映画「三十路女はロマンチックな夢を見るか?」(English title:   )劇場鑑賞

http://misozi.jp/#

なんとなく、今かかってる、崖っぷち女子映画を観ておこうという、
「ねばならぬ」意識に、支配されて見てしまった映画。
くたっと寝てシネリーブル行かなかったので、黄金町。
英語タイトルは分かりません。アンドロイドは電気羊の例に習うなら下記かと。

Do Misozi/Misoji (Over thirty)-women Dream of Romantic or Romanchikku?

第19回ハンブルグ日本映画祭(JFFH)正式出品とのことなので、
いずれそこで英語タイトルがつけられるでしょうから、刮目して待ちます。
現時点でまだ第19回は、各作品の紹介等ウェブに出てないです。
大手から資金調達とか映画祭参加経歴とかがないように最初見えたので、
監督役が映画の中で才能のなさとつまらなさを自虐連呼する展開に、
ものっそリアリティが出て、けど、上田のとハンブルグと、
ふたつも映画祭参加出来てる作品でよかったです。チラシ刷り直した?

https://jffh.de/en/

公式アカウントがMisoziで、Misojiでないので、訓令式と思いました。
まさか監督が来てたとわ。


以下後報【後報】
書きにくいですが、これまで、タダ券とかで、中途で席を立つ人が、
いたのかと想像しました。オチには絶対の自信があったと思いますが、
(予想は出来て、合ってましたが)それを引き立てるためなのか、
観客を油断させるためなのか、途中、サイコのあたりまで、
かなり凡庸に作っていて、台詞も聞いたことのあるようなものばかりで、
セクハラというものはこういうものだろう、アラサーは(TVドラマなどだと)
こういうふうにワンルームの自室でぶつぶつひとりごとモノローグするだろう、
という展開が、見ていてつらかったです。それでいて、冒頭寝起きなのに、
メイクちゃんとしてるとか(酔って寝たので落としてないと言い訳は出来る)
ミートソーススパゲッティを、たらしの監督が作って配ってるのに、
回想では元カノ役の人が作っていて、整合性がとれていないとか、
あるいは、元カノから教わった料理を今カノやこれから口説く女にも、
ふるまうという意味合いなら、もうひとことふたこと効果的なセリフを、
添えてもよかっただろうにカットしたのか? など、
見ていてわんわんもくもくこれはどうしたもんかなーと考えてしまう。
そして、監督役の人と周囲が、才能がない、ツマラナイを連呼するので、
サブリミナルで、この映画までツマラナく思えてしまう。これ大きいです。
おもしろいっしょおもしろっしょ、と臆面もなく厚顔無恥に言い続ける、
そんなキャラに監督役を作れなかった、その保身が悲しい気がする。
夢を追う監督役を見ているだけで楽しかったという元カノの思考は、
この映画撮影現場楽しかったろうなーと思いましたし、
制作会社のつべ予告が、「〜夢を見るか?」になってても、
たぶん監督は鷹揚にオッケーオッケー言って直してないんじゃいか、
と思ったりしました。甘い人ではないんでしょうが、スタッフが離れていく、
というセリフの重みを、分かっていながら、でも新しい出会いがあるから、
放置してまだ底をついてない段階なのかと。BGMの多さとか、人に恵まれてる。
フェードアウト多用は、自分の個性だと考えているじゃいかと思いました。
フィルムでなくデジタル時代でもフェードアウト多用って、逆に新鮮でしょ?
と監督役がヒロインに自慢する場面を入れるともっとよかったかも。
パンフに書いてあるかと思ったけど書いてなかったのが、車。
後ろにレースのカーテンとか、こだわりがあるので、監督の車なのか誰のなのか、
それは言えないのか、で、どういう経緯で撮影に使うことになったのか、
その辺が言えないのは、小道具さんが頑張り損ねて、フェイクナンバーでなく、
あの多摩ナンは実車プレートであった、とかのうら事情があるからなのか、
とか、エンディングではスタッフがノリノリで走らせてるのに、
撮影こぼれ話がなくて、さびしいです。こういうのがファンサだと思う。

線路沿いの通勤場面で日野市と分かり、誕生日が2017年12月10日15時ですか。
そこは特にそれ以上意味はないと思いますが、あっても分かりません。
内輪受けで観客おいてけぼりだと、悲しいので分からないままにしようと。

チラシ等のライフルは出ません。さいご警官隊が銃身切り詰めた、
ウージーみたいなサブマシンガンばっか持ってますが、
そういうリアリティのなさに目くじら立てる人にも気を配ると、
次作そういう人がマニアで、小道具調達時貸してくれるかもしれません。
人と言う字は人と人が支え合って出来ている(棒

あと、髪の毛の量が、公式等の画像と違う気がしましたが、
丹念にみていくと納得です。
https://www.oricon.co.jp/news/2108600/photo/7/

ヒロインの自己実現は、中央線沿線ならではと思いました。
http://eiga.com/news/20141110/20/

見栄を張る」の感想けっこうひどいこと書いた気がするのですが、
知りあいがそれを見て、「見栄を張る」面白そうですね、
と言ってくれたので、私と他者はやはり感覚が違うのだな、
と考え、似たテンポで感想書きました。以上(2018/4/13)