「DIVE!!」

DIVE!! 上 (角川文庫)

DIVE!! 上 (角川文庫)

DIVE!! 下 (角川文庫)

DIVE!! 下 (角川文庫)

読みました。私にとって初の森絵都作品。映画化されて書店に平積みになりまくっていた際には惹かれたものの読まなかったくせに、このタイミングで手を出す単純さ。はい。完全にタイトルです。8月リリースまで待てなかったんです、「DIVE」。あ、B'zさんたちの話です。

で、本作ですよ。完全に夢中になって読みました。おもしろい! メチャクチャおもしろい!! こういうの、大好き!! 既にコミック版を読んでいた相方に対し、「誰が主役だかわからない…」とかぼやき(?)ながら読んでいたんですが、正直あまりのおもしろさに、話をせずにいられなかったというか。とりあえず、ホント「夢中」でした。こういう熱いの、大好きなんですもの、ええ。
とにかく、キャラクターの魅力的さときたら。1人1人がとても大好きです。なんてまっすぐで、なんてキラキラしているんだろう。知季や飛沫はもちろん、レイジや幸也というMDCのメンバー全員が好き。もちろん、一番のお気に入りは要一ですがw 完全に彼が主人公じゃーん! と思いきや、最後の最後でおいしいところは彼が持っていっちゃうんだなあ。
非常にスポ根マンガ的で、ストーリーとしては出来すぎ感があるのですが、いいじゃないだってコレ、少年マンガでしょ? …あれ? 違う?? いやいや、スポ根小説として、とにかく素晴らしい。美しい。ていうか、おもしろい。これで充分だ。
文庫では上下巻の2分冊でしたが、もともとは章ごとの4冊立て? それぞれメインとなるキャラクターが変わって、彼らの葛藤と成長とが見て取れる、その全員が愛しくなる、そんな構成。ズルいなあ。もーマジで大好きだもん、みんな。
特に4章の進め方は、非常に印象的。細切れで視点は変わるけれど、そのどれもがキラキラと光っていて、後半なんてずっと胸が熱くなりまくりでした。ああ、電車とか会社とか、周囲に大勢人がいる状況で読むもんじゃないな。でも読みたくて読みたくて仕方なくて、結局そんなトコロで読んでしまいましたが。

とにかく、おもしろくておもしろくておもしろい。熱くなれる作品。完全にインドア派スポーツ音痴の私ですが、こういうスポーツモノが大好きだということを再認識しました。

好きなことは、ダイブ!!