演劇×劇場×文化施設建築

2017-03-26

鶴岡文化施設、膨らむ事業費 与党会派不満あらわ

事業費が当初比2倍の100億円近くに増えた山形県鶴岡市の新文化会館建設を巡る問題は、23日に閉会した市議会3月定例会で整備費増額を含む新年度一般会計当初予算案が可決され、一応の決着を見た。ただ、与党系会派「新政クラブ」(16人)がコスト圧縮などを求める異例の付帯決議をしたほか、反対に回る離反者も出た。今秋の市長選を前に、故加藤紘一元自民党幹事長が築いた「保守王国」の足並みが乱れている。

「初期の工事屋根部分の設計変更も増額分に含まれた。議会に対する十分な説明もなく、誠に遺憾」。新政クラブ五十嵐庄一団長市議会最終日、付帯決議案を読み上げた。2期にわたり榎本政規市長を支える与党会派にもかかわらず、不満をあらわにした。

閉会後、五十嵐氏は「8月には完成する工事を止める選択肢はない」と苦しい胸の内を語った。

2012年の当初計画で約45億円だった文化会館事業費は、新年度予算案に工事最終年度分の整備費を盛り込むと、96億円超に膨らむことが分かった。東日本大震災後の人件費や資材費の高騰が主因だ。

合併特例債を活用し、市の実質負担は30億円台。それでも与党議員らが不信感を強めたのは、天井や独特な形状の屋根の仕様変更に伴う増額を、市議会に断りなく進めたからだ。

新政クラブ榎本市長を長年支えたベテラン議員は「議会軽視、市民軽視だ」として22日に予算特別委員長の職を辞し、会派を離脱。予算案に反対した。市長選でも距離を置く構えだ。

既に3選出馬を表明した榎本市長は「信頼を損ねたことは不徳の致すところ。コスト削減に向けた検討を進める」と火消しに動く。

市長選には他にも立候補を模索する動きがある。現職を推す自民党関係者は「選挙戦になれば文化会館問題が再びクローズアップされる。同時期に市議選もあり、共に厳しい戦いになる」との見方を示した。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201703/20170326_51004.html

http://d.hatena.ne.jp/stnet/20170323/1490314377