演劇×劇場×文化施設建築

2014-10-01

鶴岡文化会館 4度目で落札

今年3月から入札不調が続いていた鶴岡市の新文化会館建設工事で30日、4度目の入札が行われ、唯一参加した大手ゼネコン地元2社による共同企業体(JV)が、予定価格73億204万円(税抜き)を204万円下回る73億円で落札した。技術力の高い大手の参加を認め、建設費を大幅に増額したことが影響したとみられる。完成は当初予定より約1年遅れ、2017年8月となる見通しだ。

落札したのは、大手ゼネコン竹中工務店大阪市)の東北支店仙台市)を代表者とし、菅原建設鶴岡市)、鈴木工務店(同)の計3社で構成するJV。新文化会館は、ルーブル美術館分館(仏・ランス)などを手がけた世界建築家妹島(せじま)和世氏が設計した。幾重にも重なる屋根の曲線が特徴で、工事には高い技術力が必要とされている。

今年3月の最初の入札は、参加申請した地元業者による3JVが辞退。5月の2度目は大手業者の参加を認めたが、申請がなかった。資機材の一部を特注品から汎用品に替えるなどし、再び地元業者のみを対象にした6月の3度目では、2JVが申請はしたものの、辞退した。7月には地元の主な業者が連名で、技術的に難しいことなどを理由に入札への不参加を表明。このため、市は再び大手の参加を認めたうえ、資機材の単価などを見直して建設費を約20億円増額し、今回の入札に臨んだ。

落札後、竹中工務店担当者は「技術力を要する仕事で、チャレンジしたいと考えた」と述べた。JVに参加する地元業者は「これ以上工事を遅らせることはできないと思った。大手技術力があればリスクが減る。参加しやすくなった」と語る。

榎本政規市長は記者会見で、「着工が遅れ、市民文化活動に支障が出て申し訳ない」と陳謝。「復興需要などによる労務・資材単価の上昇が予想以上で、積算が甘かった。混乱の責任を取りたい」と、自身報酬を減額する意向を示した。

市民の反応は様々だ。小学生子供を持つ市内のパート女性(35)は「やっと決まったかという感じ。合唱コンクールなどで子供舞台に立つ姿が見たい。早く完成してほしい」と話した。一方、市内の会社員男性(28)は「人口が減る中で、デザインにこだわってあまりに高額な建物になったのでは」と不満を口にした。

http://www.yomiuri.co.jp/local/yamagata/news/20140930-OYTNT50423.html?from=ycont_top_txt

http://d.hatena.ne.jp/stnet/20140919/1411111357