毎年世界中から出版関係者が集まる世界最大の国際児童書見本市、ボローニャ・ブックフェア。
『もう ぬげない』でボローニャ・ラガッツィ賞特別賞を受賞したヨシタケシンスケさんと、
会期中に行われる授賞式に参加するため、ブックフェアへ行って参りました!
ブックフェアは、日本で言う東京国際展示場のようなコンベンションセンターで行われます。
「関係者だ!」とひと目でわかるような、本好き特有(!)の雰囲気を醸し出すひとたちが会場へ向かう様子に、
入場する前からワクワクさせられます。
入ってすぐのショウケースにも、各国の絵本と一緒にディスプレイされている様子を発見。
だんだんと受賞したことの実感がわいてきます。
出展して今年14年目となるブロンズ新社のブースで、早速記念撮影。
ヨシタケさんのデビュー作『りんごかもしれない』だけでも、これだけたくさん翻訳されています!
ちなみに、手前はスウェーデン語版。「〜かもしれない」は、「KANSKE(カンスケ)」と訳されるそうです。
まるで日本人の名前みたいです。
『このあと どうしちゃおう』は、中国語で「爺爺的天堂筆記体」。
絵本が各国でどう翻訳されているのか見てみるのも面白いです。
人がひしめき合う広い会場をひと通り見学したあと、いよいよ授賞式会場へ移動します。
場所は世界最古の総合大学、ボローニャ大学。なんと11世紀に創立したと言われているそうです!
会場の図書館です。壁一面を覆う勲章に歴史の重みを感じ、身が引き締まります。
そんな厳粛な雰囲気漂う会場ですが、授賞式はとってもおおらかに進みます。
受賞した作家や出版社が呼ばれるたび、拍手はもちろん、指笛を吹く人や歓喜の叫びをあげる人たちも!
いよいよヨシタケさんの出番です。審査員ひとりひとりと握手し、楯を受け取るヨシタケさん。
ラガッツィ賞は作家だけでなく出版社も一緒に賞を受けるため、
弊社代表取締役の若月も、ヨシタケさんとともに壇上に上がります。
作家と出版社が一丸となって作ってきたのだと感じる瞬間です。
今回42カ国以上1354冊の中から選ばれた『もう ぬげない』。
その功績を、あらためて肌で感じた一日でした。
[後編へ続く]