- 作者: 坂木司
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初出「別冊文藝春秋」2006年7月号〜2007年5月号
あとがきあり クロネコヤマトに謝辞があります。
ヤマトのリヤカー、やってた人の話を聞くと、この小説みたいなもんでは、
全然ない感じなのですが、まーそれは、言ってもしかたないw
これも瑞閏さんのブログで拝見して、読もうと思った本。
これを読む前に坂木司のほかの本も読もうと思って、
何冊か読みまして、その中にも瑞閏さんがブログで紹介してる本があるのですが、
私が拝見して坂木司読もうと思ったのはこの本の感想からです。
花鳥生活 2017-10-14 ワーキング・ホリデー/坂木司
http://d.hatena.ne.jp/suijun-hibisukusu/20171014/p1
元ヤンのホストが宅配便に転職して、どっかでこさえてた子が、
小学生になって再会に来て居着いて料理上手だった、という話。
アマゾンで読んだ情報でしたか、性別不明の覆面作家である作者が、
いちばん自分に近い主人公と言ってたとか言わないとか。
元ヤンのわりに、やっぱ育ちがいいな〜、と。
その辺、関東近県からホスト通いに上京するナナというお嬢様や、
ホストクラブや不動産業など複数経営するオカマ実業家ジャスミン、
にも共通することなのかも。同僚のナンバーワンホスト雪夜は、
モデル堂本光一かなと勝手に思いました。これも性格いいキャラです。
頁64で、主人公がジャスミンを「俺のヒギンズ教授」と言ってますが、
マイフェアレディのあの調教の人の名前だなんてこと、分かりません。
検索してやっと分かった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3
頁191
「ねえ。男は引っ込みがつかなくなって自爆するけど、おかまと女は損得を天秤にかけてから進退を決めるのよ」
南北戦争を題材にした古い映画を見ながら、ジャスミンは俺にこう言った。
風とともに去りぬ以外南北戦争を題材にした古い映画知りませんが、
そんな場面あったんですかね。こんなとこにも作者のあふれ出る教養。
頁57、客に説教した上に手を上げるホスト(主人公)の場面。店内ビンタって、
そりゃ確かにおおごとだ〜と、思いましたが、瀬戸瀬尾まいこ読んだ後なので、
この安心感のある道徳的展開が、頼もしかったです。
(別のホストに貢いで、プーソーからたぶん企画もののAVにおちる女を説教)
でもオーストラリアで働きながら英語学ぶようなタイトルに、
なんでしたんでしょうかね。そこは不思議。以上