 これが立派なもので、直立二足歩行/下半身安定型のフォルムと長い尾、特徴的な赤と濃紺(黒)の縞をきっちり再現してあり、我が子ながらなかなかの観察力と感心した(完全に親バカ)。
 物語には個人的にどうもノリきれない部分がある。しかしおそらく、俺がノリきれない部分こそ息子が気に入っている部分なのだろう。
 ルーブは今のところ単純明解かつ熱血。
 たとえばオーブにあったような過去の因縁とかクレナイ・ガイ自身が抱える屈折、ライバルのジャグラスジャグラーがもつひん曲がった美学といった仕掛けや、ジードの、存在そのものがそもそも赦されざる悪意に由来するとか、父子の相剋と次世代の成長が底流にあるといった、おとな好みの要素。それらが、今のところは表れていない。今のところは。
 毎度登場する怪獣クリスタルを握る手とか湊兄弟の母親の記録など、一応は伏線じみたものは出てきていて、今後に思いがけない“裏”が明かされる可能性はある(というより明かされないと伏線未回収の駄作になってしまう)ものの、今のところは主人公となるふたりの暑苦しさばかりが前に出ている感じで、老境にさしかかった身には消耗の方が激しい。
 どうあれ、まだ結論は早い……のだが。
 一点、どうしたって解せない、認められない点がある。
 それはなにか。

「なんで歌がvoyagerじゃないんだよオ!」

 いや、正確にいえば「なぜ瀬下千晶(せしも・ちあき)さんの歌声が聴こえてこないんだァァァこの野郎ォォォ!!」となる。(TAKERU氏ゴメン)
 これはワタクシ許せませんのことですよ。
 むっかーむかむか。
 激おこ

 そもそもvoyagerは、ウルフェス2009でライブデビューした、ウルトラ専科のボーカルグループだという。
 当初は四人組の男女混成チームだったが、メンバーチェンジを繰り返した末、2013年下半期から瀬下さんとTAKERU氏による2人編成となり、これまでに至っている……のだそうだ。(参考=Wikipedia
 2009年というと、テレビで『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』が放映され、映画としては『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』が公開された年。俺個人はウルトラからかなり離れていた頃になる。
 瀬下さんたちが活躍し始めたのは『ウルトラマンギンガ』の頃であって、目立ち始めるのは次作『ウルトラマンギンガS』から。この辺りから息子の成長により、俺もウルトラ現役に復帰する。
 さらに次の『ウルトラマンX』では、瀬下さんTALERU氏とも、防衛隊の一員として本編にレギュラーで登場。
 俺はなー瀬下さんのなー遠巻きのファンなんだよ。
 熱狂的に追いかけるような若さはないが、その歌声と、やや地味なアピアランスは、すごーく好きなんだよ。
 特に歌声。
 ステージでのパフォーマンスだっていいぞ。
 フェスで声援を送るようなことはできずにいたが、心の中ではいつも“せしもさーん!”と叫んでいたんだよ。

 おおいにギョッとしたのは、オーブ後半・テーマソングに水木一郎神が加わったあとだった。
 瀬下さんパートはメインボーカル(水木神による)の下ハーモニーで、これが「いったいどーいうイジメですか」と思うほど音程の取りにくいラインになっていたのだ。
 そもそも瀬下さんの声域から考えると、下方ギリギリといえるパートだったかもしれない。だが、そんなパートであっても瀬下さんの声は正確かつパワフルで、いわば水木神が揺るぎなく力を発揮するための足場として、充分以上に堅固なカナメとなっていた。
 これはものすごい実力だ、と思ったものだ。
 たとえマルチトラックレコーディングで、他パートに引きずられないような方法での収録が可能だったとしても、あの強さと水木神のメインボーカルとの絡み具合は素晴らしい。
 本当は前半、瀬下さんメインのバージョンの方が好きだったので、いくらレジェンドのご光臨とはいえ些かならぬ違和感で受け止めた水木神バージョンではあった。
 だが、それでも瀬下さんはちゃんと加わっているのだし、瀬下さんにしても“伝説”との共演は名誉であったろうし、とにかく彼女以外には歌えないだろうほどの難技を披露してくれているのだし……とオノレに言い聞かせて、後半オープニングを毎度聴いていたものだ。

 ジードでは、オープニングがジード=朝倉リク役の濱田龍臣さん(敬称がとっ散らかってて恐縮だが、俺個人がそれぞれの方々に抱く印象に忠実にするとこうなってしまう)メインとなり、voyagerはまたも下支えに甘んじることになってしまった。
 だが、それでもエンディングの『キボウノカケラ』(この曲のイントロのギターアルペジオレギュラーチューニングのギターで弾こうとすると指がメチャクチャ窮屈な思いをする)での、一転しっとりした歌声にはずいぶん癒された。
『キボウノカケラ』はいわゆる応援ソングの類で、前半はオフな感じで歌われるが、中盤では瀬下さん持ち前の“力”が遺憾なく発揮されている。
 これがリクの、背負わざるを得ない大きな荷物とともに生きることへの本当に本当の励ましに聞こえて、「だから堪えろリク! キミの未来はきっと明るいんだ! 瀬下さんがそう歌っている!」と拳を握りしめたこと、幾度にのぼったことか。
 泣かせどころの半音下げもビシッと決めていたし、あーこのひと本当に歌が巧いなあいいなあ、と思っているんだよ今でも。

 なーのーにー。
 ルーブではエンディングにも登場しないって、なんなんですかー。

 情報をいろいろ探してみても、ひっかかってこない。
 いったいどうしてしまったのかvoyager。というより瀬下さん。(TAKERU氏たびたびゴメン)
 彼女の新しい歌が聴きたいよう。
 えーん。

 そういうわけで、ルーブにはノリきれずにいる。
 一応今夏のフェスにもエントリーしているのだが、この流れでは瀬下さんがステージに現れてくれる可能性はかなり低そうで、俺、テンション駄々下がり。
 まあ息子は、お気に入りのルーブだから、今回も盛り上がってくれると思うけれども。
 voyagerの出てこないフェスなんてなあ……。
 復活、希望。
 大希望。

2018-07-19

#1812

 好き嫌いでものごとを語るな、なんてことは思わない。むしろそれ以外にどんな語り方があるのかと思う。だが語った内容への賛同や恭順を強いるのはやめろ。それは俺が決める。あんたの好き嫌いに従う意志を、俺はもたない。

2018-07-18

#1811

 そりゃあ向こう数千年以上ずっと“明日”はあるさ。あり続ける。大丈夫、いきなり夜が明けなくなることはない。だがその夜明けを君個人が迎えられるかどうかはまた別の話なんだよ。なぜ迎えられることを大前提にしているのかな、していられるのかな?

2018-07-17

#1810

「昔はよかった」は敗者の負け惜しみだが、ではそれを言う者を敗北へ押しやった勝者が誰なのかというと、これが存在しないのだ。強いていうならある時代を昔にしてしまった者になるが、それが明確な例はごく少ないし、明確である場合に昔を懐かしむ者はほとんどいない。つまり、誰にどう負けたのかもわからないままどう見ても敗残としかいえない状況に陥った者の呟きが「昔はよかった」なのだ。

2018-07-16

#1809

 進化とは変わってゆくことであって、そこに人間の「進んだ」「退いた」という価値観は本来無用だ。たとえば穴居生活の長さから光に対する感受性が縮小する方向に向かったら、それもやはり進化なのだ。これを表現するなら「視覚が退化した」ではなく「視覚が失われる方向へ進化した」というのが正しい。同様に“人間の成長”というものも、さまざまな方向性をもつはずだ。ひとのさまざまな変化を、基本的にはすべて成長とみるように心がけていたい。