2010-06-22
■[PSP]メタルギアソリッドピースウォーカー(1)
- 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント
- 発売日: 2010/04/29
- メディア: Video Game
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バジリスクを槍で突いて殺すと。
その穂先から全身に毒がまわってやがて殺した本人も死んでしまうそうです。100%確実に。だから誰もバジリスクを殺さない。殺せない。
| タイトル | 時代 | テーマ |
|---|---|---|
| METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER | 1964 | SCENE(立場) |
| METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS | 1970 | - |
| METAL GEAR SOLID PEACE WALKER | 1974 | 平和と抑止力 |
| METAL GEAR | 1980年代後半 | - |
| Metal Gear 2: Solid Snake | 1990年代後半 | - |
| METAL GEAR SOLID | 2005年 | GENE(遺伝子) |
| METAL GEAR SOLID 2: SONS OF LIBERTY | 2007〜2009年 | MEME(文化的遺伝子) |
| METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS | 2014 | SENSE(意思、精神) |
メタルギアシリーズのテーマってのは完成してからとってつけたようなものではなく、いつでも作品全体にその要素が散りばめられています。それゆえ単品で遊んだ場合には、テーマに沿った壮大な物語を楽しめ、シリーズを通して遊んだならばその奥深い物語に五感が痺れるようなカタルシスが。
そのテーマは主に人間を中心に描かれています。1の「GENE」では、スネークの遺伝子とその系譜を描き、「20世紀最高」とまで言われたシナリオ。2の「MEME(ミーム)」では情報と記憶と支配について。3の「SCENE」はよくある言い方をすれば「それぞれの正義」。4の「SENSE」は1〜3のテーマを繰り返し、もうひとつの力である意思の話。
しかし今回ピースウォーカーのテーマは「平和と抑止力」です。そこから連想されるのは戦争、それも核を抑止力にすることで現在まで維持されている不健康な平和。確かにメタルギアと言えば核(nuclear)は重要なポイントですが、これまでの物語の核(core)はスネークという人物についてだったわけで。今回ちょっと異質ですよね。
そんな今回の物語は、米ソ冷戦時代の1974年に軍を持たない中米コスタリカに持ち込まれた核をめぐる陰謀が中心。ゲーム理論の域を出ない相互確証破壊理論の詭弁*1に対し、核抑止(=平和)を裏付けるのは「100%確実に報復攻撃を行えるシステム」と吠える人間。
シリーズ遊んでる人はそのシステムがなんだかすぐにわかっちゃうでしょうけど、1974年つったらSALTIIまっただ中で、戦略防衛構想なんて夢物語の頃です。この頃の核抑止の裏付け、つまり報復攻撃の確実性を高めるために必要なのは配備核の数を増やすくらいのもんで。
今までは背景や舞台だった核と戦争そのものをテーマにした今回のピースウォーカー。スネークの主人公としての存在感は相変わらずですが、やはりスネーク自身の物語ではなく歴史の空白を埋める外伝的作品となっています。まあ小島監督自身「4でメタルギアソリッドはシリーズ終了」って言ってますもんね。
しかし時代設定のディティールや造詣深いキャラクターが織りなす物語はナンバリングと同等かそれ以上。ゲームの進行に関係ないブリーフィングの音声*2を聞くだけでざっと3〜4時間。この作品のおかげでメタルギア関連のwikipediaの情報量が凄いことになってます。
メタルギアシリーズ。僕はやっぱりこのストーリーの奥深さと作品毎のテーマが描くドラマの部分が一番好きです。2のテーマでもありますが、不必要な情報を脳に貯め込んでいくのって楽しいですよね。
続き以下はシリーズのネタバレを含む不必要な情報の余談。
先日小島監督がツイッターで、「次回作はタブーに触れる」ってなことを呟いてました。その少し前には同じくツイッターで2で描くはずだった少年兵の映像*3を削除せざるをえない業界の狭さに嘆いてました。ここではその次回作で描くタブーについて妄想してみようかと。
小島監督の言う「タブー」を「ゲーム業界における」、ではなく一般的なモラルとして考えてみますと、MGSシリーズでは既に
- 1の「恐るべき子供たち計画」遺伝子操作、クローン
- 被爆、遺伝子操作に起因する「性欲をもてあます」
- 2の少年兵、4も少年兵、かな?
- 代理母(これは国によりますが)
- 4のソリダスの遺体の扱いとか
- 1、4の大佐の不倫
こんな感じの倫理的にちょっとヤバめなテーマが描かれています。これ以上のタブーってなんだろなーと考えると残ってるのは宗教批判、人種差別、変わり種としてカニバリズムとか。どれもメタルギアのテーマとしてはしっくりこない。
となるとやっぱエロかなんじゃないかな!
ピースウォーカーにおけるパスとのデートミッションを伏線と考えると、こりゃもう次回作は「ときめきメタルギア〜伝説の英雄の墓の前で〜」しかないんじゃないかと!
攻略対象はナオミ、メリル、メイ・リン、ローズマリー、スナイパーウルフ、オルガ、フォーチュン、パラメディック、パス、ストレンジラブ、セシール、サニー、BB部隊の皆さん!
オルガとかデートするときサイボーグ忍者の格好できちゃったりね! 日本各地のDSステーションと連動してご当地REX入手できたりね!
何がタブーってさりげなくサニーが入ってるところね。
