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2017-05-19

N響 公演をハイレゾ音源でストリーミング配信 話題

NHK交響楽団のコンサートのハイレゾ・ストリーミング配信が19日、スタートしファンの注目を集めている。これはN響とインターネット・サービス・プロバイダー大手の「インターネットイニシアティブ」(本社東京都千代田区、以下IIJ)による共同プロジェクト。ミューザ川崎シンフォニーホールを会場に4〜6月の間、月1度開催される「N響 午後のクラシック」の公演をハイレゾ音源で収録。IIJ社のハイレゾストリーミングサービスプライムシート」の番組コンテンツとして無料オンデマンド配信される。N響コンサートのハイレゾ音源ストリーミング配信は初めて。合わせてステージ映像もパソコンやスマートフォン等のマルチデバイス向けにオンデマンドでストリーミング配信される。

「N響 午後のクラシック」は毎月、水・木曜日にサントリーホールで開催される定期公演Bプログラムが、同ホールの改修工事のため休止となっていることを受けて今年4〜6月の3カ月間に限ってミューザ川崎シンフォニーホールで開催されている特別シリーズ。既に終了した4月は広上淳一の指揮でベートーヴェン交響曲第7番ほかを取り上げた。今月は24日にロシア巨匠ウラディーミル・フェドセーエフを迎えて、ショスタコーヴィチの「祝典序曲」、チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番(独奏:ボリス・ベレゾフスキー)、リムスキー・コルサコフの「スペイン奇想曲」などのロシア名曲選。6月14日は古楽界の名匠トン・コープマンの指揮によるオール・モーツァルトプログラム交響曲第41番「ジュピター」、フルートハープのための協奏曲フルートカール・ハインツ・シュッツハープ:シャルロッテ・バルツェライト)ほかを演奏。また、同公演では4月にN響ゲストコンサートマスター就任した前ウィーン・フィル第1コンサートマスターライナー・キュッヒルが登場するのも話題を集めそう。

なお、「午後のクラシック」前日の水曜日には同じプログラムによる「N響 水曜夜のクラシック」(午後7時開演、NHKホール)も開催されている。

ハイレゾ音源アナログ音声を圧縮せずに収録し、忠実に再現するため、コンサート会場で聴いているような臨場感あふれる高品質なサウンドを体感できる最先端技術。同番組は専用ソフトウェア「PrimeSeat」をインストールすることで聴取することができる。

NHK交響楽団ホームページ http://www.nhkso.or.jp/news/17832/

https://mainichi.jp/classic/articles/20170519/org/00m/200/012000d

岸洋子さんが弾いたピアノ 親族出身地酒田市に 市民会館に常設展示 /山形

酒田市出身シャンソン歌手、故・岸洋子さん(1934〜92年)が使用していたピアノが、親族から市に寄贈された。帰省するたびに鍵盤に向かい、いとこを指導していたという。ふるさとの空の下、力を満たしてくれたであろう楽器市民会館「希望ホール」に常設展示されている。

岸さんは同市在住の声楽家、故・加藤千恵さんに才能を見いだされ、酒田東高卒業後に上京東京芸大声楽科で学んだ。64年に「夜明けのうた」、70年には「希望」で日本レコード大賞歌唱賞を受賞した。

76年の酒田大火の際に実家が焼失したが、復興義援金を募るチャリティーコンサートのために全国を駆け回った。長年患っていた膠原(こうげん)病の後遺症などにより、57歳で急死した。

ピアノは小野ピアノ横浜市)が製造した国産で、アップライト型。いとこの同市上本町前田直己さん(71)の自宅にあった。前田さんの母親と岸さんの父親が兄妹で、岸さんは学生時代に長期休みの度に帰郷し、音楽大学を目指していた前田さんの姉を指導していたという。

前田家ではピアノを弾く人がいなくなったため、寄贈することを決意。市は岸さんのヒット曲にちなみ、命名された「希望ホール」ロビーステージ衣装アルバムなどの遺品と共に常設展示することとした。

17日には贈呈式が開かれ、「希望」が奏でられた。ピアノ演奏されるのは約30年ぶりとなり、前田さんは「再び日の目を見て、うれしい。岸も喜んでいると思う」とあいさつ。目録を受け取った矢口明子副市長は「貴重なピアノ感謝します。岸さんをもっと知ってもらいたい」と話していた。

https://mainichi.jp/articles/20170519/ddl/k06/040/249000c