モーグルとカバとパウダーの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

モーグルやカバ(EXカービングスキー)、山スキー(BC)の山行記録などがメインの日記です。
いろんな条件のいろんなところを、その時々の条件にあった滑り方で楽しむ、フリースキーをして遊んでいます。

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2007-10-18 (Thu)

[][][]コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 (1) コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 (1)を含むブックマーク コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 (1)のブックマークコメント

今、モーグルをやってる人口は凄い減ってきてて、長野オリンピック前のモーグルブームだった頃からやってる30代以上の層と、幼い頃からやってて完全に選手として滑ってる層と、2極化してしまって、普通にコブを滑ったりモーグルを新たに始める人たちは、いなくなりつつあると感じています。

そんな中この冬、モーグルを題材にした映画「銀色のシーズン」が公開されます。

僕の住んでる美麻でも一部撮影が行われたり、間接的に少しだけお手伝いした部分もあったりしたので、ぜひ成功して欲しいと思っています。


そこで、この映画を見て、モーグルを始めたり、コブを滑れるようになりたい、と思った人たちのために、入門となるようなページがあったらいいのにと思い、完全なコブ初心者や初級者、モーグル入門者のための、コブの滑り方入門を、連載で書いてみたいと思います。


ターゲットは、コブが全く滑れない、これから滑れるようになりたい、という人を想定していますが、ある程度整地は普通に滑れることを前提として書きます。

が、完全な綺麗なパラレルではなく、シュテムターン気味になってしまう人や、内足で支えてしまうような滑りになってしまう人、あまりこういう区分けは好きではないのですが、基礎の2級に受からない位の人、あたりというレベルで大丈夫だと思います。


なるべく、平日に短い1エントリーづつ、図付きで書けるようにしたいと思っています。

まだ書いていない図については、【】で今後書く予定の図の内容だけメモしてあります。図が遅れがちですみません。

質問がある時は、コメントにいただけると嬉しいです。


まとめて読む

コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

コブ入門全部

[コブ入門] - モーグルとカバとパウダーの日記


はじめに

コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 (1)

ずらしで滑る

回して滑る

コブの凹凸を利用して滑る

  • 吸収動作
  • 前後の重心移動
  • コブを叩く
  • トップで押す

コブの滑りでよくある誤解

[][][]ずらしで滑る1 - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 (2) ずらしで滑る1 - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 (2)を含むブックマーク ずらしで滑る1 - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 (2)のブックマークコメント

最初にコブを滑る滑り方として、ずらしという滑り方から始めます。


ずらしというのは、横ずらしといって、スキー板の進行方向に進むのではなくて、板を斜面に横に向けてしまい、横に板が「ずれ」ながら下にずり落ちていく、というような滑り方です。

この横ずらしでコブの急になっている部分をずり落ちて、コブの底の平らになっている部分まで降り、そこでピボットターンと言う、その場でくるっとまわるようなターンをして逆方向を向き、またずれ落ちていく、というような滑り方です。

ここでも、まずは「ずらしピボット」の滑り方を最初に出来るようにしていきます。


これが出来ると、どんな厳しい条件でもとりあえず降りてこれるようになり、降りてこれるようになるとコブが楽しくなってきます。そしてどんどん自分からすすんでコブに入っていきたくなってきます。

コブは失敗したら、途中で転んだり自分の通りたいルートを通せなかったりするので、自分ですぐにわかります。逆にうまく滑れたこともわかります。

どんな形でもいいから滑れるようになることが上達に繋がります。


次回はどういうコースを通ってコブを滑るのかを説明します。


※もっと上手い人、一緒に行って教える人向け

実は岩渕さんやいたるさんは、回していく滑り方から始めていますし、そういうのも有りだと思っています。

が、まわしていく滑り方は、それがやりやすいコブ斜面があったり、教えてくれる人がいないと、なかなか出来ないと思います。

なのでここではまず、どんなコブ斜面でもとりあえず降りてこれるようにずらしから始めて、それでコブが降りれるようになったらすぐに、回していく滑り方を説明していきます。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

[][][]ずらしで滑る2 コース - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(3) ずらしで滑る2 コース - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(3)を含むブックマーク ずらしで滑る2 コース - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(3)のブックマークコメント

コブを滑れない人は、まずコブのどこを滑って良いのかわからない、と言うことがあります。

実際にずらしで滑る場合、どういうコース(ライン)を通るのかを見てみましょう。


【ずらして滑るライン】

f:id:stealthinu:20071023222425p:image

ここの、赤い線上を土踏まずのあたりが通っていくような感じになります。

この、スキーが通るコースのことを「ライン」と呼びます。


それぞれの場所でのスキーを見てください。オレンジ色で書かれているのが、その場所でのスキーの位置と向きです。

コブの落ち込んでいるところの手前で、スキーを真横に向けて、そこから横ずらしでコブの一番凹んでいるところ「コブの底」まで降りていきます。

そして「コブの底」で、ピボットターンというその場でくるっと180度方向転換するもので向きを替え、また横ずらしで降りていきます。


【ずらしで滑るライン横から見た図】

f:id:stealthinu:20071023224532p:image

横から見た図を見るとわかりますが、コブの底はそのコブ斜面のある斜度よりもずっと緩く、ほとんど水平になっていたりします。

だから、そこにいる限りはスピードが増してしまうことはありません。

なのでそこで落ち着いてターンして逆方向を向くことが出来ます。


【一般的なラインとずらしで滑るラインの比較】

f:id:stealthinu:20071023222715p:image

ちなみに、この図のオレンジの線が、コブの一番掘れているところをトレースする、一般的なショートターンで滑るラインになります。

この一般的なラインに比べ赤のラインは、より直線的にほとんど左右に振れずに降りるラインだということがわかります。

そう書くと、より難しそうな感じを受けるかもしれませんが、実はこのように左右に振らずに降りたほうが、より初心者向けで簡単なラインになります。


次回はずらしのポジションを説明します。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

[][][]ずらしで滑る3 ずらしのポジション - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(4) ずらしで滑る3 ずらしのポジション - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(4)を含むブックマーク ずらしで滑る3 ずらしのポジション - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(4)のブックマークコメント


早速コブを滑りたいところですが、その前に横ずらしとピボットターンを練習します。


まずは横ずらしを練習しましょう。

普通スキーは前に滑るので、横にずらすというのを練習したことがある人は少ないかもしれません。

なので、リフト最初の2本分くらいは全部横ずらしで滑るくらいの気持ちで一度練習してみましょう。

ゲレンデは整地された平らなところで、緩斜面よりはちょっと緩めの中斜面ぐらいでやるのが良いでしょう。


まず、斜面に対して、真横に板を向けます。ゲレンデに普通に立っている状況になると思います。

止まっている時はエッジが噛んでいるはずで、そのまま下を向かずに、少しエッジを緩めてやると、足元が少しずれて下にずれ落ちます。


【良い姿勢】

f:id:stealthinu:20071023225113p:image

こちらの良い例のように、重力に方向に真っ直ぐ、突っ立ってるように立つようにします。

こうすると、ちょっと両足のエッジを緩めただけで下にずれ落ちていくことが出来ます。


姿勢は、軽く膝は曲がっていますが、土踏まずの真上に腰があり、腰の上に肩があるような、ほとんど突っ立っているような姿勢のほうがやりやすいです。

体の向きも少し気にしてみます。

板は真横を向いているので、斜面真下向きに対して90度ひねられていますから、腰で30度、肩で60度、そして顔は進行方向、斜面の真下向き、という感じになります。


【良くない姿勢】

f:id:stealthinu:20071023225010p:image

このとき、この良くない例のように、必要以上に腰を内側に入れてしまってエッジを立ててしまう人がいます。

こうすると、エッジをちょっとだけ緩めるというのがしにくくて、スムーズにずらすことがしにくいです。

また、内倒しているので、山側の足で支えて谷側の足でエッジ角度を調節する、というようなずらしになってしまいます。


【内足で支えて外足で突っ張っている姿勢】

f:id:stealthinu:20071101175925p:image

この姿勢でずらそうとする人が意外に多いのですが、先の良くないポジション例よりも、もっと良くないことになります。

こうなってしまう人は、減速しよう減速しようという意識が強すぎて、エッジを立てて止めようとしてしまっています。

恐怖心から、ずれ落ちることを止めようとしてしまうため、こうなってしまっています。

こうするとずれて減速するのとは逆に、エッジが立って斜滑降になってしまって板が走り、後傾になったりします。

減速するためには、エッジを立てるのではなく緩めてずらすと意識を変えてみましょう。


次回は整地でのずらしの練習で気をつける点です。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

[][][]ずらしで滑る4 整地でずらし - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(5) ずらしで滑る4 整地でずらし - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(5)を含むブックマーク ずらしで滑る4 整地でずらし - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(5)のブックマークコメント

以下の点に注意して、整地でずらしを練習します。


目標とする滑り

  • 斜面の真下方向に降りること
  • 一定の速度でスムーズに降りること

こうなっちゃダメ

  • 斜め横方向や後ろ方向に進んでしまう
  • エッジがときどき噛んで斜滑降してしまう
  • ずれては止まり、ずれては止まりとスムーズでない

斜面に薄くバターを塗るような意識でずらしていくと、なめらかに降りることが出来ます。

腰が内(山側)に倒れてしまって、エッジを立てすぎてしまわないように注意しましょう。ときどきエッジが噛んで斜滑降してしまい、真下に降りれない場合は、腰が内側に倒れていないかを意識してみてください。

ずらしている時の上体の向きは、顔は真下を向け、腰や胸もなるべく下を向けるように意識して、実際は斜め横45度とかぐらいを向いている、という感じに捻ってみましょう。



※もっと上手い人、一緒に行って教える人向け

片足の板をはずして片足でやります。その場合、谷側の足で片足の他に、山側の足で片足もやってみましょう。

山足、つまり内足側でずらすことはあまりないと思うので、結構練習になります。

なんかやっちゃって片足だけで降りなくちゃいけなくなった緊急時とかも、片足のずらしピボットで厳しい斜面でも降りれるようになります。


次はキックターンについて説明します。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

[][][]ずらしで滑る5 キックターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(6) ずらしで滑る5 キックターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(6)を含むブックマーク ずらしで滑る5 キックターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(6)のブックマークコメント


キックターンとは、止まっている状態で、真横向きから逆の真横向きに、向きを変えるものです。


ほんとうはずらしとずらしのあいだをピボットターンで向きを変えるのですが、それすら出来ないような場合や、滑り出しで自分の向いている方向を変えたいときなど、キックターンというもので、その場で向きを変えます。

厳しい斜面でも、ずらしとキックターンができれば、とりあえず降りていけれるようになりますので、覚えましょう。


  1. 真横を向いているところからスタート。
  2. 山側のスキーの山側に、両ストックを突いておき、体重も掛けておきます。
  3. そうすると、谷側のスキーは持ち上げても安定してますね。
  4. そこで谷側の足だけ逆方向を向けます。
  5. きついですが、なるべく逆の真横に向けるように頑張って回して、スキーをつけます。
  6. すごいガニ股状態になります。
  7. 谷足に体重を乗せつつ、谷側の手のストックを、逆方向を向けた谷側のスキーのトップ付近に突きます。
  8. そのストックと谷足に体重を乗せつつ、山側のスキーを浮かせて谷のほうに回してきます。
  9. 先に突いていたストックよりも谷側に、山側だったスキーがつくような感じになります。

【後でキックターンの図を書きます】


最初は、こんなの出来ない… と感じるかもしれませんが、慣れると簡単です。

実際には、急な斜面やコブの上でやったりするので、整地で何度もやって慣れておきましょう。


次はピボットターンのやりかたを説明します。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

[][][]ずらしで滑る6-1 ピボットターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(7) ずらしで滑る6-1 ピボットターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(7)を含むブックマーク ずらしで滑る6-1 ピボットターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(7)のブックマークコメント


ピボットターンとは、土踏まずのあたりを中心に、その場でくるっと回るようなターンのことを言います。


最終的なイメージとしては、土踏まずの真下を中心に回転するイメージになります。

普通にエッジングするターンから、徐々にピボットターンに持っていくために、まずはポール(ストック)を突いた場所を中心にして回るイメージではじめてみます。


  1. ポールを、斜面真下方向の、少し離れた(最初は1m位から)位置にしっかり突きます。
  2. ちょっと腰を伸ばし気味にして、ポールにもたれかかるようにな感じにします。
  3. 同時にスキーをフラット(雪面に対して水平)にするように意識します。
  4. ポールを突いた場所を中心に手で支えて、コンパスで円を描くようにくるっと回ります。

【後日、上から見た説明図を書きます】


くるっと回ることが出来たら、徐々にポールを突く場所を足元に近づけていき、足の真下で回転するイメージになるようにしていきます。

最終的には、かかとからテール側に20cm、スキーから20cmくらい離れた位置にポールを突く感じになります。


【後日、上から見た説明図を書きます】


普通のターンのようにエッジを立ててターンをするのではなく、スキーをフラットにする意識でやります。

ポールにもたれかかるとき、少し上下動使って抜重してやると簡単です。

ターン中、スキーは密脚(足と足の間がせまい、くっついている状態)にしていたほうが簡単なのですが、最初はプルーク(ハの字)になっていても良いです。

両スキーをくっつけて一枚のスキーのようにして扱うような、モノスキー(ボードのように一枚のスキーの上に、二つビンディングがついているもの)をイメージしてやるとやりやすいです。


※もっと上手い人、一緒に行って教える人向け

スキーをフラットにすることで、簡単にくるっと回ることが出来る、ということを体感してもらうことと、重心を谷側に投げ出すことでスキーがフラットになることを感じてもらうことを狙っています。

そのためにポールを補助として利用しています。


出来る人は、なるべくポールや上下動などの補助動作を使わずに、どれだけスムーズに小さくその場で回転できるようになるか、をやってみましょう。

なれてきたら半回転だけでなく、一回転や連続回転をしてみます。その際もなるべくポールを使わないようにしてみましょう。

フラットがしっかり出せると、くるくると回転することが出来るようになります。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

[][][]ずらしで滑る6-2 ピボットターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(10) ずらしで滑る6-2 ピボットターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(10)を含むブックマーク ずらしで滑る6-2 ピボットターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(10)のブックマークコメント


ずらしからピボットターンに持っていく方法を紹介します。

直滑降から横ずらしへ

  1. 直滑降してもあまりスピードが出ない緩い斜面で直滑降します
  2. ポールを斜め前方に付いて、そこを支点として横ずらしし始めます
  3. 完全に横を向くまで方向を変え続けます
  4. 完全に横を向いたら横滑りでスピードを殺して止まります

横ずらしから直滑降へ

  1. 緩斜面で、横ずらしで斜面下方向へずらし降ります
  2. 体をなるべく下に向けておきます
  3. ポールを踵の後ろ斜め方向に付いて、そこを支点としてトップを下に向け始めます
  4. ポールを支点に完全に下を向くまで方向を変えます
  5. 完全に下を向いて直滑降にしたら、適当にターンするなどして止まります

どちらも出来るようになったら、横ずらしから直滑降、直滑降から横ずらし、をつなげてやってみます。


【後日、上から見た説明図を書きます】


滑り落ちていく方向は常に真下で、スキーが横を向きつつある時も、エッジを立てないでそのまま真下方向にずれ落ちていくように気をつけてください。

真下にずれ落ちながらスキーの向いている方向だけが変っていく感じです。

このパターンのほうが、ピボットターンはターンをして進行方向を変えるのではなく、単にスキーの向いている方向を変えるだけ、という感じがつかみやすいかもしれません。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

[][][]ずらしで滑る6-3 ピボットターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(21) ずらしで滑る6-3 ピボットターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(21)を含むブックマーク ずらしで滑る6-3 ピボットターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(21)のブックマークコメント


ピボットでうまく「土踏まずの真下を中心に回転する」が出来ないという人向けに、追加の内容です。

整地でのスキー自体はそれなりに滑れるのだけど、コブは苦手で、普段ずらしで滑ることはもうあまりない、という方に参考になると思います。


ピボットだと、あまりトップを谷に落とし込むって意識しません。

単にくりっと回す、という意識だけになります。


整地を横ずらしで降りていくとき、板をほぼ完全に斜面にフラットにするという意識でやってみてください。

すると、ぜんぜんエッジが立ってないんで、ストックで回転力付けてやると、その場で方向変わりますよね。

板はフラットなままなので落下方向の速度はそのまま変らないで、板の向いてる方向だけかわる、という感じです。


長いことスキーやってる人だと、昔まだモーグルやってる人が多かった頃、モーグル初級者ぐらいの人が、板をフラットなまま、板の向きだけくりくりまわして、ウェーデルンもどきしてたのとか見たことないでしょうか?

あれは結局、普通のターンではショートターンが出来ないから、ピボットでショートターンもどきをしていたわけです。

それみたいに、緩斜面で、ターンのどの中でも板をずっとフラットなままにして、斜面を一定速で落ちていく中で、板の方向だけが変ちゃう、進む方向は変らない、というのをやってみてください。

板は左右30°くらいずつまで振るだけで、90°まで振らずにやると楽だと思います。

ストックは、ブーツがずれ落ちていく先の、30cmくらい先のところ突いてみてください。


やりにくい方は、今ではあまり使われなくなった、捻りの意識を使うとやりやすくなります。

上体はずっとフォールライン向いていて、腰の捻りで板をフラットにしたまま板の方向を少し横に向けます。そのまま捻りのエネルギーを使って戻して逆方向向ける、という感じです。

その時、土踏まずを体の真下にあるように注意したほうが簡単に回せます。体の真下から離れるとエッジが立ってしまって、ピボットではなくターンになってしまう(進行方向も変ってしまう)ので。


結局、ずらしの滑りってどこでもエッジングしない、ずっとフラットにし続けてる滑りなんですよね。

エッジングしないんで、板もずっと重心の(鉛直方向の)真下のままでずり落ちていきます。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

[][][]ずらしで滑る7 整地でずらしピボット - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(8) ずらしで滑る7 整地でずらしピボット - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(8)を含むブックマーク ずらしで滑る7 整地でずらしピボット - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(8)のブックマークコメント


ずらしからピボットを連続してやってみます。


最初は、ずらしていってから一旦止まって、しっかりストックをついてピボットで回ってみます。

次に、ずらしから完全に止まってしまわずに、減速だけして、そこからピボットしてみましょう。動きながらやったほうが簡単に回ることができると思います。

コツは、

  • ストックにしっかりもたれかかるようにして、体を谷側にあずける
  • エッジをはずしてスキーをフラットにするよう意識する
  • ずらしている時、上体をなるべく下に向けるようにして、捻りを作る
  • 上体とスキーとの間に作られた捻りが、エッジがフラットになったときに戻る力を利用する
  • ずれ落ちている動きの流れを止めずに、そのままずれ落ちながら回る
  • ピボットした後、エッジが立っていないでそのままずれているようにする

【後日、各コツの説明の図を書きます】


出来るようになってきたら、ずらしとピボットの通るラインが、なるべく真下に一直線上になるように意識してみます。

また、ずらし自体をなめらかにすることもそうですが、ずらしからピボットへのつながりや、ピボットからずらしへのつながりがなめらかになるように意識してみましょう。特に、ピボットした後にエッジが立っていないで、そのままずらしになるよう注意しましょう。


【後日、上から見たラインの説明を書きます】


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[][][]ずらしで滑る8 コブをずらして降りる - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(9) ずらしで滑る8 コブをずらして降りる - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(9)を含むブックマーク ずらしで滑る8 コブをずらして降りる - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(9)のブックマークコメント


さて、それではやっとコブ斜面に行ってみます。


単にコブと言っても、ただ闇雲にぼこぼこしているのではなく、ある程度互い違いに規則正しく列んでいます。

これは、コブが人がショートターンで滑った跡が削れて、それで出来ているためです。

その跡のことをラインと呼びます。(ずらしで滑る2 コースで説明したような、ラインの中での細かなルートの違いもラインと呼びます。)

コブを良く滑っている人たちは、滑る前にどのラインを滑ると一番楽しいかを考えて、ラインを選んでいます。


ここでもまず、ずらしピボットでどのラインを滑るか決めます。

最初は、それほどはっきりしていない、つまりあまり掘れていないラインを選びましょう。

特に、モーグルスキーヤーやコブを滑っている人たちがみんな滑っていて、列んでいたりするラインは避けましょう。

ラインが掘れている場合が多いですし、後ろに列ばれて待たれると、心理的にプレッシャーが大きいからです。

適度にコブのラインになっているけれど、あまり人気のないところがベターでしょう。


【ずらし練習ラインと通常のずらしライン】

f:id:stealthinu:20071106184031p:image

最初はそのラインのまん中(通常のずらしライン)の赤いラインではなく、あまりコブになっていない端の黄色いラインをずらして降りてみます。

ある程度まで行ったら、キックターンで向きを変えて逆向きでもずらし降ります。

凸凹はしていますが、ラインのまん中を通らなければそれほど凸凹は大きくないので、とりあえず降りてくることは出来るのではないかと思います。

そのラインを通れば、降りてこれること、そして降りて来れれば恐怖感が無いことを確認してください。


出来るようなら、今度はそのラインのまん中の赤いラインを同様にずらし降りてみます。

すると、赤いラインのほうが斜度の変化が大きくてコブの一番底では斜度がとても緩くなっており、ずらしで降りるとそこで止まってしまうのではないかと思います。

止まってしまったら、ストックで押したり二の字で移動して少し谷側に行き、そしてまたずらし降ります。

少し難しくなりましたが、コブの底で止まるので、恐怖を感じることなく降りれることを確認してください。


次はコブでのピボットターンについて説明します。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

[][][]ずらしで滑る9 コブを利用したピボット - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(11) ずらしで滑る9 コブを利用したピボット - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(11)を含むブックマーク ずらしで滑る9 コブを利用したピボット - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(11)のブックマークコメント

コブでのピボットは、実は整地でのピボットよりも簡単です。


整地だと、スキー全体をフラットにしないとうまくピボットが出来ませんが、コブの凸になっているところでは、設置する部分がブーツの付近の狭い範囲だけになるためです。

またコブの出口の形状が、ちょうどピボットでターンする形に沿って丸くなってくれているためです。

【コブの出口の図とピボットのスキーの動き】


なので、コブでピボットをするためには、ピボットをしやすい場所を選ぶことが重要になってきます。

コブの出口のちょっと手前に、土踏まずが来るような位置に移動し、そこでポールをコブの頭の少し向こう側くらいに付き、そこでピボットターンをしてみます。

するとピボット自体は簡単にできることが感じられると思います。


ターンが終わったときに、谷側(外足)のエッジが立ってしまっていないか、気をつけてください。

山側(内足)で支えて、谷側(外足)のエッジを立ててしまうと、そこから斜滑降になってスキーが走ってしまい、後傾になってしまうことがあります。

ずれ落ちながらピボットターンが行われて、ターンが終わった時にはそのままずれて降りているような感じを目指してみてください。

【ピボット終わった後のエッジが立ってしまった連続図】

【ピボット中もずれ落ちながら、ターンが終わった後もずれている図】


次はコブでずらしピボットを説明します。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

[][][]ずらしで滑る10-1 コブでずらしピボット - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(12) ずらしで滑る10-1 コブでずらしピボット - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(12)を含むブックマーク ずらしで滑る10-1 コブでずらしピボット - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(12)のブックマークコメント


  1. コブの出口のちょっと手前に、土踏まずが来るような位置を狙ってずらし降ります。
  2. ずらし降りたら、ちょっとふくらんでいるところにしっかりポールを突きます。
  3. ずれ落ちながらピボットターンで向きを変えます。

【ずらしで狙うポイント】

f:id:stealthinu:20071127175422p:image

土ふまずが黄色の円のあたりに来るように狙ってずらし降ります。

ポールを突く位置はオレンジの円のあたりを狙います。


ここで特に気をつける点は

  • しっかり底まで降りる
  • ピボットターンでエッジを立てない
  • ラインを振らずに降りること

です。


しっかり底まで降りてからのほうが、簡単にターンできるのですが、ターンが間に合わないのではないか、という不安からか、底まで降りる前にエッジを掛けて止めようとして、それで無理矢理ターンを始動しようとしてしまう人がいます。

そうすると例の【内足で支えて外足で突っ張っている姿勢】になってしまって、ピボットターンが出来るポジションに出来ないため、外足でエッジングしてなんとか足場を作り、無理に内足を開きだしてそこに外足だった足を引きつけるような、パタパタとシュテムをする、みたいな滑りになります。

そして、外足で足場を作るためエッジングした際に、そのエッジングしたスキーが走ってしまい、それでラインをはずしてしまったり転んでしまったりします。


ピボットターンでターンしている最中に、なるべく落ちたくないという心理が働くためか、エッジングしようとして、ターン終了時点でやはり例の【内足で支えて外足で突っ張っている姿勢】になってしまう人がいます。

この場合は破綻することは少ないと思いますが、そこから一度ずらすポジションに持っていく必要があるため、動きがぎくしゃくしてしまう場合が多いと思います。


これらは、(無意識かもしれませんが)恐怖心から、エッジを立ててずれ落ちるのを止めようとしてしまう、と

いうのが主な原因にだと思います。


【内足で支えて外足で突っ張っている姿勢】

f:id:stealthinu:20071101175925p:image

底まで降りる前や、ピボットターン終了時に、このような姿勢になってしまわないように注意。


次はなぜラインを振らないほうが良いのかを説明します。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

[][][]ずらしで滑る10-2 コブでずらしピボット - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(13) ずらしで滑る10-2 コブでずらしピボット - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(13)を含むブックマーク ずらしで滑る10-2 コブでずらしピボット - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(13)のブックマークコメント


なぜ一般的なラインで滑るほうが難しくて、ラインを振らない方が簡単なのかを説明します。


一言で言うと、振ったラインのほうがずらせないでスピードが出るから、です。

例えば、ある程度振って、溝の途中に降りたとします。

すると、そこからはコブの出口まで溝に沿って直滑降させられることになります。

なのでその落差分、スピードが増してしまいます。

【溝の途中に降りた場合】


また、それまでは一定の速度になるよう、ずらしてスピードコントロールできたのが、溝に降りたとたんにスピードコントロールがなくなり、溝の方向にスキーが走っていってしまうので、体が置いてかれてポジションが後傾になってしまいます。


そのため、ある程度慣れてきて溝を滑っても、スピードやポジションがついていけるようになるまでは、ラインを振らずに、直接コブの出口にずれ落ちるように滑ると簡単です。


次は板を浅く振ったずらしについて説明します。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

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ずらしで滑るのに慣れてくると自然に、スキーを斜面に対し完全に真横にしたずらしまでいかず、浅い角度で振ったずらしでも滑れるようになってきます。

このほうがずれ落ちる速度を上げることが出来、またピボットターンで回す角度が少なくなるため、ターンにかかる時間が短くなり、そこでも速度に対応することが出来るようになります。

【深く振ったずらしと浅く振ったずらし】


この浅く振ったずらしに吸収伸展動作を入れることで、モーグルっぽい滑りになります。

そして、そういう滑りをしてる一般モーグルスキーヤーも結構います。


でもこれは、スピードが上がっても滑りのスタイルとしては「ずらしピボット」のままであり、ターンの質としては低い滑りになります。

そして、この「ずらしピボット」滑りはある程度の速度までこのスタイルでいけてしまうため、この滑りでずっと進んでローカルミニマムにはまってしまうと、そこから違う滑りに抜け出すことが大変になります。


ですから、このスタイルの滑りはそんなに深く追求せず、次の、コブの中でターンを描く滑りや、コブを3次元的に利用した滑りへと進むようにしましょう。


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ある程度滑れるようになってくると、ずらしで滑るのが難しくなるのは、斜度やコブの大きさだけでないことがわかってきます。

滑りやすさは実は、コブやラインの形状がどうなっているかが、大きな要因になります。


大きく振ってあってコブの出口が一本の線上にない

大きく振ってあるラインの場合など、コブの出口が左右にずれていて、一本の線上には無い感じになっています。

【コブの出口が左右にずれているライン】

この場合も狙っていく場所はコブの出口なので、ずらしの時に少し後ろ方向へずらすような感じで降りていきます。

逆に重なっている感じに左右にずれている場合は、斜め前方向へずらす感じになります。


縦溝のようなライン

緩めの斜度でモーグルの人が多い場合、ほとんど振られていない縦に溝を掘ったようなラインになります。

【縦溝のようなライン】

この場合、スキーを横にしてずらす場所が無いため、ずらしではとても滑りにくいラインになります。

浅く振ったずらしで、ライン内側を土踏まずからテールに掛けての部分で削りながら降りるような感じにします。

とにかく、溝の方向にそのまま板を入れてしまわないように心がけてください。


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ずらしで滑れるようになったら、次はコブの中を回して滑るようにしてみましょう。


これは、ずらしの滑りとは全く違ったラインでの滑り方になります。

ずらしでは、ずらす量によってスピードをコントロールしましたが、回す滑りでは、主に回すライン取りでスピードコントロールします。

また、ずらしよりも基礎となるターン技術が必要になってくることと、ターン中でのスピードの増減が大きくなるため、斜度がそれほどきつくなく、コブもあまり大きくないところで始める必要があります。


最初はコブの尾根のあたりをたどるような滑り方から始めて、その後、ターン後半をコブの溝の少し上、バンク状になっているところを滑るようになります。

コブの出口からは降りず、Jの字に滑るところから始めて、徐々にターンをつなげていくようにします。


最近の基礎スキーのコブの滑り方で、バンク滑りと言われる滑り方がありますが、それに近い滑り方になります(というかその導入という感じの滑り方)。


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[][][]回して滑る2 回して滑るライン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(17) 回して滑る2 回して滑るライン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(17)を含むブックマーク 回して滑る2 回して滑るライン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(17)のブックマークコメント

回して滑るラインを説明します。


ずらしと違って、回して滑る場合には、ライン取りでスピードコントロールする部分が多くなってきます。

最初は、コブのバンク状になっているところのさらに外側、山の尾根になっているところをつたって滑ります。出来るようになってきたら徐々に、山の内側の斜面、バンク状になっているところを使って滑るようにしていきます。

また、落差が大きいと難しいため、コブの受けている部分より少し上のあたりからスタートして、ターンしては一旦止まり、そこから少しずれ落ちて、また受けている部分の少し上からスタート、というように、落差を小さくとって練習していきます。

徐々に落差をとっていき、慣れてきたらずらし落ちる部分を無くして、J字をつなげていくようなターンにします。

最終的に、J字の開始部分をなめらかにターンをつなげて完成します。

【落差を小さくとって山の尾根を滑る】

【J字のラインで山の尾根を滑る】

【J字のラインでバンク上部を滑る】

【J字の開始部分をなめらかにつなげて滑る】


次は、落差をちいさくとって山の尾根を滑る説明をします。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

[][][]回して滑る3 コブの山の尾根を滑る - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(18) 回して滑る3 コブの山の尾根を滑る - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(18)を含むブックマーク 回して滑る3 コブの山の尾根を滑る - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(18)のブックマークコメント

落差をちいさくとって山の尾根を滑ります。


【落差を小さくとって山の尾根を滑る】

まず、コブの受けているところの少し上までずらし降りてください。

ずらしラインよりもだいぶ外側、コブの盛り上がっているところのさらに外あたりに止まります。

そこからコブの受けているところを見て、ここからならコブの尾根になっているところを滑っても大丈夫、怖くない、という高さのところまでずらし降りましょう。

怖さから腰や上体が引けてしまった状態で滑ると意味がないので、怖くない高さから滑ることが重要です。


その位置からコブの尾根になっているところをつたうようにして滑って、尾根が終わってコブの出口を越すところまで滑って、そのまま真横を向いて止まります。


真横を向いているところから、一旦ハの字を作ってそこからスタートするか、小さくジャンプして一気に下を向いてスタートしてください。

【ハの字でスタート】

【小さくジャンプしてスタート】


スタートした時に真下を向いていること、また斜面に対して垂直に立っていることが重要です。

【スタートした時のポジション】


ターンし終わった後、なかなか減速しなかったら、切り上がるようにして止まりましょう。

コブの受けているところは、コブの付いている斜面の平均斜度よりも斜度が緩くなっているので、実際に滑ってみると簡単に感じるはずです。

簡単に感じなかったら、簡単に感じる高さから始めましょう。


ここから徐々に高さを上げていくわけですが、スピードコントロールが出来ないと怖くなってきます。

なので、少しずつずらしながらターンすることで、スピードコントロールする練習をします。


次はずれながらのターンを練習します。


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[][][]回して滑る4 ずれながらターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(19) 回して滑る4 ずれながらターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(19)を含むブックマーク 回して滑る4 ずれながらターン - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(19)のブックマークコメント

一旦整地に戻って、少しずれながら、ターンすることを練習します。


今の板は、カービングスキーなので、エッジが立っていると勝手にカービングターンになりやすくなっています。

そこで、自分から少しずつずらしながら滑るようにすることで、意識的にスピードを殺しながら滑れるようにしてみましょう。


緩斜面か中斜面で、ターン後半だけを練習します。

まず真下を向いてスタートし、ターンをして真横を向いて止まります。

ターンしている間、エッジを完全に立ててしまわず、意識していつもよりもエッジを緩めに立てるようにします。もしくは、意識的に体を立てて内傾角を取らないようにします。

【内傾角を意識的にとらない】


なかなか出来ない場合は、小さなボーゲンを意識して、内足が進行方向、外足がずらす角度、という意識でずらしてスピードコントロールしてみましょう。

ただこのとき、内足に体重を乗せて外足を突っ張ってしまわないように注意してください。

重心が両足の真上に来るように意識したほうが、スムーズにずらせます。

【小さなボーゲンの意識でずらす】


足元がそれほどしっかり食い込んでいる感覚ではなく、ちょっとずれながらルーズにターンしている感覚をつかんでください。

またこのとき、普段よりもスピードが出ずに、またターン弧も小さめになることを体感してください。


少し捻るようにして後ろを振り出すと、ターン弧がより小さくなりすぐに横を向きます。

【テールを振り出すターン】

進行方向から少しだけ、スキーの向きがずれているようにキープすると、ターン弧はあまりかわらずにスピードだけゆっくりになります。

【全体的にずらすターン】


このように、どのようにずらすかでターン弧やスピードをコントロールすることができます。


次は、つんのめっテールを練習してみます。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

[][][]回して滑る5 つんのめっテール - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(20) 回して滑る5 つんのめっテール - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(20)を含むブックマーク 回して滑る5 つんのめっテール - コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方(20)のブックマークコメント

スキーは基本的に、斜面に対して垂直に立っているとバランスが取れている状態になっています。

しかし、コブの中では斜度がどんどん変っていく、例えば、コブを乗り越えた後の落ち込みのところは斜度が急で、コブの受けているところでは緩斜面になっており、整地よりもバランスを取ることが難しいのです。


ただ、実は整地でターンしているときでも斜度の変化が起っています。

ターン中、フォールラインに向いているときは斜面に垂直でバランスが取れますが、ターンマックスで横を向いているときは、そのときスキーのエッジが噛んでいる方向でみた斜度に対して垂直でバランスが取れています。

だから、完全に真横を向くまでの深いターンをしている場合、斜面に垂直→鉛直→斜面に垂直というふうに、重心位置は変化していっています。

おおざっぱに言って、ターンを開始するときには重心位置が前に、ターン後半では後ろめに、というふうに動いているわけです。


コブの場合は、ターン開始するときに落ち込んでいて、ターン後半のところは斜度が緩くなっていますから、この動きに斜面自体の斜度変化もプラスされてくるので、より大きく動く必要があります。


この動きを整地で練習します。

基本は、いたるさんの「つんのめっテール」という滑り方で、それをコブ用により大げさにした動きになります。


ターンを開始するときに、外足(谷足)側の前のほうにつんのめるようにします。

コブ用なので、より大げさに、スキーのトップがたわんで、トップだけが接雪していてテールが浮いているくらいにまでつんのめります。

このとき、テールさえ浮いてれば良いと考えて、テールジャンプのターンになってしまわないように気をつけます。テールが浮くのはあくまで結果で、前につんのめることによってテールが浮くようにしましょう。ジャンプして腰の位置を動かしてしまっていないか、注意してみてください。


ターン後半は重心を少し後ろ目にして、テールをずらす感じでスピードコントロールします。

コブの中で使いたいので、浮いていたテールが接雪したらすぐずらしてしまうくらいの感覚で良いです。


次はプロペラターンを練習します。


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コブ初心者、モーグル入門者のための、コブの滑り方 - モーグルとカバとパウダーの日記

manabumanabu 2007/10/19 15:39 えーわたしはめちゃコブ下手なので期待してます.:-)
で,センセイに質問.

深いコブをズラシいれて降りようとするとトップとテールがひっかかってブーツ下が浮いちゃう,みたいな感じになったりしてピポットもクソもなくなるんですが,こういうとき(深いコブ)ってどーするのがいいんでしょう?

stealthinustealthinu 2007/10/22 15:10 この連載ではまだそんなレベルの話はだーいぶ先です :)
たぶん、モーグルな人たちが掘る縦ラインでずらして行こうとした場合の話だと思うんですが、その場合だと、この「入門」ではライン入らずに外を大きめに回してずらしで滑って、という感じで説明しようと思ってます。
縦ラインをラインなりに滑ろうと思うと、ヒールキック気味な滑りか、トップで押さえて滑るか、になると思うんですが、それはだーいぶ先の話になる予定です。
なんせ、完全初心者を対象に説明していく予定なんで。

manabumanabu 2007/10/23 11:30 ああ,モーグルのラインか.うん,確かにそうかも.そういうラインみたいなのに入るともうわたし,まったくダメす.(^^;
腰悪いんでヒールキックはなんかつらそうだし(笑)

stealthinustealthinu 2007/10/24 10:53 ヒールキックは腰に良くないんでやめたほうがいいと思います。
manabuさんだと、やっぱ回して滑る系+トップで押さえるという感じがいいと思います。
が、何度も書きますけども、そのあたりの話まで到達するのは、だーいぶだーーいぶ先のことになると思います。
ところどころで、もっとうまい人が、初級者の人に付き合って基礎練習するとき、発展用の練習とか入れていきたいと思ってるので、そのあたり読んでいただけると、時々使えるのもあるかと。

り 2016/01/10 21:14 こんにちは。
スキー3シーズン目の初心者です。
スクールに入ったりしたので、何となく滑り降りてこれます。
モーグルのコースに、初心者が入っても大丈夫なのでしょうか・・・?

stealthinustealthinu 2016/01/12 09:30 モーグルコースではない普通のコブ斜面をずらしで降りてくることは出来ますでしょうか?
モーグルコースはコブがモーグル用に人工的に作られるため、普通の斜面に出来るコブよりも整っているのですが、ピッチ(コブとコブの間隔)がせまく、斜度がゆるいところだとライン(コブの掘れている部分)が縦についている場合が多いので、初心者の人には滑りにくい場合が多いです。
ただ、ずらしでもある程度以上滑れる人だと、モーグルコースのほうが横からラインに入られたりする可能性も少なく、コブのリズムも整っているため、気持よく滑れると思います。
初心者は滑ってはいけない、というモーグルコースは今はほぼないと思いますので、様子を見て入ってみて、これは厳しいと思ったら無理に入らずに自然コブで練習されたほうが上達が早いと思います。

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