演劇×劇場×文化施設建築

2017-05-04

舞台公演実行委に見る市民協働

特色ある豊川市文化芸術への取り組み/元館長の佐藤さんに聞く?/身近に文化芸術があふれる環境作りを

豊川市合併をきっかけに2012年、今後の文化政策にどう取り組むかを示した「とよかわ文化芸術創造プラン」(〜22年)を策定。大きな取り組みのひとつとして、主体的文化にかかわる市民の育成を挙げた。旧宝飯郡の各ホールでは、すでにボランティアなどが活躍していたことから、「市と市民協働文化政策をやっていくのが豊川らしいのではないか」と、市民に呼びかけて市全体での活動をする文化サポーター組織を同年立ち上げた。「とよかわ舞台公演実行委員会」だ。

会員の役割は、公演会場でのフロント業務だけでなく、メインの企画出しから運営も行う。毎年1、2本の企画公演が行われ、昨年度は木ノ下歌舞伎を上演した。現在登録は約20人で、主婦仕事を持った人など様々。核となるメンバーは10人ほどだが、チケット販売などを含め、おのおのができることで協力する。市文化会館で月に2度ほど会合を開き、その時々の案件について話し合いをしている。

4月12日の会合では、9月と11月に開く本年度の自主公演について、チラシやポスターのデザインはどのようにするか、誰に頼むかなど、予算や日程などを考えて念入りに議論。また市文化会館で3月に初めて開催して100人以上が詰めかけたロビーコンサートの反省をした。アンケート集計で全体の約9割が「良かった」以上をマーク。寄せられた意見を紹介し、継続開催の方向性を出した。

3月に退職した元館長の佐藤美子さん(60)は「私たちの想いは創造プランに凝縮されている。文化芸術の力を信じて、地域の皆さんが心豊かに暮らしていけるように、市民と一緒に力を尽くしてほしい。手法はさまざまだが、地域公共施設地域のためのもの。建物があればいいのではなく、地域の人たちが『ここに行くと元気になる』というように、身近に文化芸術があふれるような環境を作るために、市民と行政が力を合わせてやってほしい」と期待する。

http://www.tonichi.net/news/index.php?id=60161