*アドリアン・フルティガー展開催中です。

ただいま、ステム・ギャラリーでは
アドリアン・フルティガーへのオマージュ」展を開催中です。


2008年は、20世紀が生んだ偉大なタイプデザイナー(活字書体設計者)である
アドリアン・フルティガー氏80歳の誕生日を迎えます。
それを記念して、アカンサスタイポグラフィスクールの修了生が
中心となってオマージュ作品に挑みました。


アドリアン・フルティガーは1928年5月24日、
スイスのトゥーン湖とブリエンツ湖にはさまれた美しい街、
インター ラーケンでうまれました。
オットー・シェフリー印刷所で見習いの植字工の後フルティガーは
チューリッヒ工芸専門学校(現チューリッ ヒ工芸大学)において木版画、銅版画、彫刻、ドローイングを学びました。


その後パリの活字鋳造所ドベルニ・アンド・ペイニョ社に入社して
タイプデザイナーとして「プレジデント」「フェビュス」「ウンディーヌ」
「メリディエン」「ユニヴアース」「エジプシャン F」などおおくの活字書体を設計しました。


退職後フリーランスのデザイナーとして、パリのオルリィ空港、
シャルル・ド・ゴール空港のサインシステムとその制定書体の制作、
フランス電力公社、フランスガス公社のサインシステムや制定書体の制作をおこなっています。
またバーコード表示のためのOCR-B 自動読みとり書体なども制作しています。


活字書体設計だけでなくフルティガーは、
企業のシンボルマークやロゴタイプのデザインを手がけ、
さらにフランス国立高等美術工芸学校などの教育機関
記号学タイポグラフィの教鞭もとりました。
そして70歳をすぎた今なお
スイスの首都ベルンの郊外でタイプデザイナーとして活動しています。



この展覧会は、アカンサスタイポグラフィスクールというちいさな私塾を修了し、
タイポグラフィの魅力にとり憑かれた若者たちが中心となって
20世紀と21世紀を代表するタイプデザイナーである
フルティガーへの敬意を表そうと企画されたものです。


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12月15日土曜日まで開催中です。
午後1時から6時まで、日曜、祝日は休廊です。