舞台俳優化

なったら困るなあ、というものの一つとして。


私のマスタリングは大体「シチュエーションを用意する」だけです。
それ以上のことは考えません。「舞台を作る」ことに専念して、その上でPLがどのようにPCを動かすかはまず考えません。*1


で、なんでそんなことをしているかというと、「TRPGは即興劇だ」と思ってるからなわけですね。
これは最近、改めて確信したことですが、「PLがシナリオを知っていてもまったく問題はない」んですね。
謎解き系はある程度除外しますけども。
PL各個人がシナリオを知っていたところで、他のPLがやること、やろうとしていることはわからないわけです。もちろん、GMがやろうとしていることだって、本当の意味ではわかりません。
だったら別に暴露してもいいんじゃないかと。「こんな舞台だよー」と教えておいて、後は自由にやらせればいいんじゃないかと。
私が一番なりたくないのは、吟遊詩人GMと呼ばれるものです。GMがストーリーをすべて押し付けて、PLには選択権がないという。
しかし、じゃあPLが選択権を持つためには、どうすればいいんでしょうか? 一番単純な解は、シナリオのネタバラシをすることだと思います。「こっちはこうするから、あんた好きにしてね」と。


私は常に、シナリオがクラッシュされることを望んでいます。常にです。もちろん、無意味な破壊ではなく、「予想以上の展開を迎えること」を望んでいるわけです。
そのためには、むしろ事前にネタバラシをしたほうがいい。GMは脚本家で演出家で黒子だけど、舞台の上では役者自身が脚本家で演出家になればいい。
GMは黒子でいいのだと思います。実はそれがもっともGMをしていて楽な方法で、手間がかからない方法なんじゃと思ってます。

*1:サークルでやってるので、誰それならこう動かすだろうな、ぐらいは考えますが、考えると大体裏切られるのであんまり考えないようにしてます