http://d.hatena.ne.jp/fabulous69/20131213/1386924245
- 作者: 小林恭二
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1993/05
- メディア: 単行本
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こんなステマありか、と思いながらメモって調べて図書館で借りた本です。
この本の酒乱日記及び温泉日記は相当連続飲酒ですが、
少なくとも作者は現在専修大学に潜り込んで教授という安定した職業に就いておられるわけで、
同業の島田雅彦*1くらいのレベルなのかな、どうだろうと思います。
噂の眞相連載だった酒乱日記には島田雅彦出てきます。たくさん。
あと出てくるのは、
山田詠美とか川西蘭とか富岡幸一郎とかキングズリー・エイムスとか森詠とか山川健一とか、
ソウルミュージックラバーズオンリーとか、佐伯一麦とか川村毅島弘之、
黒木瞳唐十郎内藤陳松坂慶子です。
温泉日記はるるぶ連載なので、少し出てくる人が違う。
あとこの本には太陽連載の歌舞伎節穴日記というのが収められていて、
勿論出てくる人は違うし、
だからこの本は平凡社から出たのかと納得するですが、近藤よう子がイラスト書いていて、
本人も出てくるのに、そのイラストが単行本に収められていません。バカじゃなかろか。
頁162
ばたばたと歌舞伎座に駆け込むと、横に和服でびしっと決めた粋筋のお姐さんのような人が座っている。かっこいいなと思ってちらちら眺めていると、近藤よう子さんだった。なんとなくあがって、
「その着物はなんですか」
と言わでものこと尋ねると、平然と、
「ポリエステルです」
と答えられてしまう。
私は作者を知りませんので、検索しましたが、
『ゼウスガーデン衰亡史』くらいしか見たことあるのありませんでした。それも未読。
- 作者: 小林恭二
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 1999/11
- メディア: 文庫
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俳人なのがうらやましいです。
頁138
更にカルビ焼きには焼酎がある。もうほとんど絶望的なくらい合う。日本では真露が入っているが、日本で飲む真露と韓国で飲む真露は全然味が違う。普通のビールとビアホールで飲む生ビールくらいの差がある。なぜだろう?
むかし、韓国人から、成分変えないと日本に輸出出来ないから、
輸出向けは成分違ってて、だから味が違うと聞きましたね。
この頃はアレだ、戒厳令夜間外出禁止令が緩和され、
ソウル五輪後も韓国ブームの余波があって、
ポパイとかが、21世紀に2ちゃんとかで病身舞と書いた舞踏を、
片身舞と書いて来日公演とかの時代だ。四方田全盛期。
酒乱日記という割に、本人が自分の行状を全然書かないので、
否認の病気だなあ、と思うくらいしか参考になるところはありません。
歌舞伎節穴日記はとても面白いですけど。以上