『謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』読了
- 作者: 高野秀行
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2013/02/19
- メディア: 単行本
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もう寝ます。以下後報。
【後報】
著者はアヘン王国ではひと財産に相当するアレを乱費、
イスラム世界でも酒を求めてしまうので、
後者の本でも紹介されてるカート世界のカート宴会で交流を深める様は、
非常によくわかります。
- 作者: 高野秀行
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/03/20
- メディア: 文庫
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- 作者: 高野秀行
- 出版社/メーカー: 扶桑社
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- メディア: Kindle版
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便秘について今回書かれていますが、性欲減退に関しては、前書参照です。
『カラシニコフ』の作者はカートの酩酊作用をあまり認めていなかった旨、
引用されています。朝日新聞だからかな。
- 作者: 松本仁一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
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イスラム神秘主義スーフィーの修行僧を指す言葉であるとか、
ソマリランドは『国マニア』という本に詳しいとか、英語版Wikipediaがもっと詳しいとか、
- 作者: 吉田一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/07/07
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ソマリワールドが氏族社会を基調にしていることを(ソマリ人の書いた論文も含め)隠蔽というか、
スルーして、氏族社会をフォービドンにしていると言っています。
その謎は語られない。
作者は、遅れてきた大河清盛的にソマリアの氏族社会を、
源平になぞらえて細かく紹介してますが、
なぜ欧米人が氏族社会を見ようとしないのかに、疑問に思わないのか、については、
探っていません。ここと、プントランドのアテンダーコーベくんへのギャラをいつ払ったのかだけ、
書き漏れなのか読み飛ばしてしまったのか、分かりませんでした。
頁232、239の、通貨基盤のないソマリア・シリングがアフリカ一安定した通貨になっている話、
政府銀行がないから増刷出来ずインフレの心配がないという話は、
昨今のビットコインを連想させ、面白かったです。
頁277の、日本の政府援助がソマリア復興におおいに貢献してるという話もよかったのですが、
ユニセフ経由という点が、どこかで誰かに引っかかってあまり流布されない気がします。
頁158、ソマリランド取材記の雑誌への売り込みに全面的に失敗した話、
頁289、取材費大赤字で底をつくもロクに情報が増えていない状況、が鬼気迫ると思いました。
ほかの邦人も、ネット社会で辺境見聞記など誰も買ってくれなくなったが、
趣味で訪問を続けているとあります。まあ、そうなんでしょうね。
グーグルマップに貼られてる地図見るだけで楽しくなれて、終われますもん、今は。
でも、その後も、ソマリアにハマり続けます、作者は。
大黒屋からソマリアに送金出来るなど、すごい起死回生的な豆知識も出てきます。
現地社会を動かす仕組みは、かなり解明されますし、
ラピュタに例えられるソマリランドは、規律あるライオン社会と比喩されます。
弱いものは隙を見せると食われるが、その強者同士が伝統秩序を保って社会形成してると。
ディヤ(負債を一族で分担するローカルルール)とか、
離婚再婚が縁戚関係を強化する話とか、面白かったです。
で、日本人の琴線からすると、カネ第一のソマリアは、
テレビドキュメンタリーなど作ってもうけそうもない、
しかし作者はそんなことおかまいなしにソマリアにハマっているんだな、と思いました。
最後に、頁125で、なぜかソマリランド人は台湾がキライという場面がありますが、
(だから国際社会で孤立してる者同士仲良くすればいいじゃん、という作者の主張は、
即断即決の遊牧民たちに一刀両断される)
この謎もいずれまた探ってほしいと思います。中共のチカラですかねw
(2014/4/26)
4がつツリガへおいデー(うまいもんの日)入園・入学・進級などなどおめでとうのお餅つき!
武蔵野陸上競技場を
「ムサリク」と
略すのにも
驚きましたが、
「ツリガ」にも
同系統の驚きを
感じます。
なぜサハラ以南の
アフリカンな
語感を醸して
しまうのか…
〜 ぷらっと中央林間通信 〜 【コンシェルジュ】
個人名なので
マスクしましたが、
壮年男性コンシェルジュ
です。