演劇×劇場×文化施設建築

2017-03-18

藍住町文化ホール 4度目ようやく落札

入札不調が3度続いていた藍住町文化ホール(仮称)の4度目の指名競争入札が17日あり、西松建設四国支店高松市)が37億7460万円(税込み)で落札した。町は前回の不調を受け、設計を大幅に変更して臨んだ。22日に開かれる町議会3月定例会最終日に、工事請負契約の締結に関する議案を提出する方針。可決後に着工し、予定通り工事が進めば、19年3月にも完成する。

町は、県外のゼネコン7社を指名し、3社が応札した。入札価格が最も低かった同支店落札した。予定価格は38億1322万円、最低制限価格は30億5057万円だった。入札を辞退した4社は、辞退理由を「技術者の不足」とした。

ホールは、鉄筋コンクリート2階建て。633席の座席を備え、町社会福祉協議会の事務所や町保健センターも入居する。

ホールの入札を巡っては、予定価格内での工事が難しいことなどを理由に辞退が相次ぎ、15年12月、16年3月、16年6月と3回続けて不調に終わった。その後、町は設計会社を変えて設計を大幅に見直し、17年2月には巨大な片流れ屋根を平面に変えるなどした新たな設計図が完成した。予定価格となる設計金額は以前より約4900万円増えた。

石川智能町長は「思い切って設計会社を変更する判断をしたことが落札につながったと考えている。できれば12月までの任期中に完成させたかった事業だが、何とか工事に入れるということでほっとしている」と話した。

http://www.topics.or.jp/localNews/news/2017/03/2017_14898015048441.html

http://d.hatena.ne.jp/stnet/20170220/1487636928

市民が支える相生市文化会館 文化通じ地域の活力 ボランティア、延べ870人参加 /兵庫

昨年4月にオープンした相生市文化会館相生市相生6、愛称扶桑電通なぎさホール)で、20代〜70代の市民や近隣住民約80人が会館の運営を支える担い手になっている。「出演者も、支える裏方も地域の人。そんなステージを作りたい」が目標だ。文化を通じて地域の活力を作り出すため、日々奮闘している。

「天板、降ります」。2月中旬、クラシックコンサートの準備で、市から委託された舞台責任者松本健司さん(35)がボタン操作で高さ約20メートルから天板を降ろすと「裏方ボランティア」の男性6人が手際よく作業を始めた。約3メートル離れた棒と天板にチェーンをかけ、松本さんに「OKです」と合図する。天板は再度つり上げられ、音響舞台設定が整えられた。ボランティア舞台設営だけでなく、「表方」としてチケットの確認や客席への誘導、開演後のドアの開閉も分担する。

全国的には後発のなぎさホールが独自色を出すために打ち出したのが「市民との協働」だった。「住民自分たちが作ったホールとして、足しげく通ってもらいたい」(西角隆行館長)との狙いがある。市は基本計画から参加を呼び掛け、1階の中ホールの椅子は市民の意見を取り入れて、海の街・相生イメージした水色にした。

専門スタッフを手助けする担い手育成のため、市教委は開館前の2015年末からボランティア募集し、舞台用語接客備品の操作などを学んでもらった。開館後も「バレエ公演に使うマットの効率的な敷き方」など研修も重ね、今年2月上旬まで100事業以上に延べ約870人の市民らが参加した。

経験が長い裏方ボランティアの浅田照伸さん(73)は最新設備の取り扱いなどを新たに学ぶことが楽しいという。「カゲアナ」と呼ばれる開演前の場内放送や客席案内を担当する広岡和恵さん(70)も「また来たいと思えるように、笑顔接客を心がけている」。市民イベントの発案に関わる試みも始まり、2月末には市内の邦楽団体ロビーコンサートが開かれた。

市民協働の取り組みは始まったばかりだが、長年公立ホール運営に携わったNPO法人「いわてアートサポートセンター」の坂田裕一理事長は「地域のホールに求められるのは『広場』の役割。みんなで地元の宝を作っていけばいい」と応援する。

西角館長は「市民には達成感があり、新たな人とのつながりもできる。これまでとは違った化学反応が生まれてくるはず」と期待を寄せる。ホールが単なる建物だけでなく、地域と人がつながる「舞台」となれば存在意義は大きくなる。

http://mainichi.jp/articles/20170318/ddl/k28/040/425000c