演劇×劇場×文化施設建築

2014-01-16

懐中電灯の照明、実は停電文楽劇場機転の演出

人形浄瑠璃文楽の初春公演が開催中の国立文楽劇場大阪市中央区)で14日、昼公演の終演直前に舞台照明が停電するトラブルがあった。

電気系統の故障が原因で、最後の約8分間、人形懐中電灯で照らすなどしてしのいだ。

劇場などによると、停電が起きたのは「傾城飛脚(けいせいこいびきゃく) 新口村(にのくちむら)の段」上演中の午後2時20分頃。恋仲となった遊女・梅川を身請けするために公金を横領した飛脚屋の忠兵衛が、古里の新口村へと2人で逃亡する物語で、忠兵衛と実父・孫右衛門が対面するクライマックスの直前に照明が落ちた。

突然の停電だが、太夫の豊竹嶋大夫さん(81)、三味線の豊澤富助さん(58)ともに、そのまま語りと演奏を続け、裏方や手が空いている技芸員たちが、懐中電灯人形に光を当てて幕引きまで演じきった。

客席の足元灯などは正常に点灯しており、終演後に職員が事情を説明し、ロビーへ誘導した。大きな混乱はなく、演出で暗くなったと思っていた客もいたという。

孫右衛門の人形を使っていた吉田和生さん(66)は「お客様には申し訳ない」とした上で「太夫と三味線の音さえ聞こえれば、人形は暗くても動かせます」と話した。公演は26日まで。

http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20140116-OYT1T00396.htm

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