プルゼニ


チェコ旅行のこと、プルゼニという街

チェコ西部にある街へふらっと行ってみた時のこと。
スケール感の小さな町、町の中心には教会と大きな広場があって、町のどこからでも教会の塔が見えて求心性がある。過剰ではなく、心に染みる教会空間だった。

この町に来た目的の一つは、この町の地下に縦横無尽に地下道が走っていることを知ったから。これが本当に面白かった。その地下道が様々な機能を持っている。(正確には持っていた、今は使われてないそう)食物の貯蔵のためであり、水を取るための井戸を掘るためであり、かつては酒宴が行なわれる場所だったそうな。綺麗な地下水が流れていることとか、公の場で酒宴が行なえなかったこととか、色々な理由があって、地下道が生まれた。その固有性に興奮した。どこかで使えないかなと、アイデアの源にもなりそうな気がした。

町の目的の2つ目は、ピルスナービール発祥地であること。ビール好きの聖地である。ビール工場にいった。今はも現役ではないけれど、地下の醸造蔵へ入れた。かつての醸造方法でつくったビールを地下でいただく、貴重な経験。

この町で印象的に感じたことは、地下道もビールも町の文化であると認識されていること。そして、町に住む人達がそれらの文化を誇りに思っていること。魅力的な町であること納得。
住んでいる人が自慢出来る町、その良さって必ずあると思う。やっぱりそういう町に住みたいよね。